目の訓練って、こんなに科学的!

 視力を回復させるためには、
あなたの目が、どのようにおかしくなっているかを知ることが大切です。
おかしくなっているところを直せれば、視力は回復します。 

 あなたの目が、どのようにおかしくなっているのか、
目が物を見る仕組みは、次のようです。

 先天的及び事故による疾患・緑内障・白内障・網膜剥離などの
疾患をお持ちの方は除き、
視力低下の主な原因 は、
「見る」能力をつかさどる筋肉組織「眼筋」の機能低下によってもたらされます。

 眼筋は使わないでいると衰 える一方ですが、
適切なトレーニングを積むことにより、
視力機能を再び高め視力を回復させることが出来るのです。

 視力低下は、
光の量を調節しレンズの役割をする「虹彩」、
焦点を調節する「毛様体」、
6つの筋肉(図参照)で構成し、
眼球を上下左右に動かす「眼球移動筋」の3つの筋肉組織の機能低下が
複合的に作用することに より起こります。

 近視・乱視・遠視・老眼などは
水晶体の厚さを調節する毛様体の筋肉が硬く弱くなることで、
水晶体の屈折率が高くなり焦点が合わなくなることが原因です。
 また、乱視は水晶体の柔軟性の低下により、
網膜上で1つに結ばれるべき像が複数にぼやけてしまう状態です。

 上の文は、
ある魔法の視力回復訓練器のパンフレットに書いてある説明そのままです。
(ある理学博士が考案し、医学博士も推薦している器械です。)
何も知らない人が読めば、「ああ、なるほど!」 と思う、りっぱな文です。

 ところが、この文はでたらめだらけ。
こんなでたらめだらけの理論でつくった器械で、視力が回復するわけはありません。

 パンフレットの文をもういちど、よく見てください。

でたらめ文 科学的事実
 先天的及び事故による疾患・緑内障・白内障・網膜剥離などの
疾患をお持ちの方は除き、
 ここで、うそはなし。
視力低下の主な原因は、
「見る」能力をつかさどる筋肉組織「眼筋」の機能低下によってもたらされます。
 「眼筋」の機能低下で視力低下が起こるのは、極度の眼精疲労のときの、調節衰弱という病気のときだけです。
 眼筋は使わないでいると衰 える一方ですが、
適切なトレーニングを積むことにより、
視力機能を再び高め視力を回復させることが出来る のです。
 眼筋を使わないで衰 えるのは、特殊な場合だけで、めったにあるものではありません。
 普通の人は、常に何かを見ているので、眼筋を使わないで衰 えるなどということは、ありません。
 視力低下は、
光の量を調節しレンズの役割をする「虹彩」、  虹彩は、光の量を調節しますが、レンズの役割はしません。
 レンズの役割をするのは、水晶体です。
焦点を調節する「毛様体」、  うそではないが、正確に言えば、
水晶体を厚くすることで焦点を調節するのが
毛様体。
6つの筋肉(図参照)で構成し、
眼球を上下左右に動かす「眼球移動筋」の
 パンフレットの図に、6つの筋肉など書いてありません。
 何を言っているのか、日本語として非常にわかりにくい。(文章を左のように分解したら、やっとわかりました。)
 ここで言っている「6つの筋肉」とは、普通は「外眼筋」と呼ばれます。
 外眼筋は見る物に目を向かせるだけで、視力には関係しません。
3つの筋肉組織の
機能低下が複合的に作用することに より起こります。
 虹彩も毛様体も外眼筋も、視力には関係しません。
 近視・乱視・遠視・老眼などは
水晶体の厚さを調節する毛様体の筋肉が硬く弱くなることで、
水晶体の屈折率が高くなり焦点が合わなくなることが原因です。
 近視・乱視・遠視・老眼に、毛様体の筋肉が硬く弱くなることは、関係しません。
 年を取っても、毛様体の筋肉が硬くなったり弱くなったりしません。
 水晶体の屈折率が高くなって起こるのは、仮性近視です。
仮性近視でない近視は、水晶体の屈折率が高くなって起こるのではありません。
 遠視で水晶体の屈折率が高くなれば、遠視は、改善します。老眼で水晶体の屈折率が高くなれば、老眼がなおったことになります。
また、乱視は水晶体の柔軟性の低下により、
網膜上で1つに結ばれるべき像が複数にぼやけてしまう状態です。
 乱視には、水晶体の柔軟性などまったく関係ありません。
 乱視は普通、角膜の形のゆがみで起こります。
 水晶体の柔軟性の低下で起こるのは、老視(老眼)です。
 「網膜上で1つに結ばれるべき像が複数にぼやけてしまう状態」という言い方をしたら、近視・遠視・老眼にもあてはまります。
 普通の乱視とは、「縦の線よりも、横の線がぼけて見える状態」です。
 
  これがわかったら、視力回復訓練器とは魔法の器械だと、あなたも思うでしょう。
このような器械では、おかしくなっているところを直せないのです。 

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