医学の非常識
下痢止め

--考える眼科医からの意見--

 下痢止め

 食中毒で下痢をすると、内科で下痢止めをもらって来ると思います。
下痢止めで下痢を止めて、それでよいでしょうか?
 メルクマニュアル医学情報[家庭版](万有製薬)へのリンクの入り口のところに書いたように、
「これまでの一般的な知識」でも、「正しい事実」とは限らないのです。


 食中毒を起こすと、なぜ下痢をするのか?

 食中毒の細菌が、意地悪をして下痢をさせているわけではありません。
食中毒の細菌や毒素を体の外に排除しようと、体が下痢を起こさせているのです。
中毒の原因(細菌や毒素)がなくなれば、食中毒はなおります。
 だから、食中毒で下痢をしたときに、下痢止めで下痢を止めるということは、
体の中で中毒の原因(細菌や毒素)が悪さをするのを、助けることになります。


 食中毒を起こしたらどうすればいいのか?

 私は、下痢をしたら、
よくなるまで食事を抜きます。水だけで暮らします。
細菌や毒素を、腸管の中から排除し、
腸管の中に生き残っている細菌に栄養を与えない
ようにもするのです。
普通、それでなおります。

 O−157の治療指針として、厚生省は、食事が可能(経口可能)になったら
食事を与えるとしていますが、とんでもない話だと思います。
腸管の中に、少しでもO-157が生き残っている可能性のあるあいだは、
食事や、経口で栄養を取ってはいけません。


 
--考えない医者にかかったら、命がいくつあっても足りません。
   考えない眼科医にかかったら、目はけっしてよくなりません。--

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