- 高橋洋子さんはたぶんこんな人 -
    

  

 どんな人?

元々洋子さんは「歌のお姉さん」になりたかったそうです。
1987年に久保田利伸さんのコーラスグループに参加して以来、
松任谷由美さんのバックコーラス『LOVE MACHINE』等で活躍されていました。
デビュー前後の活動の拠点はどうもアニメのCDを中心にしていたようで、
多数の作品に参加されています。
確認が取れないのでよくわからないのですが、
「サイレントメビウス」や「万能文化猫娘」に参加されていました。
(この辺りのことは竹之内@SCIさんのサイト等々でご確認下さい)
 

「P.S.I miss you」で92年のレコ大新人賞を受賞なさいましたが、
その後はほとんどテレビでお目にかかることはありませんでした。
再び脚光を浴び始めたのはシングル「ムーンライト・エピキュリアン」
TVの深夜番組のテーマ曲に使われてオリコン30位くらいに入ったあたりからでしょうか
(TVのタイアップはいくつかありますが、どれもヒット番組でなかったのが残念です)

1995年10月4日、
日本中を渦に巻き込んだアニメが放送を開始します。
そして洋子さんの名前も一斉に広まっていきました。
そのアニメは「新世紀エヴァンゲリオン」
洋子さんが歌ったのはそのop曲「残酷な天使のテーゼ」
今までの洋子さんの楽曲にはなかった実にパンチの効いた曲でしたが、
以前から洋子さんを知っていた人にとっては新たな魅力の発見であり、
この曲から洋子さんのファンになったという方はやはり多数のようです。
 

99年、「HARMONIUM」を発表、
2000年、本当の自分のあり方を求めてフリーになり、
2002年10月、さらに活動の場を広げるためにブロッコリィと契約。
その後、活動休止を挟んで現在はFANKY JAMに所属なさってます。
人と人との繋がりをテーマにしたコンサート活動に力を入れていますので、
お時間が許すようでしたらCDだけでなくそちらで生の歌声にも触れて欲しいです。
人柄がのった歌声に。
    

現在ご結婚なされてお子さんもいらっしゃいますが、
この人の歌の巧さの秘訣は「母性」にあるのかもしれません。
バラードが多いのですがどれも包み込まれるような感じを受けるのです。
  

   

 その魅力は? 
【詳細版】     【簡易版】

「歌がうまい」というのは一体どういうことだろうと考えました。
転調の難しい歌や高低音域の差の激しい歌を歌いこなせること?
それとも喉を震わせコブシ効かせて
心情に訴えかけるように切々と歌い上げること?
確かにそれでも「うまいな」って言えますね。

 

個人的には
「声から歌っているときの表情が見える」
というのがひとつの定義です。
嬉しい歌詞の時には笑顔が、
悲しい歌詞の時には泣きそうな顔が見える。
過去、そういう感情を持った人には
あまり出逢ったことはないのですが、
洋子さんはその数少ない人の1人。

この定義にしたがうと「声優さん」が
ある意味で一番歌をうまく歌える人たち、
ということになってしまいますね。
もともと声だけですべてを表現する人たちですから。
もちろん、声優さんは本当にお芝居が出来ないと
いけないというので
舞台に立っていらっしゃる方もいらっしゃいます。
とすると舞台役者が最高の歌い手か?
ってことにもなっちゃいますね。
確かに、舞台役者はその時の感情を
全身で伝えようと動きますからね。
(舞台、という形態がそうさせるのかもしれないですね)
でも役者はあくまで演じてのもの。
洋子さんは、それが元々だということ。

 

なぜ歌手になるのですか?と訊かれて
「想いを伝えたい」と答える人はたくさんいますが、
それができている人はどのくらいいるんでしょう。
僕の狭い認識だけでは判断できませんが、
多分そうはいないはずです。
そこには技術を越えたものがあるとは思うんですけど、
そういうものは声からでは判断できないものです。
うまければうまいほど、
その歌声からは気負った雰囲気はなく
まるで水が流れて行くような自然さで
  言葉が流れて行くからです。

必死さで伝わる想い、というのもあるとは思いますが、
湖面を滑る白鳥よろしく、
やはり真の実力者はその必死さは面に
出さないものなのでしょうか。
それとも、それが「大人の歌手」というものなのかな、とも思ったり。
そういった印象は洋子さんの歌の内訳を見た際に
ミディアム・バラードが多いからかもしれないです。

  

歌がうまいんです
洋子さんは。

 

 

 

声に表情があるんです
洋子さんは。

 

 

 

 

 

 

 

  

       

たくさんの想いを歌にのせて
届けてくれているんです、

洋子さんは。

 

 

 

   

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