HATA家の屋久島探検記


私の好きなインターネット作家の 田口ランディさんの「屋久島はすばらしい」(癒しの森ーひかりのあめふる島屋久島、ダイヤモンド社)という話につられて1999年8月21日から25日まで4泊5日で親子4人で探険をしてきました。>

その(1)準備しなくっちゃ

旅行社には多少の感謝とそれなりの迷惑(時刻違いや結婚式場への宿泊など)をかけられていたので、「今はインターネット社会だ!」という意気込みで自力で頑張ってみることにしました。
1)どうやって辿り着くか

やっと貰った5日の休暇を有効に使うには飛行機利用だろうとういことで、 ハイパーダイアを検索してみました。
あっという間に庭瀬(岡山の次の駅)から屋久島空港までのコースが画面に出るではありませんか!「すごいネ〜」
とインターネット超初心者だった私はただただ感激でした。岡山空港、大阪国際空港(伊丹空港)のどちらかを利用して鹿児島空港まで行き、そこから屋久島空港まで行くのが良さそうでした[いい調子だな〜と自我自賛]。どちらの空港も
JAS、JAC(JASの子会社)の利用でしたので、JASを検索してみました。岡山空港の便を検索したところ残念ながら満席でした。
8月21日の大阪発のJAS651便(9:15発、機種M90)は数席残っており滑り込みセーフでした。 鹿児島からの乗り継ぎはさらに小型機(機種YS11)だったのですが、JAC075便(13:05発)がどうにか残っていました。さて〜早く予約しなくちゃ!
ではどうやって? 「ゆっくりでもいいや」という方には高速船トッピーやフェリーが宮之浦や安房に就航しています。
2)イマドキの予約法だね〜
チケットレスサービスをご存知ですか?インターネット画面ですべて予約(窓側、禁煙など)が出来ます。クレジットカードを持っていれば誰でも利用できます。便利ですが、少々気をつけないといけません。それは、サービスを利用後、予約をキャンセルすると取り消し手数料や払い戻し手数料を取られることです。きちっと予定を立てて予約が必要です。航空券は当日JASの空港発券カウンターで、チェックインをしたうえで渡してもらうようになりますが、本人確認のために、必ずチケットレスサービス利用時のクレジットカードを呈示します。くれぐれもクレジットカードは忘れないようにしましょう!それからチケットレス予約・終了画面は印刷しておいたほうがなにかと便利でしょう。とういことで行き帰りの飛行機の予約は完了です。
3)どこに泊まろうか
民宿が良かったのに」という話は地元で聞きましたが、行くまでは全く解らなかったので やはり検索に頼りました。2つのホテル( 屋久島ロイヤルホテル 屋久島いわさきホテル)がヒットしました。2泊したロイヤルホテル(tel:09974-6-2011)は安房川のほとりに立つ小説家林芙美子ゆかりの老舗ホテルである。安かったが、少々「老舗すぎた」感じでした。一方いわさきホテル(tel:09974-7-3888)はモッチョム岳を眺望できるロケーションにあり、料理もすごく美味しく、部屋も綺麗で、値段もさほど高くなくお勧めのホテルでした。
4)屋久島ってどんなところかな?
詳しいことが知りたいので近くの書店に行ってみたものの、屋久島の本は皆無でした。とうことで、またまた紀伊国屋ブックウェブを検索しました。色々あったんですが、自然ガイド屋久島の旅(太田五雄、八重岳書房)と世界遺産屋久島(日下田紀三、八重岳書房)の二冊を購入しました。「頭でっかち」にはなったものの、よくわからないので、エコツアーをしているYNAC(屋久島野外活動総合センター)にメールをしたところYNAC通信を送ってくれました[感謝]。それでは屋久島の地図を見てみましょう[どれどれ]。結構広くて大きな島ですよ。また実際にいってみると、施設が整っていて何かに困ることはなさそうで、離島というイメージとは程遠いところでした。ただ「野菜には困る」というのは耳にしました。北側の街、宮之浦(上屋久町)が中心地で、今回の探険のお世話になったYNACもあります。また空の玄関口屋久島空港は宮之浦から8km程の長峰というところにあります。「どんなところかは行けば解る!」(あたりまえですね(*^_^*)といことで、「何をしようか」が大事です(これもあたりまえ)。
5)屋久島で何を探険しようなナ?!
とにかく世界自然遺産(1993年12月登録)である屋久島の自然を体験したい思いでいっぱいでした。YNACと
メールのやりとりを何回も繰り返し、自然観察・登山・沢登り・カヌー・ダイビング・スノーケリングのうち
西部林道と白谷雲水峡を中心に探険することになりました。ただ心配なのは屋久島は「1ヶ月で35日雨が降る」
(浮雲より、林芙美子)といわれるように日本で最も多雨です。お天気が良いように!

その(2)ヤッホーすごい森

庭瀬から新大阪まで新幹線、そこから空路で屋久島空港まで、乗り継ぎを含めて約7時間の旅でした(大阪〜鹿児島:1時間10分、鹿児島〜屋久島:40分)。屋久島が近くなるにつれて海の蒼さが深くなる感じでした。空港からタクシーでホテルへ直行。屋久島はバスの便が少なくモッタイナイけど、タクシーの移動が便利でした(レンタカーもいいでしょうね)。運転手さんが「昨日まではずーっと雨だった。天気でよかったね」。いやー晴れ男(女?、我が家は女性上位)の力でしょうか。到着日は午後から屋久杉自然館で知識を吸収しました。そこのタンカンジュースは美味でした。その夜とっても静かな中でぐっすり休んで次の日からの探険に備えました。
1)西部林道へ行こう
栗生から西部林道をおよそ4kmのところには、屋久島最大級の大瀑布(落差80mm、日本の滝100選)の大川(おおこ)の滝があります。すごい水飛沫で霧雨の中にいるようでした。少し戻って栗生川の海辺でメヒルギ(マングローブ)をみましたが、年々浸食されており、今後が心配されるとのことでした。[残念ですね]そこでじっとしていると穴から沢山のシオマネキが出てきて一斉に「おいでおいで」をしてくれたのはユーモラスでした。ストレッチの後にいよいよ森の中へ突進です!では地図を見ましょう。







かわいい屋久シカにも時々遭えました。屋久サルや、
恐怖の屋久ヒルにも遭いました。特に屋久ヒルが、小枝がくっ付くように次女の首に吸い付いているのにはビックリしました。ガイドさんは足にしっかりと吸い付かれました。長女は靴に吸い付いていましたが、「あーいやだいやだ」と不満たらたらでした。西部林道にはいますが、白谷雲水峡にはいないとのことでした(実際いませんでした)。暑いのでTシャツに短パンがいいのですが、ヒル防止にはジャージが良いかもしれません。また防虫スプレーやエアーサロンパスが効果あるようです。



2)白谷雲水峡の森は深い



白谷雲水峡へ向かう途中の眺めです。海と空が綺麗でした。












苔むした深い森はすごかった!(画像をクリック)














屋久杉の前でパチリ(画像をクリック)。屋久杉の大きさを実感して下さい。














夏でも冷たい流れで遊びました。














屋久杉は大きく樹表までも苔むしています。小さな樹が共生していました。 倒木更新(右写真)により古い杉の命は新しい杉に受け継がれます。自然の中の大きな流れを感じました。人間も自然の流れに身を置いていることを強く意識することが必要に思います。 自分を含めて人間は体を動かして自分の存在やポリシーを具体化させていきますが、その中で人を傷つけ、自分も傷つき、自然を破壊して快適さや便利さを手に入れました。私の好きな言葉に「人を大切に自分を大切に物を大切に」、「Let it be」(自然に)があります。もうそろそろ、ゆっくりと進歩してもいい気がします。忙しく日本の遺産やや自然に触れる旅も、良いことはあるでしょうが、ゆっくり見て触れて、考えながらのエコツアーはとても素敵な探険でした。 是非とも自然にどっぷり漬かる旅を一度どうぞ!(*^_^*)













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