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★★田口ランディのコラムマガジン★★2000.6.14
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「ひかりのあめふるしま 屋久島」
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  ずっと雨だった。しょうがない、梅雨の屋久島に来てしまったのだ。
梅雨前線がどっかりと屋久島の上に居座って、ただただ雨が振り続けて
いた。
 屋久島に来たのは2年ぶりだった。私は『癒しの森 ひかりのあめふ
るしま屋久島』(ダイヤモンド社)という本を出版していて、そのため
屋久島にはかなり長期に渡って滞在し、屋久島の山や海や川で遊び回っ
た。「もうガイドができるよ」と自慢してたくらいだ。
 雨はいとわない。屋久島の雨はさらさらしている。なぜだろう。そう
感じる。雨の中を一人で歩き回った。山のなかの滝つぼに降りて行った。
  花こう岩の岩肌に身体をすり寄せて腰を下ろすと、岩はひんやりと冷た
         いのに、身体の奥が熱くなってくる。
島全体が水のゼリ−ですっぽりとおおわれたように濡れている。息を
すると肺のなかに水の粒子が染み込んでくる。この島に来ると、濡れる。
潤うということがどういうことか、初めてわかる。
  たった一人で、濡れた岩肌に身体をまかせていると、岩に抱かれてい
るような気分になる。変なんだけど、それはすごくエロティックな気分
なのだ。正直に言うと男に抱かれているような、そんな気分なんだ。
  私はもしかしたら「岩フェチ」なのかもしれない。花こう岩に触れる
と欲情する。私が屋久島にこんなに魅かれてしまうのは、屋久島の岩が、
すごく「いい男」系だからだと思う。この男と会いたいので、この島に
来てしまうのかもしれない。
  シダ植物が繁茂しわずかに雨をしのいでくれる。ごおごおと根こそぎ
にされそうな激しい瀧の音が聞こえる。水の粒子が空気中ではげしく揺
れている。そのなかで岩と触れあっていると、ずっとこのままこの男と
いっしょにいたいと思う。かつて別れてしまった恋人と再会したような
せつない気分になる。
■小杉谷小学校の校歌を探す
「あたしねえ、岩に男を感じちゃうんですよ」という話をホテルのロビー
で満喜子さんにしたら、彼女がこう言った。「そうね、花こう岩は情報
をもっているらしいから。たぶん、あなたは自然のなかの太古の記憶と
感応しているのね」
  満喜子さんらしい説である。私は今回、満喜子さんの「ヒ−リング・
ヴォイス」のツア−に紛れ込んで屋久島に来た。というのも、団体にな
るとツア−料金で格安になるからだ。なにせ、屋久島に来るには金がか
かる。私一人で来ては、屋久島の高級ホテル「いわさきホテル」なんか
にゃとても泊れない。
  ツア−に潜り込んで来て、自分は別行動で屋久島で遊ぶ予定だった。
屋久島には友達もたくさん居る、地理も詳しい。今回は三泊四日の短い
滞在だったので、初めて「リゾ−トホテル」なるものに泊ってみようか
な、と思ったのだ。
  二日目の夜に、屋久島でエコツア−のガイドをしている松本さんと、
奥さんの淳子さんが遊びに来た。食事が終わってからホテルのバ−で待
ち合わせして3人で飲んだ。屋久島に通いだして、こんな風にお洒落に
飲むなんて初めてのことだった。
「お久しぶり、最近、どうしてる?」と私が言うやいなや、淳子さんは
数枚のレポ−ト用紙を私に渡した。「私ね、最近、ちょっと不思議なこ
とに関わっているの」レポ−ト用紙を見ると、小杉谷……という文字が
飛び込んで来た。なんでだろう、背中がぞくぞくしたのを覚えてる。
「これ読めってわけ?とりあえず、その不思議なこととやらをざっと説
明してよ」と言うと、淳子さんは彼女が巻き込まれているある出来事に
ついて、早口に語りだしたのだ。
「事の始まりは、町役場にかかって来た一本の電話だったの。千葉に住
んでいる人から、小杉谷小学校の校歌のテ−プか譜面はありませんか?
っていう問い合わせだった」
「その人は、千葉で合唱団に入っているんだって。その合唱団である人
と知りあいになった。その人が小杉谷小学校の校歌の歌詞をもっている
ので、それにどんなメロディがついていたか知りたくなった、って言う
のよ」 「へえ?ずいぶんもの好きな人だね。小杉谷って、縄文杉に行く時に通
る廃村になった村でしょう?なんでまたそんな学校の校歌を?」
「その校歌が、屋久島の山小屋の天井に墨で書きつけられていたんだっ
て。それも7番まで。その人は25年前にその山荘に泊ってそれを発見
して、なぜか大学ノ−トに歌詞を書き取って、それを25年間保存して
いたらしいんだよ」
「うわっ、凄い。じゃあ25年ぶりに、その歌詞のことを調べようとし
ているわけ?」
「そういうことだよね。そしてね、偶然なんだけど、小杉谷は、今年、
廃村から30周年を迎えるんだよ。その年に、急に小杉谷の校歌が浮上
してくるって、不思議でしょう?」
  私は話を聞きながら、小杉谷のことを思い浮かべた。小杉谷はかつて
屋久杉の伐採の前線基地として栄え、山仕事をする人々が集まり作った
村だ。荒川林道から縄文杉に向かうときに必ずこの廃村を通過する。小
学校の校庭跡があり、なぜかこの場所に立つと奇妙な胸騒ぎを覚える。
  それは私だけではなく、多くの人がそう言う。小杉谷小学校跡地に立
つと、なんだか人の気配のようなものがする……と。でも、廃村になっ
た村の跡というのは、そういうものなのかもしれない。かつて生活した
      人々の暮しの残滓を感じるのかもしれない。
         ■屋久島の森の隠された傷跡
        「私ね、今年に入って小杉谷小学校の校歌を探す電話を受けてから、渦
に巻き込まれちゃったみたいなの。それからは、ものすごくたくさんの
偶然があって、どんどん新しい事が起るわけ。ついに、この校歌の原譜
まで手に入れてしまったのよ」
「そういう時ってあるよね、なにか驚くような偶然が重なって自分が運
ばれて行ってしまう……みたいなこと」
「だけどね、いったい自分が何のためにこんなことしているのかわから
ないの。いったい私は何をすべきで、この小杉谷小学校校歌の渦に巻き
込まれているのかよくわからないの。それを、すごく知りたくて、その
一心で、どんどん渦の中に入って行ってるような感じなの」
「そしてね、最近になって、かつて小杉谷で働いていた人たちの話を聞
いたり、資料を調べたりしておぼろげにわかってきたことは、小杉谷が
屋久島の中で押し込められて、隠された場所だったってことなの」
「隠された場所?」
「うん。小杉谷ってランディさんも知っている通り、かつてあそこの森
は素晴らしい屋久杉の美林だったのよ。小杉谷は屋久島の中でもとりわ
け降水量が多くて、しかも強風が吹かない。だから緻密で真っすぐな生
命力に満ちた屋久杉が育つ絶好の場所だった」
「だけど、そのために、あの森の杉は徹底的に伐採され尽くした。特に
昭和30年になって、海外からチェ−ンソ−が入って来てからは、あの
森の立派な屋久杉は、その美しさと商品価値ゆえに伐採され尽くした。
そして、森をすべて切り倒して、屋久杉の消滅と共にあの村は廃村になっ
た」
「そうだったね。小杉谷のあたりは全部、伐採跡の二次林だものね。考
えたらひどい話だ。そんな屋久島の歴史は語られることがないものね。
縄文杉を見にあの場所を通る人たちは、縄文杉のことしか考えないだろ
うね。あの場所が屋久杉の大量殺戮の場所だなんて誰も思わないよ」
「それでね、私、なんだか小杉谷の森が、廃村から30年を経て、もう
一度何かを私たちに伝えたがっているんじゃないか、ってそんな気がし
たのよ。うまく言葉にできないんだけどね」
    淳子さんの言葉に、私は鳥肌が立ってしまった。なぜか、そうかもし
れないと思ったのだ。
「この校歌はね、実は校歌として歌われたのはわずか6年間だけなの。
校歌が制定されて6年目に小杉谷は廃村になった。だけど、当時として
かなりの額の謝礼を払って、小杉谷小中学校のPTAは、校歌の作詞作曲
を依頼しているの。それって変でしょう?」
「確かに。だってわずか6年で廃村になったのなら、もうすぐ自分たち
の村が廃村になるだろうことを皆が予感していたよね。それなのにわざ
わざお金を出して校歌を作るというのは、特別の意味があったんだよね」
「そうなのよ。たぶんね、小杉谷の人たちは、自分たちの故郷の歌が欲
しかったのよ。あそこの村は、山仕事をしながら渡りあるく人びとの集
落だった。だから共通の地盤を持っていない。自分たちがあの村で生き
ていくために、なにか共通の歌が必要だったんじゃないかと思うの」
「だってね、この校歌は3番までしかないの。ところが千葉の人がノ−
トに書き写したとう歌詞は、なんと7番まであるの。それは、替え歌な
のよ。そして、山仕事をしながら、みんなが労働歌としてこの歌を歌っ
ていたらしいの」
「かつて小杉谷に働いた人たちは、この歌を歌うと泣くんだって。それ
はね、行政の指導によって、屋久杉を伐採し尽くしたけれど、樹木の価
値を知っている彼らは、こんなことをして森にいいわけがない、木に申
し訳ない、と心の中で思っていたからじゃないかと思う。働いていた当
時の気持ちは、みんな口を閉ざして語ってくれないのよ」
■森は何を伝えようとしているのか
「ねえ、淳子さん。小杉谷の森は、もしかしたら、自分たちを、ちゃん
と葬って下さい、って言っているのかな?もしかしたら、まだ鎮魂され
ていない、って言っているのかな?」
「わからない。でも、そうかもしれないとも思える。30年経た今、小杉
谷は伐採跡に植えたサクラやサツキの二次林になっていて、本当にきれ
いな場所として復活しているの。もしかしたら、あの場所に自然が再生
し、そして今、ようやくもう一度、息を吹き返して私たちに何かを訴え
ているのかもしれない」
  淳子さんの話を聞いて、私はなぜか満喜子さんのことを思い出してし
まった。だって、満喜子さんは「歌」によって、人間や土地の痛みを癒
すボイス・ヒ−ラ−である。なぜ、今年、私がわざわざ満喜子さんといっ
しょに屋久島に来たんだろう。そして、なぜ今日、淳子さんはまるで何
かを確信しているみたいにこの話を私に語って聞かせたんだろう。
  それで、私はおずおずと淳子さんに満喜子さんの話をしたのだ。「あ
のね、面食らわないで聞いてくれる?実は私は今回、ある女性といっしょ
に屋久島に来ているのだけど、その人は……、その人はつまり、歌のシャ
−マンなんですよ。歌によって大地を鎮魂する人なんです」
  こういう話をする時、私はものすごく緊張する。ぱっと引かれてしま
うことを想定するからだ。どう考えても、一般の人に「シャ−マン」だ
の「癒し」だのという話をすると「危ない宗教の人」みたいに思われる。
満喜子さんのプロフィ−ルから解説して、決してぶっ飛んでいる変な人
ではないことを、つい力説しなければいけなくなる。
「だからね、満喜子さんを連れて小杉谷に行けば、小杉谷の森が何を望
んでいるのか、もしかしたらわかるかもしれない。彼女は土地のもって
いる記憶を読み取れるんだ」
  すると淳子さんは、とても素直にそのことを受け入れてくれてほっと
した。彼女は「どのようなことであれ、こうして私に起ったことを受け
入れてみたい」と言った。そして、その体験を自分の頭で考え、咀嚼し
て、自分の結論を導きたいと言った。それは、とても正しい態度だと思っ
た。だから私は淳子さんが好きなんだ。
  頭から信じるでもなく、疑うでもなく、起っていることを果敢に受け
止め、そして、それをもとに自分の道を進んでいく。そうやって行動す
れば、たぶん、この世のあらゆる「怪しいこと」は人間の味方になって
くれる。
  私はレッスンが終わってくたくたの満喜子さんを、バ−に引っ張って
来て淳子さんに引きあわせた。そして、話を聞いた満喜子さんは「明日、
その小杉谷に連れて行って下さい」と即断したのである。
  その時の満喜子さんのセリフは本当にかっこいいと思った。
「私たちは屋久島という自然に癒されに来ます。でも、屋久島を癒そう
としてここに来る人はたぶんいないでしょう。だけど、こんな素晴らし
い自然がもっている傷は、人類がもっている普遍的な傷に違いない。こ
の島の傷に光を当てることは、すべての人の心にある相似形の傷に同じ
光りを当てることになるのです。そして、癒し癒されることが、実は最
も深い癒しなんです。私に、この島を癒す機会を与えてくれてありがと
う。これは、きっと島からのプレゼントですね」
■復活の力をもつ島
  翌日もどしゃぶりだった。小杉谷までは、約1時間の道のり。トロッ
コの線路をひたすら山に向かう。大雨洪水警報が発令されて、山に入る
には若干の危険が伴うほどの雨だった。
  「入山禁止の警報がまもなく出るかもしれない。それくらいの雨が降っ
てます。それでも行きますか?」と私が聞くと、満喜子さんは「ここま
で来たら行くしかないでしょう」と平然と言っていた。根性が座ってい
るのか、単なる能天気なのかわからないが、とにかく凄い。
  トロッコの道を山水がごんごん流れていて、とにかくびしょびしょで
ある。濡れた濡れた。今回の屋久島は濡れに来たようなものである。で
も、気持ちいい。濡れることが心地いい。不思議な島だ。だから私は「ひ
かりのあめふるしま」というタイトルを本につけたのだ。雨が光を帯び
ている。濡れても嫌じゃない。
  満喜子先生のツア−の参加者、総勢14名のみなさんも、この「小杉
谷の渦」に巻き込まれて、どしゃぶりの中を過酷な山歩きに参加するこ
とになった。でも、これぞ「屋久島」という、山と川と森を満喫してい
ただけた、ということで許してほしい。
  屋久島のガイドのまなつさんがいっしょに参加してくださったので心
強いこともあって、初心者14名を引き連れて、私と淳子さんは大雨洪
水警報が出ている山を、小杉谷に向かったのだった。
「見てください。あの尾根が自然遺産に登録されている原生林です。そ
して、向こうの山が、伐採された山です。木の生え方、山の色が全然違
うでしょう?」
    まなつさんのガイドに皆が山を見比べる。確かに違う。伐採された山
は平淡な感じがする。色も単調だ。
  でも、考えてみたら、屋久島の森の70パ−セントは伐採された森な
のだ。屋久島の森は太古の森だと思って来る観光客の方が多いけれど、
それは違う。
  屋久島はほんの一部を除いて、江戸時代から徹底的に伐採されてきた
島なのだ。だけど、この島に降り注ぐ光と雨が、驚くほどの回復力で森
を蘇らせる。だから、この島は再生の島なのだ。復活の島なのだ。屋久
島の魅力は、過去の自然が温存されているところにあるのではない。ど
んなに伐採され荒らされても、驚異的に復活する、その生命力が人を惹
きつけるのだと思う。
  この島の植物は人間に負けない。必ず復活し、再生する。そしてその
生命力は人間を凌駕し、逆に人間を癒してしまうのだ。凄い島だ。
  小杉谷の小学校跡に着くと、満喜子さんは小学校の石段の上に立って
歌を歌った。それから、皆で、練習して覚えて来た小杉谷小学校の校歌
を歌った。その歌詞は、この森と水と自然を繰り返し謳歌する。歌って
いるとなぜか泣けてくる。
  歌い終わってから、満喜子さんが言った。
「この森はもう回復しています。この森は人を恨んではいません。とて
も暖かい光を感じます。そして、いま、ここに、私たちといっしょに歌
いたがって、森の精がたくさん集まって来ています。かつてここで、子
供たちと遊んで楽しかった、と言っています。この森は、再び人間と遊
びたがっています。もう一度、いっしょに歌いたがっています」
■森と遊べる人となる
  屋久島から帰って来たら、さっそく淳子さんからメ−ルが届いていた。
「今日の小杉谷行、帰ってきてから色々と考えています。マキコさんが
仰っていた、森の精霊達がかつてはここで暮らしていた子ども達の近く
にいた、ということ。明るい光を感じる、という言葉。森は再生した。
でも、もしまだまだ再生に時間がかかる程のダメージだったら、あるい
は再生も不可能な程人間が自然に対して負荷をかけていたとしたら……
きっと人間はうんと大きな代償を払わなければならなかったのでしょう。
再生不可能な程のダメージだったら、もう人間だって存在できないです
もんね。ランディさんは今日、小杉谷に行ってどんな印象を受けたでしょ
うか?以前と同じ嫌な感じでしたか?」
  私もさっそく返事を書いた。
「淳子さん、メ−ルありがとう。淳子さんの『渦』にちょっとだけ巻き
込まれてとてもスリリングで楽しかったです」
「小杉谷の印象は以前と全然違っていました。昨日行った小杉谷は、暗
い雰囲気などなくて、雨が降っているのになんだかキラキラしていまし
た。あれ……って思いました。もっと鬱々した感じだったように記憶し
ていたのだけど大勢で行ったから印象が違うのかなあ、なんて思いまし
た。気のせいかもしれないけれどね」
「満喜子さんが『ここに森の精がたくさん集まって来ていて、いっしょ
に歌おう歌おうと言っているわ』と呟いていたので、そう思って景色を
眺めたからかもしれないです」
「『歩いて来る途中もたくさんの木の精が、喜んで後をついてきた』な
んて彼女は言ってました。『もちろん、この地には傷はあったかもしれ
ないけれど、この森は自らの力でそれを回復しているように思う』とも
言ってらっしゃいました。『そしてね、人間と再び遊びたがっているの
よ』と」
「だとしたら、なんて素晴らしいんでしょうね。それこそ屋久島だ、と
思いませんか?再び人間と遊びたがっている。なんという深い暖かい土
地なんだろうって思いました。だから、私たちはもっと遊んでいいんで
すよ。悲しんでいる暇もないほど。そう思えたら、とても嬉しくなって
帰って来ました」
「森が人と出会いたがっている……そんな風に思うのは人間側の傲慢で
しょうか。でも、私も確かにそう感じたのです」
「癒しというものの本質が何なのか、私にもまったくわからないし、興
味もないのです。私は癒しが何か、なんてどうでもいい。ただ、今、こ
の瞬間に自分が体験したいことを体験していくだけで、それが結果とし
て癒しであろうとなかろうと、どうでもいいと思っています」
「その体験のなかで出会う、ある『ひかり』だけが、私にとっての真実
のような気がします。そのために曇りなき目で、物事を見据えて、自分
の頭で考えたい。『もののけ姫』のアシタカのように。そう思っていま
す」
「淳子さんも、そのように生きている人だと実感しました。新しい淳子
さんと出会えて、気持ちがとても近くなって、うれしかったです。あり
がとう。また会う日まで。田口ランディ」



これは、田口ランディのコラムマガジンに我が家の屋久島探索記の画像を添付したものである。