自然のつぶや樹バックナンバー


2001年9月15日(敬老の日に)

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや    寺山修司

良い歌でしょう。アメリカのテロ事件は悲しい出来事でした。イスラムを理解しようとしても狂信的としか考えられません。アメリカは絶対に報復するでしょうね。今日の山陽新聞(岡山の地元紙)には大阪の児童殺傷事件とと供に一面記事でした。被害者の家族は同じ気持ちでしょうが、アメリカは仕返しが許されようとしています。気持ちは良く解るけど、暴力で解決しないことは歴史が証明しています。

2001年9月16日(長女のほつま祭にて)

長女の高一の学園祭に行って来ました。今風です。校風が「自覚を持って」ということで、少数はピアスやイヤリングもありでした。茶髪はいなかったですが(^^ゞ ま〜いいでしょう。長女達の2組は職人芸がテーマでした。色々な職人を取材していました。担当は倉敷名物「ムラスズメ」のお菓子職人の方でした。彼女は何処にいるのか、青春中です(*^_^*) ブラスバンドの名演奏を聞いて失礼しました。

2001年9月18日(秋と反テロの三句)  世界と日本はどうするんだろう。でも日本の秋は美しい。

蟷螂に愛を諭すか摩天楼

曼珠沙華一筆書きに里を染め

狂おしい心鎮めよ露時雨


2001年9月23日(秋分の日)
快晴でした。う〜ん、良い気持ちです。雨蛙くんもフェンスでゆっくりと、何を思う?
よく見るとミミズクにも似ている。目がキラリ☆.。.:*・゚☆
柿、鬼灯、稲、露草、どれも秋を感じさせます。平和な一日。ありがたい。

頬なでる風は鬼灯鳴らしけり

2001年9月29日(土)
歯科や口腔外科が優しいのはすぐ痛いことをするからかもしれません。注射好きですか? キ〜ンガリガリいかがです。
ほら鳥肌が立ちませんでしたか(*^_^*) 「あ〜」とお口を開けてくださ〜い。大きな口を開けるとどんな賢い方もそうは見えない。どんな美しい方もそれなりになってしまう。面白いものです。でも、明眸皓歯は事実だなと思いますね。有名人で歯並びが悪いのはシュワちゃんくらいでしょう。それに欧米人は写真を撮る時、必ず微笑んで歯をだした写真をとりますが、日本では口は真一文字です。この時は綺麗な歯が見えたほうが優しく感じますね。

2001年9月30日(日)

今日は次女の運動会の予定が雨で延期になりました。天気予報が当たらなかったファジーな時代は良かった(?!)ですが、朝から雨で大当たりでした。海の向こうでは、今日はイチローが大リーグ新人の安打新記録を達成しました。佐渡の友人からはとても美味しいおけさ梨が届きました。秋の一日雨でのんびり(*^_^*)

有りの実や甘酸っぱくて朋思う

2001年10月5日(金)

駆け抜ける我が子まぶしや秋の風(顎)
次女の運動会、一所懸命に感動です。

野辺遙か泡立ち草を広げけり(顎)
クシャミの原因ですね。

2001年10月6日(土)

田を守るこの一粒に義父の味

産直で家内の実家からお米を頂いています。つきたてのお米はとても美味しい。この秋も稲穂が頭を垂れています。感謝です。

2001年10月8日(月)

里の道ワッショイのこえ秋桜

「獅子にラッキョウやったならやったなら 剥いでも剥いでも皮ばかり コウチャエコチャエ♪♪・・」
今日は体育の日でお休み。地区の秋祭りがありました。といっても子供達が楽しみなビンゴなどは14日の日曜日で、今日は獅子舞がありました。我が家の次女も朝からお獅子をかついで家回りです。お菓子と図書券を貰いました。ただこれだけのお祭りですが、やはりこれが秋の風物詩であり、いつまでも続いてほしいものです。
「別嬪さんにもろうた手ぬぐいを 川端の柳の小枝にちょいと架けて コウチャエコチャエ♪♪・・」

2001年10月14日(日)
デジタルカメラはその場で写し直しが出来るので便利です。我が家はNikon COOLPIX990を愛用しています。デジカメを購入してからはミノルタの一眼レフはしばらくお休みにしていました。これを活かし、ネガの整理のためにフィルムスキャナーを購入しました。これは35mmとAPSの両方がスキャンできる優れものです。時間が掛かるのですが、今は8年前のネガを整理しています。娘達の幼い姿や自分達の若い姿がスラッシュバックしてきます。「懐かしいな〜」と思わず心で呟いています。全部のネガをデジタル化するには半年位かかりそうです。でもこの作業は楽しいですねo(^-^)o

古きネガ秋の夜長に目尻下げ

2001年10月20日(土)

紅葉に見えませんか? 実は木立ベゴニアの葉です。良いお天気に葉が照らされて綺麗でしょう。今年は岡山の夏は暑く、紅葉も綺麗になるでしょうね。

明日という希望を信ず良夜かな

2001年10月27日(土)

学会出張で鹿児島へ行って来ました。朝目覚めた時に、西郷さんも見上げた桜島の噴煙が目に入るのはなかなかの絶景です。キビナゴ、豚骨、薩摩揚げ、さつま汁、軽羹など名物も美味しかったです。お土産のサツマイモプリンは少々甘いとのことでした。でも、我が家が良いですね(*^_^*)

泡立ち草青と緑の中に立つ(東シナ海を見ながら)

愛し子の夜寒によせる温さかな

2001年11月4日(日)
「今日は寒い」と感じたのでストーブの用意をしました。
晩秋は初冬に向かっています。

2001年11月17日(土)

イスラムのラマダンの月は糸のようになるそうです。今日見た岡山の月も細かったですよ。
日曜日の深夜から月曜日の早朝にかけては獅子座流星群が日本で見られるそうです。ジッと冬の星を眺めているとチカチカとウインク(^_-)-☆されます。今日、よ〜く見て下さい。
アフガニスタンも含めて皆が健康で平和な暮らしが出来ますように。星に願いを。

2001年11月18日(日)

今日は曇ったり晴れたりのお天気でしたが、比較的暖かだったので、近くの足守川に鴨を見に出かけました。昨年はコガモが飛来していましたが今年はカイツブリが来ていました。スズメたちは賑やか、トビがピ〜ヒョロ♪、ダイサギ、コサギ、アオサギが餌を啄んでいました。まだまだ長閑な初冬の川面でした。さて、獅子座流星群はどうかな?!
追伸:19日は4時半に起きて夜空を見上げました。煌めく星空に10分間ほどで、21個の流れ星を見ました。嬉しいo(^-^)o

2001年11月25日(日)
麗らかな昼下がり、子供達が幼い頃にブランコに乗った公園に散歩にいきました。
紅葉の中懐かしさがこみ上げました。 散歩の様子をご覧下さい。

紅の葉や重なる空は冬麗(顎)

2001年12月9日(日)
家の回りをフラフラと散歩しました。穏やかなお天気は気持ち良いです。
晩秋、初冬、そして気の早い春が仲良く同居しています。
お散歩の様子をご覧下さい。

2001年12月16日(日)
良いお天気に誘われて、旭川と竜の口グリーンシャワー公園を散歩しました。穏やかなお天気は気持ち良いです。
セグロセキレイが気持ちよさそうに遊んでいました。 お散歩の様子をご覧下さい。

2001年12年30日(日)

ハリーポッターを家族と見てきました。名作ですね。サンテグジュペリの「星の王子様」を読んだ後のような感動でした。愛、友情、勇気、どれも見えないものですが大切ですね。家内は既に三冊を読破です。2001年も後一日です。今年も良い年です。健康で大好きな家族と大過なく過ごせましたから。そうそう我が家の庭のロウバイが一輪咲いていました。新春はそこまできて微笑んでいます。良い年をお迎えください。来年もよろしくお願いします!(^^)!

2002年1月6日(日)

青空に映えて蝋梅が沢山の花をつけました。長閑な小春日和。

2002年1月27日(日)

我が家は数年前から、屋久島に始まり自然を見る旅を夏に計画しています。見るだけで休まる、感じるだけで良いもの、沢山あるように思います。昨年夏は、釧路湿原の真ん中でホタルを見ました。お腹が痛くなるような寒い夏の日でしたが、体感温度10℃以下でも数匹が闇にぽ〜と灯を点していました。ただそれだけの光景ですが、嬉しかった。遙か国後は手が届く近くにありました。そうそう屋久島では原生林を海まで歩きました、。蛭に吸い付かれ、鹿を遠くから眺め、しんどいな〜と思いながらも後で飲んだグァバの生ジュースの美味しかったこと。とりとめのなことを書きましたが、自然は良いですね。そうそう、毎年逢う釧路の民宿の親爺さんに言われますが、「自分の回りの自然を見ましょう。同じ景色はないのだと」。好きは言葉に「日々がさら(新しい)」があります。心底そう思えない日も少なくないですが、そう思えた時は心が楽ですね。

2002年2月16日(土)

自分は犬派だと思っていますが、春先の猫は賑やかです。「わお〜ん、わお〜ん」と元気が良い。以前飼っていたチワワは猫派であった。膝で丸くなり、炬燵で気分良く寝ていました。 ただ玄関のチャイムが鳴ると、家のものでなければ、一目散に「ワン、ワン」と吠えて出ていきました。彼女の犬たる技を見る思いでした。この忠犬チビちゃんには「狂犬注意」という不名誉な看板が玄関に掛かっていたことは知るよしもなしです。人間勝手なり(^^ゞ
キャンディーズ、憶えていますか? もうオジサンやオバサンの世代のアイドルグル−プですね。「春一番」では土筆が生えてきます。蕗の薹はまだ春浅い味ですが、苦みがたまりませんね。ベラタ(穴子の子)は魚の春の味覚。花は蝋梅。春の盛りはカラシナでしょうか。この頃の水の中、単細胞のアメーバも恋をしている気がします。いかがですか?!

2002年3月9日(土)

春ですね♪♪ 「春のうららの・・」つい口ずさみませんか。今年は実生で育てている野生種のオキナグサがユックリなので、家内が洋種オキナグサを買ってきました。ほんのりと黄色です。先日見たキチョウもそうですが、黄色は春の色ですね。そうそう菜の花も咲き出しました。諸葛菜も春らしい。う〜んと深呼吸してみましょう。青空が見えますよ。

白木蓮は空に向かって花を咲かせます。高い梢の花は下から見上げるようになります。 白い花は青空に映えてとても綺麗です。「よっこらしょ」と花を覗き込むと少し赤い蘂が顔を覗けました。春の長閑な昼下がりの幸福感です。
日本人は平安以来、桜が好きですね。平城京では梅だったようです。今年の桜の開花は史上最早でした。卒業式には葉桜となりそうですね。ところで桜の花のの思い出はいかがです。胸キュンの想いもありますか(*^_^*)それは各人の胸にしまっておきましょうね。今日は花より団子のお話。桜餅は関東と関西(岡山も便宜的に入れましょう)では違うようですね。こちらでポピュラーなものはピンク色の餅米の中に漉餡を入れて、これを桜の葉(オオシマサクラでしたか)で包んだものです。桜の仄かな香りを楽しみながら頬張る味は格別です。葉も勿論頂きます。我が家は男兄弟なので柏餅をよく食べた記憶がありますが、娘に囲まれて桜餅派に転向です。「抱きしめてそっとおろして歩ませる」ようにしてきた娘達、まだまだあんよはフラフラ。
2002年4月13日

春らしさとは何でしょうか?優しい光の中の風景は穏やかです。魚捕りが好きだった子供の頃は水面に春を感じました。鮒、メダカ、鯉、タナゴ、ハヤ、皆春のお友達です。今は隠れん坊が上手になってどこへいったのでしょうか。今日、松島さんというネットの知人から写真を頂きました。一面が春です。一句作りました(*^_^*)

2002年4月21日

「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」(坪内稔典)という句を知っていますか。冠毛はふわりと良い感じでしょう。でも「ぽぽ」ってどこでしょうか。そういう自分も、春の日溜まりでの中、冠毛で良寛さんが鞠を突けないかとふと思ったのですよ。手鞠の手がそれたら・・ふわ〜り、飛んでった。

2002年6月30日(日)

ホバリング(停空飛翔)しながら勢いよく水中に給餌にいく様子をご覧になったことがありますか。人間こうも踏ん切りよく物事をできませんね。迷いの道は多いもの。人間だけが偉いんではないです。鳥たちにも学ぶことが多いかもしれません。
2002年7月31日(水)

・鮒よ鮒あと幾春の出会いかな

先週の日曜日に久しぶりに鮒を釣る小学生に逢って嬉しくなって話しをしました。
10匹以上がバケツに入っていましたが、最後の一匹を釣って見せてくれるとのこと。
20分位かかったであろうか。15cm位の綺麗な鮒を釣り上げました。
今はパンで良く釣れる、少し向こうの水路にはブラックバスがいること、
蚯蚓は海釣りの餌(ゴカイ?)にすることなどを教えてくれました。
かつても「用水を覗く少年」は彼が鮒をリリースするのを見ながら
この句をふと思い出しました。今まで、どれくらいの「鮒」に出会ったろう。
夕陽を浴びて帰る彼は意気揚々だったのはゆうまでもありません。


2002年8月6日


原爆忌なにもなかつたような街(顎)
    
広島には幾度も行ったことがあります。岡山から新幹線で50分でしょうか。
最も多いのが広島カープの応援。現監督の山本浩二が好きで、彼が巨人の
江川投手にめっぽう強く、あの速球を見事に何度もホームランを打ってくれました。
今年は、まあ巨人の背中も小さくなっていますが、頑張れカープ!
次がサッカーのサンフレッチェの応援。アジアの大砲、高木を憶えていますか?
アルシンドのいるアントラーズ戦は面白かったですね。レオナルドの華麗なテクニック。
カズ・・愛想が悪かった、ゴンちゃん・・昔から良いヤツでしたね。
日本代表も強くなったものです。でも金髪はもういんじゃないの。
一昨日は広島原爆の日でしたね。カープの本拠地の市民球場の直ぐ前に
原爆ドームがあります。資料館には一度子供達を連れて行きました。
悲惨さは目を覆うものがあります。世界中の方に一度は見て貰いたいものです。

復興した平和都市じゃけん。

広島は強い。


2002年9月14日(土)

まだまだ暑いですが、季節は秋に向かっています。夏の申し子の向日葵。
色草、虫時雨などの素敵な季語に押される季節です。今日は娘達の文化祭でした。
伸びゆくものを見ながら、ご苦労様。

2002年9月21日(土)

小学校の高学年までは親子でよく自然観察をかねてハイキングに行っていました。
我が家の娘達は今はゲーム、親はPC好きです。

「ゲーム脳」ということを聞いたことがありますか?
人間らしさは環境により大きく変わることが解ってきました。
たとえば「セサミストリート」や「ピンポンパン」を
大人しく見ている子供達。名作ビデオを喜んで
長時間見ている子供達。
親としては育てやすい良い子ですね。
これが「ゲーム脳」を育てるようです。

粘り強い心、感動する心は前頭葉の前頭前野で生後に形成されます。
テレビ、ゲーム、ビデオはこの場所を全く刺激せず、
親子の会話がとても大切といわれます。

8から10才までの時期に前頭前野を刺激することにより
粘り強い心、感動する心は確かなものになります。
切れやすい、回りに興味を示せない、無感動な子供達が
増えているのは、社会というより子育てにも問題があったかもしれません。

「お話ししながら手つないで親子で野道を行く」
大きくなったら「そっと降ろして歩かせる」

昨日から食事中のテレビは禁止。ゲームとPCタイムは1.5時間を
約束しました。

今日は満月。
親子で月を見上げましょう。
「綺麗ね」「うん」
満月やうさぎアポロの靴を履き(顎)


2003年1月10日(金)

Stand by meはお好きでしょうか? バックにどうぞ。
最近の岡山はとても寒く、毎朝霜と霜柱を見ることが出来ます。
霜は丸いものと勝手に思っていましたが、雪の親戚だけあって、
針状で棘のような細かな模様になっています。
家庭菜園の青菜の上の降っている様子は「これが霜の花か〜」という
風情を見せてくれます。
霜柱は青菜の植えてあるところに同居しています。
確かに土が盛り上がっていて、中に小宇宙のような
小部屋があります。
大きなガキ大将?は毎朝、「ザクザク」をここを
歩くのがとても愉快です。
子供の頃の思い出はとても抽象的で甘美です。
秘密の小箱をそっと開けて、笑うオッサンは
不気味でしょうが、嬉しい限りですフヽ(´・`)ノ フッ…(笑)。

そうそう、薄氷に立つ、コサギも風情があります。
我が家から勤務先まで車で15分足らずですが、
季節の顔を見せてくれます。

2003年2月10日

銀化に入会して俳句を本格的に始める前から、野草は好きです。
「雑草」と言えば「草萌」→春の季語と感じるこの頃ですが、庭に咲いていたムラサキカタバミのピンク色、
オオイヌノフグリの紫色、仏の座の「御座す小さき花」を見るとき、心の安らぎを憶えていました。
折しも我が家のHPを立ち上げた頃で、デジカメで多くの野草の写真を撮ってアップしてきました。
といっても君の名は??ということが多いですがf^^*)
我が家のHPの柱として、自然観察・野草・家内の生け花として
今に至っていますが、それらは句作に少しずつ役立っています。
まだまだ俳句の初心者故に、歳時記は離せませんが、見た・感じた季語はとてもすっと使えますね。
また自分と自然との関係を思うことも多く、これも句作に役に立ちます。皆さんはいかがでしょうか?
早春の節分草(クリックすると沢山の画像があります)が咲きました。 確実に春がやってきています。

2003年3月23日

俳句を作った記憶でもっとも古いのは15歳だったように思います。それを何処かに投句したような・・・。学生時代は詩を読みました。 谷川俊太郎「二十億光年の孤独」は今でも愛読書で書架に収まっています。「ネロ」良いです。でも一番愛唱しているのは、

私の耳は貝の殻海の響きを懐かしむ

これなど、後に知ることになる、松本たかしの

引く波や跡美しや桜貝

に繋がる余韻があります。ずっと長いブランクの後(いや全く興味がなかった)、俳句と向き合ったのはネットを始めて 詩人の清水哲男さん増殖する俳句歳時記(増俳)に頻繁に出入りするようになってからです。 この超人気サイトは一日一句の解説が載り、初心者である自分に俳句の世界の拡がりを教えてくれました。 このサイトのリンク集に「やんまさん」のつぶやく堂があります。今でも毎日覗いて ワイワイやっていますが、とてもほのぼのとしていて「一語摘み」という前の俳句の一部をとって自分の俳句をつくる趣向は、もう4000句をはるかに 超えています。一部は私蔵版となり、毎月同人雑誌として印刷してくれます。最近売り出し中の「鯨の句」の土肥あき子さんや、清水さんも参加されています。 興味があれば一度覗いてみて下さい。ここで知ったのが句会桃李というネット句会です。 毎月季題を決めて三句投句して、おのおのがネット上で選句をやっています。つぶやく堂の仲間とは鈴木真砂女さんの「卯波」で一度俳句談義をしました。あいにく土肥さんや清水さんは 欠席でしたが、その日の増俳は中原主宰の句、

瀧壷に瀧活けてある眺めかな

であったのは清水さんの配慮のようです。感激。真砂女さんは店に入るとき側のお稲荷さんにいつも手を合わせていたとのこと。

お稲荷に五円小鰺の味深む    顎オッサン

などという拙句を作ったのも思い出です。石田波郷の自筆の短冊、俳句を囓りかけた身として「お〜これが!」というミーハー気分も味わえました。 俳句にかなり興味が出たので、さて結社でもと思っていましたが、岡山には結社はなく、(後で童子、獺祭などの支部があるのを知りました) ネットで知ったのが坪内稔典さんの「e船団」でしたが、大阪まで行く・・こりゃ〜大変だ。そうこうして検索にかかったのが、銀化(ネットは大切)でした。 表紙に主宰のユニークな着物姿。「こりゃ〜面白いぞ」(この時は主宰がこうまで有名な俳人とは全く知らず)五月(昨年)に岡山句会が出来る云々。 「ラッキー」超結社で参加自由ですとは太っ腹なこと。早速、メールで依頼すると親切なお返事が。
初参加の句会では入選などするわけないものの、(そうそうたる同人参加は知るよしもなし)あのドキドキ感がやみつきになって今に至っています。 銀化に入会して(俳句を本格的に始めて)やっと十ヶ月。今はパラパラ入選もするようになり、ホッと一息。また俳這日記では囀りを聞いて貰っています。 羽化がユックリしたヒヨコは羽が生える日を夢見て歳時記をめくる日々です。


2003年5月18日

生業からして歯の句には興味がありました。

萬緑の中や吾子の歯生え初むる   草田男

これ位しか知りませんでしたが、結構あるんです。

春眠の乳歯噛むこと覚えけり   白田哲三
(我が家の長女、虫歯が多かった)

大屋根へ乳歯投げて入学す    高橋ひで
(ネズミの歯と替えてくれ、健康であるように)

朧夜の唇の奥なる親知らず    飯田竜太
(娘も出花、さて心の内は?)

噛み当つる身の衰ひや海苔の砂  芭蕉
(8020運動、ご存じでしょうか)

明眸皓歯とは今更いかないけれど、歯は大事でしょう(*^_^*)

2003年5月18日

越後出雲崎の生んだ名僧といえば「良寛さん」です。 良寛さんは22歳の時に岡山県倉敷の円通寺まで修行に来られました。 十世国仙和尚を慕ってのことでした。 20年間、一衣一鉢、衆寮で修行に励まれたといいます。 先日この円通寺に行ってきました。

・春山にさくらさざして思ふどちあそぶこの日はくれずともよし
・かすみ立つ長き春日を子供らと手まりつきつつこの日暮しつ
・かたみとて何か残さむ春は花山ほととぎす秋はもみじば

ここからは海が見えます。瀬戸の海は凪いでいます。 厳しい日本海のある故郷を思ったでしょうか。 折しもお遍路さんが沢山来ていました。 鈴(れい)とおりづる。般若心経を唱えていました。 いっさいが「空」。

円通寺の様子をご覧下さい。

2003年9月15日
昨日、「キャッツ」広島公演を日帰りで見てきました。
広島までは45分(神戸と同じくらい)ですから、13時開演には楽勝で間に合います。
初めて見る生のミュージカルの凄さは想像以上でした。
特にキャッツから出た名曲「メモリー」の調べは、涙腺を緩めずにはおられませんでした。
ただただ感動!
さて、いつか強く心に残る一句を・・意を決した日でした。

猫の眸に月の滴を確かむる(顎)

2003年10月26日
地元の井原市の田中美術館で開催中の藪内佐斗司展を見てきました。
井原は広島との県境の街で中国地方の子守歌が有名な街です。
そして近代木彫界の巨匠・平櫛田中の生まれ故郷です。
藪内さんは第21回平櫛田中賞を受賞されました。まさにユニークな生命感溢れる作品でした
「守銭童子」という作品です。

これは「大空蝉童子」という作品です。


2004年3月24日

白魚のさかなたること略しけり     中原道夫

岡山には旭川、高梁川、吉井川という三大河川が流れていますが、
日本三大裸祭で有名な西大寺の会陽の頃になると河口で投網や
四つ手網のついた船(白魚舟)で白魚漁が見られます。
今年は豊漁で久しぶりに知り合いの魚屋さんが獲れたてのもを
持ってきてくれました。卵とじのすまし汁にして食べましたが、
ほんのり油がのり、卵を持っていてまさしく春を代表する味覚の一つです。


我が俳句の師、中原先生、確かに魚たること略しているかも。眼が印象的です。


2004年4月20日


顔じゅうを蒲公英にして笑うなり     橋關ホ

俳人の正木ゆう子さんが、半開きのタンポポの話をされていました。
句友の「や様」から画像を頂きました。
赤湯のさくら祭りの会場の会場に咲いていたそうです。

これは「けさらんぱさらん」というそうです。ケセラセラ♪みたいな摩訶不思議な名前ですね。


2004年5月9日


切手の絵柄は「ル・アーヴルの酒場「スター」のイギリス娘」といいます。
女性美を表現した非常に有名な作品のようです。

  天使魚の愛うらおもてそして裏    中原道夫

天使魚=エンゼルフィッシュの泳ぐ様と酒場のスターの取り合わせの妙ですね。
ひらりひらりと泳ぐ様は確かにピッタリです。
「どうしてこの切手を貼ったのですか?」
という問いかけに、
「合うでしょう」
と言われたことがやっと解りました。



これはエンタイヤという先生の趣味ですね。
頂いた手紙の封筒ですが、切手の貼り方がポイントということです。
筆まめなからこその趣味ですね。


2004年6月6日


家内と岡山県総社市にある吉備の古代山城「鬼ノ城」を訪ねました。
伝承によると百済の王子の温羅(うら)伝承に関係する城と言われていましたが、実際は不明です。
この伝承は温羅の悪行を大吉備津彦命が打ち勝たす物語で、温羅は雉子、鯉となって逃げるが、
鷹や鵜になって討ち果たしたというものです。これは「桃太郎さん」の原型ともいわれます。
上の画像をクリックしてその時の様子をご覧ください。



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