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設計
村野・森建築事務所

施工
清水建設

所在地
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根144

用途
ホテル

竣工
1978年

最寄りの地図

参考文献
別冊新建築「日本現代建築家シリーズ9・村野藤吾」1991年発行

参考ウェブサイト
箱根プリンスホテル

文責
ダミカ

作成日
19991106

最終更新日
20010104

ページは追記・修正があったときに随時更新しています。

神奈川県目次

箱根プリンスホテル

村野藤吾と聞いてどんな作品を連想するか?「森五ビル」(1931)や「早稲田大学文学部」(1960)等の直線的構成、または、『都ホテル京都」(1939〜60)、「大阪新歌舞伎座」(1958)等の和風モダン的作品が思い浮かぶ。今回取り上げる「箱根プリンスホテル」はそのどちらでもなく、有機的形態を取る作品である。

もともと村野藤吾は直線的な中にも、或いは伝統を重んじる時にも、常に有機的素材を用いていた。村野藤吾が87才の時に設計したこの「箱根プリンスホテル」で、その有機的な形態の集大成が伺える。

立地は箱根も奥の方、元箱根の芦ノ湖畔に位置する。アプローチは1階からで、建物全体はそれより下がったところ、B1、B2階にある。よって高層ホテルに感じるような圧迫感はない。

美しいロビーを抜けると、前に芦ノ湖が広がる。

ロビー内には村野・森事務所がデザインしたイスが置かれている。座りごごちはとても良い。もちろん誰でも座る事ができる。ホテル建築の良いところは誰でも中に入る事ができ、インテリアが楽しめる点である。

芦ノ湖側から眺めると、建物全体は樹木に溶け込んでおり、その美しい質感は、我々を安っぽいリゾート気分とはかけ離れた、豊かな自然に対する静かな気持ちへと導く。

思わず触りたくなるような質感の石貼が自然光と相まって、ゆるやかな時間を感じさせてくれる。

有機的形態へのオマージュを感じずにはいられない。

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