楽器&マウスピースのコーナー

 

 

ユーフォニアムのメーカー別による特性と考察

  ユーフォニアムは、ソロ向きなのは、ずばり[Willson]でしょう!
明るく、Tbのようなしっかりとした音質にはたいへん魅力があります。  
(その反面、音程が全体的にあまり良くないのが残念なところです。)
 私の尊敬するB.ボーマン先生(デュケイン大学教授:アメリカ)や、
R.ベーレンド氏なども、この楽器を使っています。 

  世界が認めた日本の「ヤマハ」、からは、新しくカスタムモデルが2001年に発売されました。
外見は、Willsonに良く似た感じなのですが、Yamaha本来の機能性に加え、
フレキシビリティ(柔軟性)も、向上し、この楽器の明るい音色は、
まさにこれからの時代を感じさせる楽器です。
 また、この楽器の特に良いところの1つに「音程」が挙げられると思います。
この「音程」については他のメーカーに類を見ない、クオリティの高い仕上がりとなっています。

 合奏とソロの両方の許容性を兼ね備えているのが[Besson]です。
 改良に改良を重ね、数年前に発売されたGS(現、BE)は爆発的な人気でした。
音程の問題はトリガーで解消され、吹きやすさも驚くほど軽くなりました。
例えるなら、軽いTubの感覚です。この吹きやすく、明るい音質はたいへん魅力的な楽器です。

 また、プレスティージュモデルは、トリガーを標準装備しており、ベルや
マウスパイプにもさらなる工夫が施されています。ベルの周りに入っているワイヤーにも
こだわり、次世代の楽器のイメージとともに、過去のBessonサウンドを見事に引き継いだ
製品となっています。
 製品的には、金メッキなどの装飾が施されており、楽器の要素だけでなく、装飾品?のような
イメージも魅力の一つです。
 音質はウイルソンほど音の芯ははっきりしていませんが、たいへん太く、合奏の中でも、しっかりと
主張してくれる楽器です。私の師匠の三浦先生やスティーブンミード氏(イギリス)などが
使用しています。
 合奏などではこのメーカーの太い音質がバンドのサウンドにたいへんブレンドしやすいようです。
また、モデル的には、大きいベルより小さいベルのモデルの方がコントロールし易いように思います。
(※以前、Bessonはイギリスで作られていましたが、工場が移転し現在はドイツで作られています。)

 この他にも一世代前(Made in England時代)のベッソンの音色を踏襲している感じのYork,
モデル音色がソプラノテューバ?のような「ヒュルスブルナー」
スターリンなどなど、
まだまだいろいろなメーカーのユーフォニアムがたくさんあります。
(メーカーによっていろいろなサウンドの違いがあります。皆さんはどのような音が好みですか?)

 

♪ユーフォニアム(バリトン)などの中古品はこちらから!!

永江楽器インターネットショップ(新品の選定品だけでなく、中古品の情報もあります。)

ウインズスタイル(私のアンサンブル作品の楽譜を扱って頂いています。中古楽器の情報もあります。)

 

<私の所有マウスピース>
グレッグブラック:5G、4.5G、4G
ハモンドデザイン:
11 12
ワーバートン
:5G、5GD,4G
シルキー
:51(細管用)、51(バックシャンク)、51(ヨーロピアンシャンク)、51B、52E
       シンフォニーシリーズM5.1、D5.1、D5.1☆、D5.2、
MOMO:52E☆、52EW☆、51E☆、51EW☆(すべてインナーゴールド)
YAMAHA:51(1987年モデル)、52、53、53HL、53HL(Xmodel)
        アラントゥルーデルモデル(インナーゴールド)、SH Special
ロメラ:12E(初期モデル)、12E(ヘヴィータイプ)
バック:61/2AL、5G 、4G 、3G、1G
ラスキー:57MD 57D 57E 59MD
Bowman model:BB1−BT 
ブラック&ヒル:5G 、
ストーク:カスタム5、4.5、4、
ティルツ:61/2AS 、5G、5GT、5GE、KSmodel          
デニスウイック:4AL、SM5、SM4、SM3
Willson:51D−3
BuzzSpecial:5G、4G
アイルリッヒ:5G
グレイゴ:4.5NY
アライアンス:4、,3M

などを持っています。(まだあるかもしれない・・・・・。)

 以前、僕のユーフォニアムソロCDのレコーディングで使用したマウスピースが、
ロメラ12E(初期モデル)です。
 たまたまシエナW.Oの仕事の合間に、Tuba奏者のY氏(シエナW.O団員)と一緒に、
神戸の某G楽器さんに寄ってみたところ、いろいろなマウスピースを紹介していただき、購入しました。
 話を聞くと、ROMERA社はユーフォ用として2種類(注:Trb用はもっとたくさんありました。)開発したそうで、
もう1つのモデルは12Eよりも大きいモデルでした。
 僕が購入したものは、初期モデルでノーマルな形をしていましたが、現在発売されているものは、
それをさらに改良して、少々太めになったヘビータイプのものが発売されているそうです。

 ラスティックバリテューバアンサンブルのレコーディングで使用したマウスピースが、
シルキー51です。この、マウスピースは管打コンクールなどでも使用しました。
YAMAHA51よりも太い音がでるため、たいへん魅力的なマウスピースです。
ただ、ハイトーンが少々キツイのが欠点でしょうか?クリアな音色はたいへん魅力的です。  
 このシルキーのレミントンシャンク(長いシャンク)が楽器にフィットしない、という方には、
バックシャンク(短いシャンク)のシルキー社のマウスピースも開発されました。

 この他にお薦めなのは、バック5Gです。これがつらい方には
バックの5GSなんかも良いでしょう。ちなみに、
B.ボーマン先生はBB1(シルキー51D相当、ブライアンボーマンモデル)、
三浦先生はMOMO52E☆W、
S.ミード氏はデニスウイックのSM3(スティーブン・ミードモデル)
をお使いになっているようです。
(ただし、BB1はとても深く、SM3はとても大きい為、僕はあまりお薦めしません。)

 また、ユーフォニアムが細管の場合は、
バック5G、5GS、シルキー51、などをお薦めします。

 自分が今サブで持っているYAMAHA51はヤマハのマウスピース外観が今の形状に
なった当初に購入したもので、学生時代や管打コンクールなどで使用しました。
現在市販されているものよりも、(外見は同じですが)長さが2oぐらい長い
のが特徴です。(私はバックとの相性がとても悪かったので貴重な一品でした。)

 この他にも、マウスピースの種類はたくさんあります。たいへんかもしれませんが、
自分にあったマウスピースを探す事も上達への近道になることでしょう。