FestivalS/

1999-2000

彩の国さいたま国際映画祭

「無法松の一生」を原点とする日本映画史

完全復元パフォーマンスで阪妻版「無法松の一生」が甦る!

 

●INDEX●

[INTRODUCTION]

[プログラム]

[完全復元パフォーマンス公演]

[作品紹介]

[INTRODUCTION]

今年で生誕100年をむかえた日本映画の歴史において大きな位置を占め、多くの日本人の心にしみじみと残る「無法松の一生」。43年の「無法松の一生」は戦時下当時の検閲で大幅にカットされた悲劇の名作となったため、58年に稲垣監督みずから三船敏郎を主演にたて、カラーで再映画化された。

この「無法松の一生」に関わった映画人の作品を過去に現在にわたって上映し、新しい切り口で日本映画史をたどっていくユニークなプログラム。

衣笠、溝口、黒澤作品など、海外でも評価の高い名作も多くとりあげられ、スクリーンでふたたび観られる機会を楽しみにしていた邦画ファンのみならず、邦画ビギナーの入門としてもピッタリの構成。


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[プログラム] &チケット・インフォメーション

時間

上映作品

講師

場所

5/8(土)

1:30〜「無法松の一生」(1943年/阪東妻三郎主演版)完全復元パフォーマンス

白井佳夫

大ホール

5:00〜「無法松の一生」(1958年/三船敏郎主演版)

5/9(日)

2:00〜十字路 雄呂血

白井佳夫

映像ホール

5:00〜赤西蠣太

5/15(土)

2:00〜王将

田村高廣

映像ホール

5:00〜破れ太鼓

5/16(日)

 

2:00〜羅生門

香川京子

映像ホール

5:00〜近松物語

6/19(土)

2:00〜にごりえ

久我美子

映像ホール

5:00〜女の園

6/20(日)

2:00〜遥かなる山の呼び声

山田洋次、高野悦子

映像ホール

5:00〜男はつらいよ・寅次郎真実一路

6/26(土)

2:00〜鑓の権三

篠田正浩、小藤田千栄子

映像ホール

5:00〜家族ゲーム

6/27(日)

2:00〜さくら隊散る

周防正行、白井佳夫

映像ホール

5:00〜Shall we ダンス?

▼チケット料金▼

(5月8日(土)のみ2本で)1200円(全自由席・入替えなし)

(5月9日(日)以降各回)1000円(全自由席・各回入替え制)

▼チケット前売・電話予約▼

※前売りで売り切れになることもございますので、チケットはお早めにお求めください。

【彩の国さいたま芸術劇場/チケット専用】048-858-5511【チケットぴあ】03-5237-9999

▼託児所あり▼未就学児の入場は、ご遠慮ください。2歳以上の未就学児については、公演の一週間前までに託児のご予約を承ります。定員がございますので、お早めにお申し込みください。(TEL:048-858-5501)


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[完全パフォーマンス公演]

「無法松の一生」(阪東妻三郎主演版)◆完全復元パフォーマンス

映画「無法松の一生」(1943年・稲垣浩監督)は、戦争中の検閲と戦後のアメリカ占領軍の検閲で、多くの名場面をカットされた悲劇の名作です。この公演は、まず現存するフィルムを上映し、ついで白井佳夫氏の公演と連動させながらカット・シーンをシナリオ朗読によって再現、さらにはビデオの投写や、資料の朗読、テーマ曲の合唱、それに本物の人力車の登場などによって、欠落シーンを完全に復元してしまう感動的なパフォーマンスです。

構成・演出・出演/白井佳夫(映画評論家)、林陽子(女優)、白井真木(女優)、霜浦百合子(ピアニスト)ほか

5月8日(土)◆彩の国さいたま芸術劇場大ホールにて

PM1:30〜「無法松の一生」(1943年/阪東妻三郎主演版)完全復元パフォーマンス

PM5:00〜「無法松の一生」(1958年/三船敏郎主演版)

※このプログラムは、途中入れ替えがありません。1チケット(1200円)で2本の映画をご覧いただけます。


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[作品紹介]

無法松の一生 《5/8 1:30-》

1943年・稲垣浩監督

明治30年代の後半。北九州の小倉の街を舞台に、《無法松》と呼ばれてはいても、根は善良で義侠心に富む人力車夫・松五郎の、生涯秘していた主家の未亡人への慕情を綴る。原作は岩下俊作の小説「富島松五郎伝」。阪東妻三郎、園井恵子主演。(79分)

無法松の一生 《5/8 5:00-》

1958年・稲垣浩監督

太平洋戦争下に作られた1943年版が、当時の検閲でカットされ、画竜点睛を欠く苦汁を飲まされた稲垣監督が、盟友・伊丹万作の名脚本を完全な形で映像化し、後世に残したい執念からカラーで最映画化したもの。三船敏郎、高峰秀子主演。(104分)

十字路 《5/9 2:00-》

1928年・衣笠貞之助監督

「狂った一頁」(1926年)につぐ衣笠貞之助監督のサイレント期の傑作。喧嘩をして、失明同様になった弟と、その治療のため、金策に苦労する美貌の姉。欧米での評価も高い前衛的な時代劇だ。阪東寿之助、千早晶子主演。(65分)

雄呂血 《5/9 2:00-》

1925年・二川文太郎監督

(弁士/澤登翠)

阪東妻三郎のサイレント期の代表作。心ならずも喧嘩にまきこまれて、世間から無頼漢扱いされた若侍。身の潔白を証明しようとすればするほど逆効果を生み、藩から追放されて流浪の身となり、ついには悪党の用心棒となる。環歌子共演。弁士つきで上映(75分)

赤西蠣太 《5/9 5:00-》

1936年・伊丹万作監督

醜男で胃弱で将棋が唯一の趣味という、田舎臭さ丸だしの侍・赤西蠣太。彼が「伊達騒動」の証拠書類を入手して引きあげるまでを、伊丹万作監督が知的なギャグをちりばめて描く異色時代劇。片岡千恵蔵、毛利峰子主演。(78分)

王将 《5/15 2:00-》

1948年・伊藤大輔監督

天才棋士・酒田三吉の波瀾の生涯を描く。ライバルの関根に対戦成績で勝ちながら、破天荒な勝負師ゆえに彼は名人位をゆずらなければならなかった。原作は北條秀司の舞台劇。阪東妻三郎、水戸光子主演。(93分)

破れ太鼓 《5/9 5:00-》

1949年・木下恵介監督

一代で財をなした土建業の暴君的な父親と、母親を中心にした4男2女の家族全員との対立と爆発。そして失意の父親を、家族が暖かく迎え入れるまでを喜劇調で描いたもの。阪東妻三郎、村瀬幸子主演。(110分)

羅生門 《5/16 2:00-》

1850年・黒澤明監督

ヴェネチア映画祭グランプリ作品。平安の頃、京都・山科の森のなかで旅の侍が殺され、その妻が犯された。だが裁きの場では、目撃者たちの証言がすべて食い違う。原作は芥川龍之介の短編小説「薮の中」。三船敏郎、京マチ子主演。(87分)

近松物語 《5/16 5:00-》

1954年・溝口健二監督

大経師以春の若妻おさんと手代の茂兵衛がふとしたことから周囲の誤解を招き、それが広がって追い込まれる。2人は愛を確認しあい、駆け落ちするが捕らえられ刑場に消える悲劇。長谷川一夫、香川京子主演。(101分)

にごりえ 《6/19 2:00-》

1953年・今井正監督

「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」と樋口一葉の代表作をオムニバス形式で映画化。明治の市井の人々の生きる姿を、きめ細やかに描く。丹阿弥谷津子、久我美子、淡島千景主演。若き日の文学座の名優たちも多数出演。(130分)

女の園 《6/19 5:00-》

1954年・木下恵介監督

良妻賢母を旨とする京都の名門女子大学を舞台にしたシリアスなドラマ。厳しい規則で固められた寮生活を送る女子学生の一人が自殺したのをきっかけに、学園の民主化運動が盛りあがっていく。高峰三枝子、高峰秀子、久我美子、岸恵子主演。(141分)

遥かなる山の呼び声 《6/20 2:00-》

1980年・山田洋次監督

北海道・根釧原野の酪農の町を舞台にした人情ドラマ。ヒロインは女手ひとつで子供を育てながら牧場を切りまわし、男は警察に追われながらも、寡黙に、優しさと暖かさを見せる。高倉健、倍賞千恵子主演。(124分)

男はつらいよ 寅次郎真実一路 《6/20 5:00-》

1984年・山田洋次監督

シリーズ第34作。焼き鳥屋で証券会社の課長と知り合った寅次郎が、やがてその課長の失踪を知り、残された妻に心惹かれる。渥美清と倍賞千恵子に、マドンナ役は大原麗子。ほかに米倉斉加年、美保純などの出演。(105分)

鑓の権三 《6/26 2:00-》

1986年・篠田正浩監督

原作は近松門左衛門の「鑓の権三重帷子」。松江藩の表小姓で槍術と茶道に秀でた笹野権三が、茶道師範の妻おさいに茶の湯の極意の伝授を懇願。このことから不義密通の濡れ衣を着せられ、道行きに追いこまれる。郷ひろみ、岩下志麻主演。(126分)

家族ゲーム 《6/26 5:00-》

1983年・森田芳光監督

大都市近郊の団地に住む沼田家は、夫婦に子供2人。成績の悪い次男のために、家庭教師が来るのが始まりで、その日常描写が現代社会を映す。横一列になっての食事シーンが有名だ。松田優作、伊丹十三主演。

さくら隊散る《6/27 2:00-》

1988年・新藤兼人監督

昭和20年8月6日、広島で原爆にあい、不慮の死をとげた移動演劇隊《桜隊》の9人の演劇人たち。この中には1943年版「無法松の一生」に出演した園井恵子もいた。この人たちの足跡を、再現ドラマと、ゆかりの人々の証言で綴るドキュメンタリー映画。(110分)

Shall we ダンス?《6/27 5:00-》

1996年・周防正行監督

生真面目で趣味のない平凡なサラリーマンが社交ダンスを習い始め、ダンス・ホールでさまざまな人の意外な人間像を目撃し、人生を見つめ直すきっかけを掴む、心暖まるコメディー。役所広司、草刈民代主演。(136分)


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