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創作人形芝居劇楽団「もりもり君と桃太郎」


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配役       桃太郎
           鬼
           もりもり君(鬼と二役)
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あらすじ   お腹ペコペコの桃太郎はもりもり君を見つけて・・・!
           そこへ、桃太郎に退治されたはずの鬼が現れて・・・!
           音楽を交えながら、楽しく、愉快で、栄養満点なお話です。
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・もりもり君入場 ・桃太郎はまだ出ない もりもり君「皆さん、こんにちわ!」 ・大きな声で、子供たち の反応を見ながら話す 「僕の名前はもりもりです」 もりもり君「僕の姿を見て、みんなは、 何だと思いますか?」 「そうです。僕はニンジンの もりもりです。みんなはニンジン 好きですか?」 もりもり君「ニンジンを好きな子は手を挙げて みよう!はーい」 「うーん、嫌いな子が何人かいるん だね」 もりもり君「それでは僕がニンジンの良い所を 話しましょう」 「いいかい、よーく聞くんだよ。まず、 ニンジンはセリ科の植物です。そし て、ビタミンが一杯入ってるんだ。 ビタミンというのは、僕たちが生き ていく上で必要な栄養のことで、話 したり、眠ったり、走ったり、そう いう事になくてはならないものなん だ」 もりもり君「さて、ニンジンのお話はここまでに ・耳に手を当てる して、次は・・・・・、ん?、何か 聞こえてくるぞ」 「誰か来るみたいだ。ちょっと隠れ ・桃太郎のテーマ曲 ておこう」 (もーもたろさん、 桃太郎 「はー、ずいぶんと歩いたなあ。疲れ たからここで少し休んでいくことに しよう」 「休む前に自己紹介をしておこう。 僕の名前は桃太郎です。よろしく」 桃太郎 「よいしょっと。ふー、気持ちがいい なあ。休んだらお腹が減ってきたぞ。 何か食べられるものはないかな」 「んー、なにかあるぞ。引っ張ってみ よう」 桃太郎 「せーのーせー。 せ−のーせー。 せーのーせー、うわー」 もりもり君「いったあ」 桃太郎 「いったあ」 桃太郎 「ぁー痛かった。んー、なんだニンジ ンだったのか。でも美味しそうだぞ」 もりもり君「何だニンジンだはないだろう。美味 しいのは当たってるけどね。 ぼくはもりもり。よろしく」 桃太郎 「もりもり君か。お腹一杯になりそう な名前だね。僕の名前は桃太郎。引 っ張った事は謝るよ。ゴメンナサイ」 もりもり君「いや、いいんだ」 桃太郎 「しかし、喋るニンジンとは驚きだね」 もりもり君「そーゆー君だって、本当の桃太郎か い?本物だったら猿さん、雉さんを 連れて鬼の退治に行くのだろう?」 桃太郎 「本物かって?僕は本物だよ。 鬼退治は今行ってきたところさ、 えへん!」 もりもり君「本当に本物かい?」 桃太郎 「そうとも」 もりもり君「本当に、本当に本物かい?」 桃太郎 「本当に、本当に本物だよ」 もりもり君「何か証明できるものはあるかい?」 桃太郎 「疑り深いなあ。ちょっとこちらへき てごらん」 「いいかい。僕の匂いをかいでごらん」 もりもり君「くんくんくん」 桃太郎 「いい匂いがするだろう」 もりもり君「本当だ。この匂いは、・・そうだ! 桃の匂いだ」 桃太郎 「僕は桃から生まれた桃太郎」 もりもり君「だから桃の匂い。なるほど君は確か 桃太郎だ」 「ところで、桃太郎君。さっき鬼退治 行ってきたばかりと言ってたけど、 猿さんや雉さんはどうしたの?」 桃太郎 「みんな家があるからね。退治した後 すぐ解散。バイバイよ」 もりもり君「ふーん。 それでは鬼はどんな奴だった?」 桃太郎 「鬼はね、・・・ちょっと待っておく れ。もりもり君誰か来るぞ。耳を澄 ましてごらん」 「鬼が追っかけてきたみたいだ。もり もり君は隠れていてくれ」 鬼 「ガオー」 鬼 「ガオー、桃太郎はどこだー」 桃太郎 「こんにちわ、鬼さん。どうしたんだ い」 鬼 「ガオー、桃太郎か。探したぞ」 桃太郎 「鬼さん、また僕に退治されたいのか い」 鬼 「ガオー、違うよ、違うよ、違うよ もうおまえと闘う気はないんだ」 桃太郎 「それじゃあ何の用だい?」 鬼 「忘れ物を渡すためだ、ガオー」 桃太郎 「忘れ物?はてさて」 鬼 「これだ、ガオー」 ・楽器を持ってくる 桃太郎 「これは僕の忘れ物ではないよ」 鬼 「おまえのではないのか。せっかく ここまで来たのに、ガオー」 桃太郎 「残念だったね。これは楽器のよう だ」 鬼 「楽器?」 桃太郎 「面白そうだね。ちょっと待ってお くれ。えーっと、これはこうで・ こうなって、ふん、ふん、なるほど」 「ここから息を入れるんだな。そして 音を出す。ここで音程を変えるのか」 鬼 「ガオー、わかったかい?」 桃太郎 「よーし、やってみるぞ。んーふーふー」 「もう一度、んーふーふー」 鬼 「頑張れ。ガオー」 桃太郎 「ふーふーーーーーーーーーーーーー」 「ぷーーーーーーーーーーーーーーー」 ・音が出た! 鬼 「やったー!ガオー」 桃太郎 「よーし、プップップップップップ」 鬼 「ガオッガオッガオッガオッガオ」 桃太郎 「今度は鬼さんの番だ」 鬼 「おれはだめだ、ガオー」 桃太郎 「いいからやってごらん。楽しいから」 鬼 「だめだったら」 桃太郎 「大丈夫。一緒に演奏できたら楽しいぞ」 鬼 「よっしゃー、やるぞー、ガオー」 桃太郎 「思い切り息を吹き込むんだ」 鬼 「ーーーーーー」 「だめだよー」 桃太郎 「ちゃんと胸を張ってやってみよう」 鬼 「ガオー、んーふーーんーふーー」 「ガオー、んーふーーんーふーー」 「ガオー、んーープーーーーーー」 「ガオー、でたー!ぷーーーーー」 桃太郎 「やったー!一緒にやろう!」 ・楽器を取り出す桃太郎 桃太郎、鬼による「ドレミの唄」の演奏 鬼 「がおー、とっても楽しかった」 桃太郎 「そうだね。僕も楽しかった」 鬼 「おれはそろそろ帰るよ、ガオー」 桃太郎 「そうかい、気をつけて帰るんだよ」 鬼 「がおー、それじゃーな」 ・手を振って帰る鬼 桃太郎 「おっと、そうだ。もりもり君を忘 れてた」 「おーい、もりもりくーん!」 「おーい、もりもりくーん!」 もりもり君「ふわー、桃太郎君おはよう!じゃ ないや、こんにちわ」 桃太郎 「なんだか眠たそうだね。鬼さんは 今帰ったよ」 もりもり君「そうかい。最初は物影から見てい たんだけど、君たちの演奏を聞い てたら気持ち良くなって寝てしま ったよ」 桃太郎 「凄く楽しかったょ、おかげでお腹 ペコペコだったけど、なんだか元 気が沸いてきた」 「もりもり君、良かったら僕の村ま で一緒に来ないかい?そして村の みんなと音楽会だ!」 もりもり君「音楽会?楽しそうだね。でも僕は 音楽なんてとても無理だよ」 桃太郎 「鬼さんもそう言ってたよ。 誰でも出来るんだ」 もりもり君「本当かい?」 桃太郎 「本当だとも」 もりもり君「本当に本当かい?」 桃太郎 「本当に本当だとも」 もりもり君「よーし、一緒に行こう!」 桃太郎 「それでは皆さん、僕たちは家に 帰ります。短い時間だったけれ どとっても楽しかったです」 もりもり君「さようなら」 桃太郎 「さようなら」 --------------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------------------



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