チリのアジェンデ政権崩壊前後を背景としています。(五木寛之「戒厳令の夜」のラストもここにきます。深田祐介「革命商人」の舞台もそうでした)
行方不明になった息子を父親が捜しまわるという筋でグイグイ見入ってしまいます。
行方不明者は今なおかなりの数がいるそうです。
ロシアン・ルーレットが頭から離れなくなりました。自分の身に置き換えて考えるとぞっとするシーンです。
マイケル・チミノは次回作「天国の門」で大借金を抱えることになります。余談でした。
アリ・ラ・ポワイント(だったかな?)が隠れている冒頭シーンから始まり、何故彼がそうなるに至ったかを、彼の行動を通して描いてゆく。
そしてアルジェリアの革命が浮き上がる。何故彼がではなく、何故革命が必要なのか、が。
リアリズム映画の傑作だと思います。
そして誰もいなくなった、といいましょうか。
恐い映画でした。ギリシャの軍事政権下を背景にしています。
今回はここまででです。随時書き加えますのでよろしく。