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本--ミステリーetc


ミステリー その他

本--ミステリー

  1. 「リビエラを撃て」(新潮社)高村薫

    高村薫という名前さえ知らず、本屋で山積みになっている中の一冊を買い求めました。
    スパイ小説なので国家間の利害関係が理解できないと面白さが半減するわけで、この本を読んだ時は実はよく飲み込めず最後まで進んでいったものです。おかげでブットイ本にもかかわらず何度か読み返す羽目になりました。でも、読み返せる力があります。この本には。魅力的な登場人物のおかげです。

  2. 「砂のクロニコル」(新潮文庫)船戸与一

    これまたブットイ本です。さすがに読ませます。寝る時間を忘れるほど。
    平和な暮らしをしている私にとってはかなりの刺激です。

  3. 「山猫の夏」(講談社文庫)船戸与一

    船戸与一をもう一冊。やはりブットイ。舞台はブラジル。むんむんした暑さが伝わってきます。

  4. 「ベルリン飛行指令」(新潮文庫)佐々木譲

    第二次大戦下、日本のゼロ戦をベルリンまで運ぶ事は出来るのか。わくわくするような話です。ソビエト上空はもちろん、広大に広がる連合国制空下の網の目をくぐっていくための波瀾万丈のお話です。

  5. 「Yの悲劇」(新潮文庫他)エラリー・クイーン

    推理小説の上位常連作。
    内容はおろか感想までいいにくいお話です(推理小説というジャンルの性格上)。

  6. 「獄門島」(角川文庫)横溝正史

    映画、TVでおなじみです。がこれは原作が一番。

  7. 「幻の女」(ハヤカワ・ミステリ文庫)コーネル・ウールリッチ

    読んでない人はこれからこの本を読めるのかとうらやましく思う、そんな小説です。

  8. 「オリエント急行殺人事件」(新潮文庫他)アガサ・クリスティ

    クリスティの作品はどれを取ってもムラがない。これはポワロものですが、私はミス・マープルのほうが好きです。残念ながらマープルの作品が浮かんでこないのです。

  9. 「ゼロの焦点」(新潮文庫)松本清張

    巻き込まれ型小説とでもいうのでしょうか。一気に読みました。

  10. 「死の接吻」(ハヤカワ文庫)アイラ・レヴィン
    読んどいてよかった。そんな感じでした。

  11. 「刺青殺人事件」(角川文庫)高木彬光

    推理小説に求める要件というのはいくつかあると思いますが、やはりプロの方はさすがです。

    今回はここまでです。随時更新行きます。



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本--その他

その他、というのは今までのジャンル以外の本です。
  1. 「革命商人」(新潮文庫)深田祐介

    高度成長期のサラリーマンの生き様の一つです。
    といっても今の人とたいした違いはなく、生き方と、仕事がリンクした時凄みが出てくるのでしょう。
    深田祐介はその他「灼熱商人」、「親鸞商人」、「暗闇商人」、すべて面白い。

  2. 「氷壁」(新潮文庫)井上靖

    山男です。(森村誠一「虚無の道標」、「白の十字架」なども山男です)

  3. 「孤高の人」(新潮文庫)新田次郎

    山男です。加藤文太郎の生涯。

  4. 「海の図」(新潮文庫)灰谷健次郎

    何故だか読んでしまう。「太陽の子」も。

  5. 「楡家の人びと」北杜夫

    じっくりと腰を落ち着けて読みました。

  6. 「太郎物語」(新潮文庫9曽野綾子

    曽野綾子さんと三浦綾子さんは同じ人と思っていた時に読んだものです。(実は未だによく分かっていないのですが)

  7. 「二十歳の原点」(新潮文庫)高野悦子

    学生の頃読んだものです。自分と同じ年頃の人が、死を選んだ理由、死を代償としてまで得るもの、そんなことを知りたくて読んだのです。
    ところで、岩波ホール支配人の名前と同じですよね。

  8. 「橋のない川」(新潮文庫)住井すゑ

    「こうとくしゅうすい、名はでんじろう」このフレーズが頭の中を何年も廻っていました。

  9. 「三十三年の夢」(岩波文庫)宮崎滔天

    ロマンチスト。であるから革命家、になったんだと思います。
    宮崎兄弟は明治の日本人の中でもひときわ異彩を放っています。長兄八郎は西南戦争で戦死(西郷軍に身を投じていた。ルソーの信奉者である彼が西郷軍側にいたことで西南戦争の性格が多少複雑になっったことは言うまでもありません。余談でした)
    滔天のすぐ上の兄弥蔵(多分に彼の影響が強かったのであろう)は、中国革命のために中国レストランで働き、頭を弁髪にして中国人になろうとした人です。
    土地共有制の思想を持っていた兄、明治初期に外国語学校でロシア語の勉強をしている兄(すいません。勉強不足で。名前が出てきません)そんな兄弟の末弟だけに物の見方が変わってくるのでしょう。
    滔天という人は事が旨く運ばないと物凄くメソメソ、ウジウジした人です。根は人情家なのです。
    この本は大正になって書かれたものだと思いますが、読みやすい日本語です。

    今回はここまでです。随時更新します。

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