見えるだろう このまちだいすき 街角・買い物・ハマチ・HOW
MUCH マーチが流れる待ち合わせ
このまちだいすき
このコーナーでは、山本正之先生の声を長年に渡って流してくれたテレビ番組
「このまちだいすき」を紹介していきます。
ちなみに作成者の米ットはシリーズをほぼ全て見ていますが、記憶に頼って書いているので
一部データが間違っている可能性がありますがご了承下さい。
『このまちだいすき』とは!? 『たんけんぼくのまち』とは!? 宇宙アカデミーの卒業生達(全シリーズ紹介)
『このまちだいすき』とは!?
長い間子供達を楽しませた「たんけんぼくのまち」の後を受けてNHK教育テレビで始まった番組が
「このまちだいすき」である。ストーリーは宇宙アカデミーの卒業試験として派遣された宇宙人が、
地球人になりすまして地球の様々な社会や風習をリポートするというもの。
リポートする毎にポイントが溜まっていき、ポイントが20個だか25個集まると
宇宙に帰れて卒業できるという設定。
「このまちだいすき」小学校3年生向け社会科教育番組
放映期間:92年4月〜99年3月(全5シリーズ) 放映局:NHK教育テレビ(ETV)
主題歌:「このまちだいすき」作詞・作曲・歌/山本正之
(シングルCDは日本コロムビアより発売(絶盤)
※アルバム「ザ・シリーズベスト」(パイオニアLDC)にはTVサイズで収録)
しらべてなっとく 「うん、そうかぁ」 おもしろちずをひろげよう〜 たんけん はっけん ぼくのまっち〜♪
『たんけんぼくのまち』とは!?
「このまちだいすき」の紹介の前に、基礎を築いた前番組の「たんけんぼくのまち」について、少し触れておこう。
「たんけんぼくのまち」は、NHK教育でかなり長い間放送された小学校3年生向け社会科番組である。
主人公は八百屋の居候として働くチョーさんが、愛車(チャリンコ)の“チョーさん号”を操り町の色々なところを探索し、それを“たんけん地図”にしてしまうというもの。
チョーさんの最終的な夢は、働いている八百屋の跡を継いで社長になり、でかいビルを建てることだった。
チョーさん役は“ながしまゆういち”さん(小学3年生向けの番組なので漢字で表記されない)で
一人でずっとチョーさん役を演じ続けた。
ずり下がったメガネとオンボロ自転車が庶民的で親しみやすいキャラクターだった。
ちなみに現在長嶋雄一さんは主に声優として活躍中だ。
シゴック先生もセッカチーフ教授も頭を痛めた
宇宙アカデミーの卒業生達
「さくし・さっきょく・うた/やまもとまさゆき」による主題歌で幕を開けた「このまちだいすき」。
1年ごとに主人公が変わる設定だったこの作品を1作ずつ紹介。
放送1年目〜シラベル編〜(舞台:千葉県銚子市)92年4月〜94年3月
最初の主人公はシラベル。宇宙アカデミーの卒業単位が足りなくて落第ギリギリの落ちこぼれのシラベルを何とかするために、地球へ行きリポートを送れば単位を取れるようにしたアカデミーの先生の一人・シゴック先生。
地球にやってきた宇宙人のシラベルは、地球人になりすまし雑貨屋のおじさん、おばさんの所に居候になるが…。
シラベルの必殺技は「瞬間・移動!!」で必ず間の抜けたポーズを取る必要があった。
シラベル役は“あずまよしとも”さん。シゴック先生役は声優の青野武さん。
前番組を踏襲して、その回で見たり聞いたりしたものをリポートという形で纏めている。
それまでの“たんけんちず”と違い、粘土細工や模型やスゴロク風など、リポートのパターンがたくさん登場し毎回飽きさせないように工夫されていた。
最終回は謎の黒服の男、エースのチョーとの決戦で、エースのチョーを演じるは何とチョーさんこと“ながしまゆういち”さん!勝負形式は、たんけんちずで勝負は引き分けにおわれどアカデミーの卒業検定は合格。地球に別れを告げるシラベルとそれを見つめるエースのチョーが印象的だった。
またこのシリーズには山本正之先生ご本人も出演。
キーボードを首から下げて「ビスケット〜が〜浮いている〜」と
「ビスケットふやふや」を歌っていた。(情報提供:シラベル大好きさん)
山本正之オリジナルソングがテレビで流れる事はまずないので、この回は貴重ですね。
放送2年目〜サガセル編〜(舞台:神奈川県小田原市)94年4月〜95年3月
また自分の受け持つ生徒の中から落ちこぼれが出て嘆くシゴック先生。
次はサガセルを地球に送り込む。今度の生徒は自分の先生の名前を「ゴシック先生」と間違えるほどのトンマで
地球に着いたサガセルはお腹がすいて倒れたお寺で、和尚さんに助けられそこに住み着いてしまう。
サガセル役を演じるのは“おおつかひろし”さん。シゴック先生役は引き続き青野武さん。
リポート自体はスタッフにネタが尽きたのか、再び地図が多くなってきているが、サガセル編は娯楽の要素が強いので、教育的な部分はあえて無視。米ットの家の近くなので知っている場所が多く紹介されていた。
サガセル編は、サガセル自体の強いキャラクターとマドンナよしこさんを中心に話が進んでいく。マドンナよしこさんは、近所の幼稚園の保母でサガセルの憧れの人。ついに恋愛要素まで付加されるシリーズとなった。
また、和尚さんも中盤辺りから色物キャラとしての存在感が強くなった。
最終回は、マドンナよしこさんとの恋愛編。和尚さんもサガセルの恋心を知り応援するがことごとく失敗。
だが最後にはサガセルはアカデミーには戻らず地球に残り、マドンナよしこさんと結婚したのだった。
結婚のシーンでエンディングを迎えるが、最終回のエンディング曲で初めて「このまちだいすき」の2番が放映された。ちなみに2番、3番はシングルCDにしか収録されていない。もはや幻の曲だ。
余談ですが、このシリーズに出演した和尚さんは「このまちだいすき」の後番組となった
「まちへとびだそう」にもゲストキャラで出演!当然和尚さん役。どうやら本職の住職さんの様です。
放送3年目〜シラベラ編〜(舞台:群馬県藤岡市)95年4月〜96年3月
シゴック先生によって地球に送り込まれた3人目の落ちこぼれはシラベラ。何とあのシラベルの妹なのだ。
その第1話には懐かしの兄・シラベルも懐かしいコスチュームで登場。
地球に着いたシラベルは片田舎の郵便屋を兼ねた商店のおじさん、おばさんの家に世話になる。
シラベラ役は“かわさきかおり”さん。シゴック先生は相変わらず青野武さん。
初の女性主人公キャラと言うことで、色っぽい話もあるかと思ったが1作目のノリに戻ってしまったようだ。
シラベラはドジで非常に勘違いが多く。そこは結構笑えた。
放送4年目〜マナベル編〜(舞台:静岡県沼津市)96年4月〜97年3月
第1話を見ていないので何とも言えないが、とりあえず設定自体は変わらず。
干物屋に居候したマナベルがシゴック先生にリポートを送る話。
今回の下宿先は地元の干物屋さん。当然、地元のおじさん、おばさんも良い味出してます。
マナベル役は“のじまさとし”さん。シゴック先生は毎度お馴染み青野さん。
今回の主人公・マナベルはシゴック先生を思いやる心優しい生徒。
歴代生徒の得意技の瞬間移動の時のかけ声が「瞬間・移動 GO!!」とちょっとだけ変更されている。
しかし何といっても今回の特徴は、宇宙アカデミーからやってきたもうひとりの生徒のイズタンだろう。
イズタンは女の子で(大人の女性の方です)マナベルのリポートにいちいち付いてくるキャラだった。
今回も2作目のように恋人のゆきのさんがいるなど恋愛要素があったりした。
ちなみにこのマナベル役ののじさんだが、98年にキスミントのCMに出てました。
放送5年目 97年4月〜98年3月
4作目を1年間いくつかの新作を交えつつ再放送してました。
余談だが主題歌「このまちだいすき」のシングルCDが発売されたのはこの年。
カップリングの「こんなに空が広いから」も教育番組の主題歌にしたい位名曲ですよ。
放送6年目〜アチコチ編〜(舞台:茨城県鹿島市)98年4月〜99年3月
すみません、ほとんど見ていないので覚えていませんが、大幅に設定がリニューアルされています。
宇宙アカデミーというシリーズ伝統の設定がなくなり、「宇宙ライブラリー」から派遣された調査員の
アチコチが、宇宙大百科事典を完成させる為地球を調べるという内容。
主人公・アチコチ役は“ロケット亮太”さん。
アチコチの上司となるセッカチーフ教授役にやっぱりこの人青野武さん。
結局宇宙人がリポートを送るという設定自体は、どうやら変わっていなかったらしくですね。
また、フクロウみたいなマスコットキャラも登場し、少し普通の教育テレビの番組っぽくなってました。
ちなみにアチコチ役のロケット亮太さんは後番組「まちへとびだそう」の最終回にゲスト出演しているそうです。
大幅にリニューアルしたのが失敗したのかどうかは分りませんが
この5作目をもって「このまちだいすき」は終了しています。
NHKの教育番組という殻をかぶったこの濃ぃ〜い番組(笑)もう一度逢いたいですね。