別作家の描く藤子作品
原作として藤子先生の名前が使われている作品。
または藤子キャラが起用されている作品を紹介。
(評価点は10点満点。参考程度にとどめて下さい)
タイトル | 作者 | 読者評価 | 評点 |
新・キテレツ大百科 | 田中道明 | 原作とアニメの両方の雰囲気を併せ持つ作品。テレビアニメ化直 後に学年誌とコロコロコミックで連載され、アニメと共に長期連載と なった作品。双方の世界観も壊していないし、面白い。これはこれ でひとつの作品として成立している。田中先生による藤子先生の 模写は、なかなかレベルが高い。ちなみにアニメより1年早く終了。 連載時タイトルは「キテレツ大百科」で「新〜」は単行本発刊時に オリジナルと区別するために加えられた。 |
9点 |
ドラえもん百科 | 方倉陽二 | いわゆる方倉設定という藤子先生が発案したわけではない設定を 多数生み出した作品。例えば、「ドラえもんがネズミに耳をかじられ て青くなった」や「ドラミちゃんの好物はメロンパン」というのは元々、 この作品で初登場した設定。だが、それが一応の公式として広ま ってしまったほど認知度の高い作品でもある。そんな方倉先生も 97年4月にF先生の後を追うように亡くなっている。 |
8点 |
ドラえもんの 発明教室 |
指導/ 藤子不二雄 まんが/ しのだひでお |
キャラクターとしてのドラえもんを使って読者から送られてきた発明 を紹介するマンガ。同系統(?)の作品として、やはりしのだひでお による「まんがチャレンジ」というものがある。こちらは読者に課題ま んがを出し、それに応じた作品を読者から募集するといった形式の 物でその課題に「ドラえもん」や「オバQ」が使われていた。 |
8点 |
ドラえもんの まんがチャレンジ |
しのだひでお | コロコロコミックの巻末で長い間連載されたマンガ教室のページ。 毎回、前半ではマンガの描き方のコツを分かり易く教授し、後半で キャラの動作を描いたひとコマを課題にし、その続きを読者に投稿し てもらい評価するというものだった。その課題マンガのキャラに、ドラ えもん、オバQ、ハットリくんなどが使われていた。 |
7点 |
チンプイ | いそほゆうすけ | テレビアニメ化に併せ「幼稚園」に1年強連載された。 | 未読 |
ドラミちゃん | いそほゆうすけ | 小学館の低学年少女マンガ誌「ぴょんぴょん」に連載された作品。 のび太と結婚できずに将来不幸になってしまうジャイ子の未来を 変える為、22世紀からドラミちゃんがやってくるという設定。 ドラミちゃんの絵柄などもう一歩な点が多かった。 |
6点 |
プリンスデモキン | いそほゆうすけ | 安孫子先生の同名タイトルの幼年版。学研の幼年向け「トップラーン 」に連載された。 |
未読 |
ドラえもんゲームコミック ザ★ドラえもんズ |
田中道明 | 子供達に大人気の「ドラえもんズ」をコミック化したもの。もともとドラ えもんズは、32ビットゲーム機である「3DO」のソフト「ドラえもん友 情伝説 ザ・ドラえもんズ」に登場した“ドラドラ7”から登場したもので この作品も、開始当初は「ドラえもんズ」ではなく「ドラドラ7」と呼ばれ ていた。余談だがこの「ドラズ」は寺田憲史氏の発案によるものだ。 |
7点 |
最新ドラえもん ひみつ百科 |
三谷幸広 | ドラえもんのかなりマニアックな設定や道具毎の特徴を紹介したマ ンガで、現在もコロコロコミックに連載された。「最新」の名は伊達 じゃなく、ドラえもんがネズミ嫌いになった理由などが映画「2112年ド ラえもん誕生」以降に改定された新しい物に書き換えられて いる。設定時代も公式のものとなっている。 |
7点 |
宇宙フレンドモジャ公 | MASAHITO | 「モジャ公」のテレビアニメ化に合わせてコロコロコミックで連載され たもの。アニメの出来には多くのファンがガッカリしたものだが、これ の出来具合は更に上を行っている。早く云ってしまえば「原作無視」。 きっと作者は「モジャ公」に、なんの思い入れもなく描いたんだろう。 編集者も、もう少し作家を選んで欲しいものだ。 |
1点 |
モジャ公 | Moo.念平 | 同じくテレビアニメ化に併せて、こちらは「小学二年生」に連載された 作品。執筆は藤子不二雄賞出身でご自身も藤子フリークのMoo. 念平先生。低学年向けと言うことで毎回4ページだが原作とアニメ を上手い具合にミックスしたドタバタギャグマンガとして楽しめる。 設定自体はアニメ版に準じているが、絵柄はどちらかというと原作 寄り。アニメにはない原作だけの設定(ドンモが殴られると頭が良く なる)等がさりげなく入っているのが嬉しい。 |
9点 |
ドラベース ドラえもん超野球外伝 |
むぎわら しんたろう |
大長編ドラ「南海大冒険」〜「太陽王伝説」の作画を手掛けた萩原 伸一氏がペンネームを変更し、ドラえもんのキャラを使った新作に 挑戦。熱血野球マンガという事で、藤本先生の「ドラえもん」とは特に 繋がりはない。現在もコロコロコミックで連載中。 |
未読 |
ひとりぼっちの 宇宙戦争(小説) |
森下一仁 | 藤本先生の名作SF短編を森下氏独自の解釈で小説化。メディアが 違うので、ストーリーが全く違っても問題ない。逆にマンガとはパラレ ルワールドと思って読むと、非常に面白いSF(すこし・ふしぎ)小説だ。 |
9点 |
決定版・ドラえもん大辞典 | いそほゆうすけ | 2001年に発行されたビックコロタンの1冊。その名の通りドラえもん の設定などを知る決定版な内容。ドラの謎108をマンガで知ること ができる。 |
未読 |
のび太の ねじ巻き都市 冒険記 |
作画/ 藤子プロ |
藤子・F・不二雄先生原作による最後の作品。実際に藤子F先生が 手掛けているシーンは、ペン入れでは巻頭カラー部分(単行本の6 ページ)まで、下書きでは連載第2回(単行本79ページ)分まで。 それ以降は、F先生の遺したストーリーを基に萩原氏を中心とした 藤子プロの手によって描かれている。 |
前半 9 後半 7 |
のび太の 南海大冒険 |
萩原伸一 | 藤本先生の「のび太とねじ巻き都市冒険記」絶筆後の初の大長編ド ラえもん。てんとう虫コミックス45巻に収録されている「南海の大冒 険」を原案としたストーリーだが、見た目も内容も藤本作品とは似て も似つかぬ質で失望するファン読者続出。が、歴代劇場ドラで最高 の興業収入を得てしまったのは皮肉な話だ。 |
6点 |
のび太の 宇宙漂流記 |
萩原伸一 | 藤子プロオリジナルによる「大長編ドラ」2作目。前作と比較するとク オリティはかなりUPしている。前作同様、過去の藤子作品をつなぎ合 わせたような構成も見られるものの、作品として楽しめるレベルまで 持っていったことには素直に評価したい。 |
8点 |
のび太の 太陽王伝説 |
萩原伸一 | 藤子プロ版「大長編ドラ」第3作。今回はこじき王子をモチーフに(?) マヤナ王国のティオ王子とのび太が入れ替わるストーリー。萩原氏 の絵も手慣れてきて女性キャラの横顔以外は見られるようになった。 作品としての完成度も年々上がっているのが分かる。もちろん 藤本先生を超えることはないのだが・・・ |
8点 |
のび太と 翼の勇者たち |
岡田康則 | 藤子プロ版「大長編ドラ」も、もう4作目。前作までの作画を担当した 萩原氏は「ドラベース」を連載中の為、今作では、同じく藤子プロの 岡田氏が作画に起用された。この作品ではシリーズ初の前後編2回 の連載という形をとり、前編はなんと50ページに及ぶ別冊付録として 登場した。2回という事もあり原作のページ数は少ない。 ちなみに岡田氏、1977年生まれです。若い(汗) |
8点 |
グースケの 白い地図 |
岡田康則 | 「のび太と翼の勇者たち」の番外編で、今回の長編でゲストキャラだ ったグースケが主人公の短編読み切り。「翼の〜」の総ページ数が 足りないので、その穴埋めをする為に描き下ろされたオリジナル作 品で、「翼の〜」の単行本に収録されている。こういう試みもありか。 |
8点 |
のび太と ロボット王国 |
岡田康則 | すみません。原作はおろか映画も見てません(爆) | 未読 |
のび太と ふしぎ風使い |
岡田康則 | ドラえもんの短編「台風のフー子」を基にした劇場版のコミック化。 フー子にぬいぐるみを着せてマスコット性をUPさせたのはいいアイデ ィア。ストーリーも悪くないが悪の親玉が時間犯罪者という「日本誕 生」&「南海大冒険」と同じネタを使ったのには閉口。「銀河超特急」 でも見られたスネ夫の悪役も使いまわしだし(ブタゴリラ笑ったが) |
9点 |