色の検定

 [ 勉強方法 ]


★スクールか、独学か、それが問題だ..!


色の検定 (色彩検定、カラーコーディネーター検定、色彩士検定) を受験しようかと心に決めて、
さて、いざ勉強するとなると、どうやって勉強すれば良いのか悩んでしまう。
スクール、通信教育、独学のどれが自分に適しているのか、比較検討してみよう。

メ リ ッ ト デ メ リ ッ ト
スクール *決められた時間内で一定の内容を学ぶことができる。
*専門講師の講義を受けられ、試験の傾向など、直接質問し納得いくまで話し合える。
*仲間と競争したり、励ましあったりできる。
*ペースメーカーが必要な人には効果的。
*受験用の短期、単発のセミナー、模試があることも。
*場合によっては、教室が試験会場に選ばれる。


*時間が拘束される。
*費用が高い。
*欠席するとその分勉強が遅れ、金銭的にも損する。
*講師や学校との、相性の善し悪しがある。
通信教育 *自分の好きな時間に、一定の内容を学ぶことができる。
*質問すると回答してくれる。
*懇切丁寧にわかりやすく編集されたテキスト。
*解答提出が好きな人にとっては、良いペースメーカー。


*申込みからテキスト一式が届くまで、解答用紙を送り添削されて戻ってくるまで、時間のロスがある。
*添削費用がかかる。
*提出がプレッシャーになったり、途中で挫折しやすい人には不向き。
独 学 *自分の好きな時間に、自由な方法で勉強できる。
*費用を最低限に抑えられる。
*何ものにも束縛されず、気楽。
*独りで勉強するのが好きな人に向いている。


*ペースメーカーが必要な人にはつらい。
*孤独。仲間がいない。
*情報から遠ざかる。
*学習の深さに個人差があり、ライバルと比べられない。




★良いスクールって?

スクール選びには何かコツがあるのでしょうか。ここでは検定対策に限って述べてみます。


学校 ●検定対策講座について
*検定直前対策講座は、受験を前提としたカリキュラムで、検定主催者発行テキストをもとに講義。過去問題や予想問題の解答解説、本番さながらに模試を行なうところも。

*試験の傾向と対策の方向が見えてくる、検定1、2ヶ月前から始まります。期間は、1ヶ月程度(週一回)、数日間といった短期間と、1日だけの単発の講座。

*東商などの検定主催者が行なう短期、単発セミナーは、希望者が殺到します。検定対策講座の講師が、試験の傾向を探るために申し込むことも。

*受験会場に指定されているスクールは、それなりの実績があります。また、見なれた場所なのでリラックスして受験できます。

●気になる検定合格率
*検定合格率は多少参考になります。小人数スクールの場合、1人の違いで数字が大きく変わるため、細かな数字にこだわるのは無意味です。検定合格率を公開しているスクールは、一応検定対策のノウハウを持ち、それなりの授業を行なったという自信を持っているといえます。


講 師 ●できれば説明と見学を
*授業をするのは、スクール職員ではなく講師です。できれば、授業内容については講師から直接説明を聞きたいものです。授業を見学させてもらうのが一番良いのですが、検定対策講座は検定直前にあわただしく設定されるので、ちょっと無理かもしれません。

●情報通である
*試験の傾向は毎年少しずつ変わるので、そのへんの情報をすばやくキャッチできる講師なら安心。検定主催者のセミナーに出席したり、模範解答を作ってくれるような熱心な講師なら、生徒もやる気がでますね。

●経歴は..
*たいてい、検定2級以上持っている、色彩関係の講師歴がある、専門分野に詳しい(東商1級各分野)、といった方が講師になっているはずです。検定合格者が講師であれば、苦労話を語ってくれるかも。


生 徒 ●勉強熱心である
*勉強熱心な生徒が集まる授業はたいてい良い授業になります。

スクール通学というと、中学校や高校のように、ともすると講師の話をただ聞いてるだけの受身授業になってしまいますが、それは正しい形ではありません。講師の立場からすれば、生徒の力量や興味に合わせた授業や課題にしたいと考えています。スクール通学する生徒はみなさん十分大人だし、高額な授業料で契約しているのですから、遠慮せずに質問や意見(大人ですから文句じゃなくて建設的意見)を言うべきです。

そして、授業や課題に積極的に関わること...。知らない人ばかりで最初は緊張して質問しづらいと思いますが、あらかじめテキストを読んでおいたり、課題を確実にこなし提出すること位はできるはず。他のコースの生徒、他のスクールの生徒は、徹夜も平気で作品やレポートに果敢に取り組んでいるかもしれません(本当の話です)。実際、積極的な生徒が集まる授業は誰が見ても面白い授業だったりします。

●仲間づくり
*スクールの良いところは、仲間がたくさんいること。お互い競争したり励ましあったりすると、勉強もはかどります。スクール卒業後に一緒に勉強会を開いたり、仕事の相談をしたり、新たなネットワークが期待できます。




★独学の強〜い味方

独学を選んだのはいいけれど、ちょっぴり不安..。そんなあなたのために、仲間作りや情報収集に役立ちそうなところ、おすすめの本とホームページをまとめてみました。少しでも参考になればと思います。独学でない方もどうぞ。


【 仲間作りと、情報収集 】

掲示板 *Color Dream Net 「クラブハウス」 「メンバーズルーム:検定の部屋」
*「色彩掲示板」
*色彩検定2級、3級問題マガジン 「掲示板」

メーリングリスト *「色彩ガイド」色の検定専用メーリングリスト[KENTEI ML]

メールマガジン *「色彩ガイド」一般向けメールマガジン「色の情報誌”COLOR”」
*色彩検定2級、3級問題マガジン

その他 *AFT色彩検定、「色彩会員」のページをご覧下さい。




【 書籍と、ホームページ 】


テキスト、過去問題集 「色のライブラリー:色の検定」その中でおすすめの本は、
【AFT】
*「色彩能力検定対策テキスト」/全国服飾教育者連合会(A・F・T)
*「ファッションコーディネート色彩能力検定 対策参考書2級編」/全国服飾教育者連合会(A・F・T)
*「ファッションコーディネート色彩能力検定 対策参考書1級編」/全国服飾教育者連合会(A・F・T)
*「ファッションコーディネート色彩能力検定 過去問題集」 全国服飾教育者連合会(A・F・T)監修/全国服飾教育者連合会(A・F・T)

【東商】
*「カラーコーディネーター検定試験 3級テキスト」 東京商工会議所編/中央経済社
*「カラーコーディネーター検定試験 2級テキスト」 東京商工会議所編/中央経済社
*「カラーコーディネーター検定試験 1級テキスト ファッション色彩」 東京商工会議所編/中央経済社
*「カラーコーディネーター検定試験 1級テキスト 商品色彩」 東京商工会議所編/中央経済社
*「カラーコーディネーター検定試験 1級テキスト 環境色彩」 東京商工会議所編/中央経済社


参考問題集 「色のライブラリー:色の検定」その中でおすすめの本は、
【AFT】
*「ファッションコーディネート色彩能力検定 完全独習3級編」 桑原美保・宇田川千栄子/早稲田教育出版
*「ファッションコーディネート色彩能力検定 完全独習2級編」 桑原美保・宇田川千栄子/早稲田教育出版
*「文部省認定 色彩検定 3級集中講義」 桑原美保・宇田川千栄子/早稲田教育出版
*「文部省認定 色彩検定 2級集中講義」 桑原美保・宇田川千栄子/早稲田教育出版
*「カラーコーディネーター合格ハンドブック」 石田恭嗣/明日香出版社
*文部省認定AFT主催「ファッションコーディネート色彩能力検定 3級模擬試験問題」 /早稲田教育出版
*文部省認定AFT主催「ファッションコーディネート色彩能力検定 2級模擬試験問題」 /早稲田教育出版

【東商】
*「カラーコーディネーター検定試験 3級完全マスター」 東京商工会議所編/中央経済社
*「東京商工会議所主催カラーコーディネーター検定 完全独習3級編」 桑原美保・宇田川千栄子/早稲田教育出版
*「東商カラーコーディネーター検定試験 受験ガイドブック3級」/(株)商工総合サービス
*「東商カラーコーディネーター検定試験 受験ガイドブック2級」/(株)商工総合サービス


基礎知識と用語 「色のライブラリー:色彩全般」その中でおすすめの本は、
【初級】 イラスト、図版付きの簡単な解説
*「色のとりせつ」 鈴木千惠子/誠文堂新光社
*「色の本棚 1」「色の本棚 2」「色の本棚 3」/視覚デザイン研究所
*「カラリングガイド 色彩読本」 日本塗料工業会・色彩普及委員会編/日本塗料工業会
*「基礎造形シリーズ 芸術・デザインの色彩構成」 朝倉直巳/六耀社

【上級】 テキスト中心の詳細な解説
*「クロマチクス 色彩論」 出村洋二/昭和堂
*「色彩科学事典」 日本色彩学会/朝倉書店
*「色彩の使い方」 原国政哲/理工学社
*「新版 色の常識」 川上元郎/日本規格協会  (東商向き)


おすすめのホームページは、
*日本色研事業(株)PCCSはここのカラーシステム。
*カラーコーディネートの世界色彩学の基礎知識。
*カラードリームネット「スタディルーム」は、光や表色系の話。
*Colory用語解説あり。
*NaO’S COLORS PAGE用語解説あり。
*Y.A.R.S.のホームページ色彩用語解説あり。


色見本と配色 「色のライブラリー:色彩全般」その中でおすすめの本は、
*「色の博物誌 世界の色彩感覚」/朝日出版社

「色のライブラリー:色見本」その中でおすすめの本は、
*「色々な色」 近江源太郎監 ネイチャー・プロ編集室構成・文/ネイチャー・プロ編集室
*「色の手帖」 尚学図書言語研究所/小学館
*「配色ハンドブック」/池田書房
*「日本伝統色色名事典」日本流行色協会監修/日本色研事業(株)

「色のライブラリー:配色」その中でおすすめの本は、
*「色彩と配色」 太田昭雄・河原英介/ グラフィック社  (切り貼り演習)
*「事典 色彩自由自在」 末永蒼生/晶文社出版


おすすめのホームページは、
*色見本の館日本の伝統色と洋名。
*KZO's Identification HTML color配色支援プログラム「Coloring helper」は単色、2色、3色配色を角度指定(補色、類似色など)でつくることができる。
*NaO's COLORS PAGE「色の名前辞典」は色名、よみ、色の由来など。


AFT1級 「色のライブラリー:色彩全般」その中でおすすめの本は、
*「基礎造形シリーズ 芸術・デザインの色彩構成」 朝倉直巳/六耀社
*「そこが知りたい色の不思議」 伊東孝/雄鶏社  (雑学)

「色のライブラリー:ファッション」その中でおすすめの本は、
*「NHKブックス638 色彩の発見」/日本放送出版協会
*「新ファッションビジネス基礎用語辞典」/(株)織部企画
*「文化ファッション講座 デザイン」 文化服装学院編 /文化出版局
*「別冊ファッションカラー」/日本色研事業株式会社

「色のライブラリー:美術」その中でおすすめの本は、
*「巨匠に教わる絵画の見かた」 視覚デザイン研究所編/視覚デザイン研究所  (絵画史)


おすすめのホームページは、
*JAFCA(日本流行色協会)「戦後ファッションカラー年表」は配色サンプルつき。


東商1級 ファッション色彩 「色のライブラリー:ファッション」その中でおすすめの本は、
*「NHKブックス638 色彩の発見」/日本放送出版協会
*「新ファッションビジネス基礎用語辞典」/(株)織部企画
*「文化ファッション講座 デザイン」 文化服装学院編/文化出版局
*「別冊ファッションカラー」/日本色研事業株式会社


おすすめのホームページは、
*JAFCA(日本流行色協会)「戦後ファッションカラー年表」は配色サンプルつき。


東商1級 商品色彩 「色のライブラリー:色彩全般」その中でおすすめの本は、
*「色彩ワンポイント」 財団法人日本色彩研究所/日本規格協会
*「デザイナーのための色彩計画ハンドブック」 川添泰宏・千々岩英彰編著/視覚デザイン研究所


東商1級 環境色彩 「色のライブラリー:色彩全般」その中でおすすめの本は、
*「色彩ワンポイント」 財団法人日本色彩研究所/日本規格協会

「色のライブラリー:環境デザイン」その中でおすすめの本は、
*「環境色彩デザイン」 カラープランニングセンター編/美術出版社
*「建築の色彩設計」 乾正雄/鹿島出版会
*「都市と色彩」 吉田愼悟・藤井経三郎/洋泉社
*「まちの色をつくる」 吉田愼悟/建築資料研究社


色彩士 「色のライブラリー:色彩全般」その中でおすすめの本は、
*「基礎造形シリーズ 芸術・デザインの色彩構成」 朝倉直巳/六耀社

「色のライブラリー:配色」その中でおすすめの本は、
*「色彩表現」 南雲治嘉/グラフィック社  (切り貼り演習)
*「配色初級LESSON」/視覚デザイン研究所



★ 私が書いた検定関連コラム ★


 ●「色彩検定」合格への一歩
 ●「カラー検定」合格への一歩
 ●色の用語集 検索


色の検定インデックス