新!色のML


■■■ [251]以降の最新記事 
(2002.10.24〜) ■■■


[278] Re:科博「光を楽しむ」展 (nicky) 11/6 12:23

みなさん、こんにちは。

Dohiさん、お役に立ててうれしいです。もし気が向かれたら、「光を楽しむ」展やカラーフォーラムJAPANのご感想、書き込んでくださいね。

(私個人としては、カラーフォーラム特別招待講演の「配色の分類体系"The Planetary Color System"」 に興味があるのですが、行けなくて残念!)

みなさんも展覧会などを見られた感想、いろいろとお聞かせ いただければ、と思います。

「光を楽しむ」展を3日に見に行った友人の話では、とても混んでいたけど楽しめた、ということでした。



[277] Re:科博「光を楽しむ」展 (Dohi) 11/3 21:16

nickyさん光の情報有り難うございます。東京に行く事が有りましたならぜひ見学したいと思います。



[276] 科博「光を楽しむ」展 (nicky) 11/3 17:22

みなさん、こんにちは。

国立科学博物館のHP、11月1日に更新されて、「光を楽しむ/ サイエンス・アート・ファッション」 が載りました。プリントできる割引券もありますよ。

国立科学博物館
http://www.kahaku.go.jp/special/past/hikari/index.html



[275] Re:西洋から来た色彩学 (nicky) 11/3 17:22

皆さん、こんにちは。

mumuさん、石材についてのサイト紹介ありがとうございました。前の西洋民族のアイデンティティの話でもそうでしたが、私がうろ覚えで書いたことをきちんを調べていただいて、ほんとに有難かったです。m(_ _)m

私も調べて見ました。以下、色見本の多いページです。

リビエラストーン株式会社 商品一覧 御影石B種
http://www.riviera.jp/products/stone/granite_b.htm

丸太石陶材株式会社 御影石の種類 GRANITE Index
http://www.mediapark.ne.jp/marutas/syuruim.html

お墓には無彩色の御影石を使うことが多いかと思いますが、ピンク系の石は庭などの緑の中できれいですね。ほんとにいろいろあって見ていると楽しいです。

安山岩も調べました。 こちらは色のバリエーションが少ないですが。

Terraの寺子屋
http://www1.cominitei.com/pacgeo/jumbobook/jb-18/index18.htm

関東近辺の安山岩のお墓、私には鎧兜に身を包んだ武者の姿に見えて、「武家文化」という言葉が思い浮かびました。 白っぽい御影石のお墓がお公家さんというわけでもないけれど…。



[274] Re:風土色と地域の嗜好色 (mumu) 11/2 2:49

こんにちは。お返事遅くなってすみません。

nickyさんへ
タイトル変更ありがとうございます。配慮が足りなくて申し訳ありません。

地域の色彩嗜好に関する書籍のご紹介ありがとうございました。近いうちに目を通してみますね。

nickyさん
> 私は関西で生まれ育ったのですが、お墓の石の色は白い(ライトグレイ)ものだと思っていました。御影石(花崗岩)の色です。ところが、新幹線で東京へ行った時、車窓から見えるお墓の色が途中から黒くなって、とても驚いたことがあります。

花崗岩はその組成の違いによって白っぽいのから黒っぽいもの、ピンクがかったものなど、さまざまありますね。関東近辺では安山岩という黒っぽい石を墓石とすることが多いみたいですね。

参考になるサイトがないかと探していたところ、石材の写真を掲載している サイトを見つけました。石材としての名称と実際の岩石名は違っていたりも するのですが、色の違いはわかると思います。ご参考までに。

青森石材環境デザイン協同組合
http://www.sedac.or.jp/index.html
「日本の石材」「自然石材入門」のページです。

グルッピさんへ
新島の坑火石のご紹介ありがとうございます。とても興味深い石ですね。 (坑火石の写真も前述のサイトに掲載されていました。)建材として良質の石が採れることで石の家が普及したのでしょうね。もしかしたら逆に、建築材となるようなしっかりした材木が少なかったというようなこともあったのでしょうか。ぜひその石の家を見に新島に行きたくなりました!



[273] おすすめ展覧会 (nicky) 10/31 22:46

皆さん、こんにちは。

昨日「色の旅3000年」を見て、記念講演「貴重書でたどる色の歴史」を聴いてきました。色彩学が発達してきた道のりを駆け足でたどった、という感じでしたが、とても面白かったです。DIC COLOR SQUAREはそれほど大きなスペースではないけれど、詳しく見ていると1時間あっても足らないくらい。

今日見てきた2つの展覧会もよかったです。

・国立科学博物館 特別企画展
「光を楽しむ/ サイエンス・アート・ファッション」
(科博のHP、10月8日から更新されていなくて、この 展覧会のことがまだ出てないのですが…。)
http://www.kahaku.go.jp/

さわらせてもらえる展示物が多くて楽しかった。特に最初の万華鏡コーナー、いつまで見ても飽きないです。

混色実験のコーナーなどもありましたよ。赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄、の6種類のフィルタが置いてあって、加法混色と減法混色を確かめることができます。全部テキストの図どおりというわけにはいかないけれど、少なくとも赤と緑の加法混色が黄になることは実感できます。

・損保ジャパン東郷青児美術館
「スーラと新印象派 清澄な光と色彩の世界」
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/004.html

新印象派の絵も素晴らしいし、色彩学関係の資料 なども展示されていて、面白いです。後ろ髪を引かれながら帰ってきました。もう一度見に行きたいような気持ちです。



[272] Re:色と音楽 (猪狩) 10/31 21:32

こちらに顔を出してから、質問に答え続けているような気が…。

IKUNOさん
>>IKUNOさんが提示した他にいくつかの方法があるんです。実は、僕も同じようなことを考えていたんです。理論はある程度まで出来あがっていますし、プログラムも作成し、実証しました。
> うーん、是非一度見てみたいです。

これは、まだ他の人に見せられる代物ではありませんね。出来あがるのはいつなのかは分かりません。なにしろ文献のまとめや、起業のための準備がありますし、それに、プログラムに接したのはだいぶ前……。

僕の考えているプランは 「音楽から色」ではなく、「音楽から絵画」です。 今は忙しいので詳しいことは書くことは出来ませんが、この二つの分野には可逆性があると思うんです。

細谷さん
>今、色の世界では、色と感性語の関係の研究が進められているのですが、音楽でも、たとえば「かわいい」「理知的な」「重厚な」のようなイメージを表現する言葉で分類したり、感性語との関係を探る研究はなされているのですか?

松下電器が今年の三月に発表しました。こんなタイトルです。 「松下、フィーリングで楽曲を選べる音楽選曲技術 “ミュージックソムリエ”を発表」 http://ascii24.com/news/i/tech/article/2002/03/11/634302-000.html

完璧に「理数」の世界です。これはすごいと思いますね。ただ、利用するかといったら、多分しないと思います。理由は音楽はコミュニティ・ツールであることが挙げられます。自分のメールマガジンで「音楽情報入手手段」というアンケートを 行ったのですが、他の人との共感覚が得られるのが上位に位置しているんですね。自分の感覚に合うという要素だけでは ちょっと使わないかと…。

音楽と感性語の関係は理数の力を借りたのですが、色の場合はどうなのでしょう?同じように、理数が入っているのでしょうか?



[271] カラーフォーラムJAPAN2002 (Dohi) 10/31 21:25

MLの皆さんお久しぶりです。(中略)今日照明学会から「カラ−フォ−ラムJAPAN2002」開催の案内が届きました。もし参加される方は下記へ。
http://vision.tp.chiba-u.ac.jp/colorforumj2002/



[269] Re:色名について (blue_sky) 10/31 13:38

>薄い青緑ですよね。ターコイズグリーン、青磁色あたりでしょうか。

青緑では何だかしっくりいかなかったので困っていました。ドレスなのでターコイズグリーンがよさそうですね♪細谷さんありがとうございました。



[268] Re:色名について (細谷) 10/30 19:37

こんにちは。

blue_skyさん
>結婚式の色ドレスなんですが、p14+とlt14+の中間くらいの色って何と表現したらいいと思いますか?

薄い青緑ですよね。 ターコイズグリーン、青磁色あたりでしょうか。ちなみに、日本色研配色カード129では p14はペールアクア、lt14はアイスグリーンの色名がついています。



[267] 色名について (blue_sky) 10/30 16:33

みなさん、こんにちは。

ちょっと質問があります。 試験対策ではなくて、結婚式の色ドレスなんですが、p14+とlt14+の中間くらいの色って何と表現したらいいと思いますか?

ある程度厳密な色名と、色の勉強をしていない人でもなんとなく分かる色名が知りたいのです。

手元にある色名辞典にはカラーサンプルが貼ってあるので見たのですが、どうしても同じような色が見つかりません。

司会者への報告が明日の夜なので、もしそれまでにいい案のある方いらっしゃいましたら教えて下さい。よろしくお願いします。



[266] Re:風土色と地域の嗜好色 (re-ko) 10/30 14:53

グルッピさん
>新島の海はとっても澄んでいて…この青色を誰もが美しいと感じるのはなぜなのでしょうか?
>もし、海がもともと茶色だったら私達はそれを美しいと感じるのでしょうか?

興味深いですね。以前、北海道出身の歌手、松山千春さんが、沖縄の海についておっしゃってました。北海道の海は暗い灰色で、自分にとっての海は北海道の海だった。沖縄の海は澄んだエメラルドグリーンとか淡いブルーで、はじめてみたとき、異和感が強く、恐いとさえ思った。

実は私、緑色に不安感をもつことがあるので、松山氏の、恐いとさえ思ったというくだり、分かる気がします。写真なんかで南の海を見るときなどにね。実際沖縄へ行ったときは、3月でやや曇りがちの日々でしたが、とても美しい海だと思いましたけれど。



[265] Re:西洋から来た色彩学 (re-ko) 10/30 14:53

こんにちは。メールチェックが遅れると、話題のながれを把握するのが大変です、、(^^;)/

しつこくって、すみません、、
re-ko
>最近見るデザイナーズものは、‘日本的、和的なイメージ’ですが、べースとなる発想は西洋のコーディネイトだと思います。

具体例として、いかがでしょうか。
『若者がファッションにアースカラーを取り入れ、モス・グリーン(苔色)もそのひとつとなっている。着物の地色にモス・グリーンのような地味な色が使われると中年向けになりやすいが、洋服では若向けになる。その洋服の色使いが和服に影響し、モス・グリーンを地色にした若い人むきの小紋やしゃれ帯が制作されている。』 (『色の名の物語』p.29要約責任 re-ko)

以前私が投稿した文で、コンビニの弁当の温めたお漬け物の話がありましたが、 昔ながらに着物慣れしている年輩の方から見て、「なぜ若い子が、年寄りの着物を着てるのか」とうつることもあるのです。(上記筆者は、伝統色の取り入れ方、受け入れ方に変化があるという点は折にふれ指摘されてますが、批難はされていません。)

mumuさん
>単に色の配色だけじゃない「調和、不調和」の感覚があったのでしょうね。

そうですね、その‘「調和、不調和」の感覚’が、感覚でとらえにくくなってきてしまっていて、‘日本的調和’を‘色の配色の調和’のみで再現させているのが、今ブームでもある‘日本的、和的なイメージ’ではないかなと考えています。

一方、
川島さん
>西洋のコーディネートを心がけつつも、ベースにある日本的なものがあらわれてくる・・・というような。

着物からは外れてしまうので、申し訳ありませんが、、『洋服にはもともと、季節感はあまり関係ない』という指摘を、ファッションジャーナリストといった方々がされているのを、何度か目にしたことがあります。だから夏に毛皮を着てもルール違反ではない。海外のストリートファッションのスナップを見ても、 夏に皮ジャン、冬に素足にミュール、格好いいなと思っても、日本人ではなかなか真似しがたい着こなしです。日本人の多くは、季節感はおしゃれの基本と考えていると思います。夏と冬はもちろん、春と秋の区別もはっきりしています。 まだ寒くても、3月になれば秋物のカーディガンは避けたがります。 ここ1〜2年くらい春に皮のジャケットが流行しました。薄地のパステル調でデザインされた皮の洋服は、やはり日本人デザイナーの発想するところだと思います。邪推ですが、 パーソナルカラーに対する抵抗感に、自分の肌色には、青味の強いビビットなピンクが似合うと知っても、 春には暖かみのある淡いピンクで春らしさを楽しみたいというような、 未練ってあるんじゃないかな。(パーソナルカラーは色を活用する技術のひとつですから、充分季節感を演出できるハズですが、‘パーソナルカラー=着る色が限定されてしまう’という束縛感をもつ人も多いようですし。)

『和の彩りにみる 色の名の物語』 木村孝 著 世良武史 写真 淡交社 平成13年 ¥2381



[264] Re:色と音楽 (細谷) 10/29 12:03

こんにちは。

以前、メロディーを色に変換してトンネルを彩色するという実験を新聞で見ました。IKUNOさんの考えに近いような気がします。

猪狩さんへ
今、色の世界では、色と感性語の関係の研究が進められているのですが、音楽でも、たとえば「かわいい」「理知的な」「重厚な」のような イメージを表現する言葉で分類したり、感性語との関係を探る研究はなされているのですか?音楽も感性や芸術と深い関わりがありますよね。たとえば、ポップスは軽い、ブルースは重い印象を受けますし、賛美歌には調和の美、ジャズには不調和の美を感じます。もし、このような分類で有名なものがあればぜひ教えてください。



[263] Re:色と音楽 (IKUNO) 10/29 11:37

>音楽では一応基準となる音、A3(ラ)=440Hzがあります。A3の色は「音楽のエゾテリスム」から、紫にしておきましょう。他の音も同様に、カステル理論から取ります。緑色の数値はRGBで表わすとr128:g0:b128ですが、ここでは単純に100にします。音が上に行く、周波数が上がるということは A4=880Hz、対応色は薄紫(50)、逆に、音が下がる場合には、 A2=220Hz、対応色は濃紫(200)とこんな感じでしょうか?

ありがとうございます。「音楽のエゾテリスム」とか「カステル理論」とかはわかりませんが、音の周波数と色との対応は猪狩さんの書かれているとおりのことを思っていました。

>音楽は物理的にいいますと単なる音の羅列です。ですが、人を惹きつけるのはメロディ、リズム、ハーモニーがあるからなんです。この方法ですと、色の羅列で終わってしまいますね。上記3要素は表現されていません。

ある規則に則って、聴覚を視覚に変換するのっておもしろいかな、と想像しました。楽譜を音符じゃなしに色で表現したり、曲に対応した色の変化をモ ニターに映し出したり。でも、猪狩さんのおっしゃるとおり、言ってしまえば単なる色の羅列なんですけれど。

>IKUNOさんが提示した他にいくつかの方法があるんです。実は、僕も同じようなことを考えていたんです。理論はある程度まで出来あがっていますし、プログラムも作成し、実証しました。

うーん、是非一度見てみたいです。

>ちゃっちゃっとやってしまった会社があります。ヤマハなのですが、こんな題目でした。「メロディとアニメーションとテキストを組み合わせた新サービス」 http://k-tai.impress.co.jp/cda/flash?site=ktai&aid=11457 この情報は2、3日前に入手したものです。訪れてみたのですが、今までの音楽のサービスとそう変わりありませんね。脅威とは感じませんでした。

読んでみたのですが、単に音楽とアニメーションとテキストをごちゃっと送ることができる、というシステムでしょうか。私の想像する音と色の変換、というのとは違う感じが…。



[262] 風土色と地域の嗜好色 (nicky) 10/27 15:24

皆さん、こんにちは。mumuさん、グルッピさんのお話、興味深いですね。 題名を内容に合わせて変えさせていただきました。(皆さん、怒らないでね。)

mumuさん
>日本国内でも、地域によって自然界の色が違いますよね。私は瀬戸内海に面した地域に住んでいますが、砂浜の色は白っぽいです。千葉の房総半島に出かけた時、砂の色がやや黒いのに驚きました。

そうだったんですか。 私は関西で生まれ育ったのですが、お墓の石の色は 白い(ライトグレイ)ものだと思っていました。御影石(花崗岩)の色です。 ところが、新幹線で東京へ行った時、車窓から見えるお墓の色が途中から黒くなって、とても驚いたことがあります。

mumuさん
>こういった地域の違いによる色彩嗜好の差なんて、今では他の要素の 影響の方が大きくてとても調べられないでしょうけれど、興味があります。

実は「積読」中の本なので内容がまとめられないのですが、こういう本があります。どなたか中身を紹介していただけるとうれしいのですが。

『日本列島・好まれる色 嫌われる色 カラー・ダイアレクト とテースト・バラエティー』 (佐藤邦夫著 青娥書房 1999)

それと、以前(2000年か2001年)検定MLでご紹介した本ですが、 『まちの色をつくる─環境色彩デザインの手法』 第五章「地域素材の色」

というのがあります。

グルッピさん
>新島は坑火石の産地で色々な建物が石でできていましたよ。木造や今時のつくりの家はほとんどなく、正方形をした石の家が多かったですね〜。

え〜っ、日本にも石の家があったんですか〜!皆さんのいろいろなお話を聞いていると本当に面白いし勉強になります。



[261] Re:西洋から来た色彩学 (グルッピ) 10/27 14:17

はじめまして。西洋からきた・・・とは全く違う話で恐縮ですが書き込みさせていただきました

>こういった地域の違いによる色彩嗜好の差なんて、今では他の要素の影響の方が大きくてとても調べられないでしょうけれど、興味があります。 畑の土の色や砂浜の色など、結構自分の地域の色が常識だと思ってたり するみたいです。あまりそんなところ興味持つ人いませんけど(笑)

最近私の趣味の関係で新島に行ってきました。その浜の砂は私の住んでいる愛知県の浜の砂とは全く違い黒と白が混ざっている大粒の砂でした(大粒のごましお?)(ちなみに千葉から来ていた人は浜の砂は黒だと言ってました)。そのあと新島の博物館に行ったのですが、そこには日本全土の海の砂と世界各国の砂が標本としてたくさんありました。オレンジ色から黒色までほんとに様々な色をしているのですね

>日本の場合は、木・土・枯草・紙などになるのでしょうか。石垣以外に住居に石や岩を使った例を知らないのですが、どなたかご存知でしたらお教えください。

新島は坑火石の産地で色々な建物が石でできていましたよ。島には石のアートにみいな物がそこらじゅうにあってちょっぴり怖かったですけど・・木造や今時のつくりの家はほとんどなく、正方形をした石の家が多かったですね〜。

余談ですが新島の海はとっても澄んでいて本当にリラックスして海に入ることができました。この青色を誰もが美しいと感じるのはなぜなのでしょうか?この自然の雄大さがそう感じさせているのでしょうか?もし、海がもともと茶色だったら私達はそれを美しいと感じるのでしょうか?



[260] Re:西洋から来た色彩学 (mumu) 10/27 0:16

こんばんは。 いろいろな情報、ありがとうございます。

nickyさん
>たえず危険にさらされて「味方」と「敵」を峻別する必要のある狩猟民族だと、色もまた「調和」と「不調和」にくっきり分けてしまうのかな…。(かなりいいかげんな想像)

西洋では異民族・異文化と接することが多く、自分の民族やルーツの アイデンティティをしっかり持ち、他者と自分達を区別することによって団結し、自己を確立することによって歴史を乗り越えてきたんですよね。日本人は、「古来より自分達が確立した文化が侵略される危機」を感じる機会が西洋民族に比べてほとんどなく、民族のアイデンティティ にこだわったりしないで、逆に何でも取り入れてきたのでしょうね。

naoさん
>過去の日本人にも、その時代その時代における調和、不調和の感覚があったのではないかと思います。

nickyさんもお答えになっておられますが、清少納言の「枕草子」の中に、襲の色目を使う時期がずれている人は 興ざめだというようなことが書かれていると聞いたことがあります。また、年齢や未婚・既婚の立場によっても使い方が決まっていたと聞きました。単に色の配色だけじゃない「調和、不調和」の感覚があったのでしょうね。

日本国内でも、地域によって自然界の色が違いますよね。私は瀬戸内海に面した地域に住んでいますが、砂浜の色は白っぽいです。千葉の房総半島に出かけた時、砂の色がやや黒いのに驚きました。(配色カードで何番辺りか、なんて突っ込まないでくださいね(^^;) また、富士山の裾野では、火山灰で真っ黒の土の上に生える緑の草との コントラストに驚きました。 こういった地域の違いによる色彩嗜好の差なんて、今では他の要素の影響の方が大きくてとても調べられないでしょうけれど、興味があります。畑の土の色や砂浜の色など、結構自分の地域の色が常識だと思ってたりするみたいです。あまりそんなところ興味持つ人いませんけど(笑)

海外の建物や住居を見ると、その地域の土や砂を日干し煉瓦にしたり、 近くでとれる石や岩を切り出して使ったりしている地域もまだ多いです。その地域のベースカラーは、その土地の土や砂・石・岩の色だったりします。地域カラーが統一されているのは使用されている材質が由来 だと思うのですが、どうでしょうか。日本の場合は、木・土・枯草・紙などになるのでしょうか。石垣以外に住居に石や岩を使った例を知らないのですが、どなたかご存知でしたらお教えください。

現在の日本のような高層化建築ではそれらの素材を使うのは無理になりますから、新しい建物はインテリアに使用する程度になっているように思いますが、日本での外観などの色はどうしていくべきか、皆さんはどう思っておられますか?



[259] Re:色と音楽 (猪狩) 10/26 16:47

こんにちは。ほんの少し前まではただメッセージを読むだけだったのですが、こうまで投稿をするとは思いもしなかったですね。

IKUNOさん
>>スペクトル分析や視神経分析といった科学的な手法でないと認められないでしょうね。
>音も色(光)も、どちらも「波」ですよね。ある音を基調として選び、また、ある色を基調として選んでそれらを対応させると、別の音と色も対応させることができるんじゃないかと思います。(二倍の周波数を持つ音を、二倍の周波数を持つ色に対応させる)そうすれば音楽を色で表現できそうですが、どうでしょう。

IKUNOさんのお考えはこうでしょうか?音楽では一応基準となる音、A3(ラ)=440Hzがあります。A3の色は「音楽のエゾテリスム」から、紫にしておきましょう。他の音も同様に、カステル理論から取ります。緑色の数値はRGBで表わすとr128:g0:b128ですが、ここでは単純に100にします。音が上に行く、周波数が上がるということはA4=880Hz、対応色は薄紫(50)、 逆に、音が下がる場合には、A2=220Hz、対応色は濃紫(200)と こんな感じでしょうか?

音楽は物理的にいいますと単なる音の羅列です。ですが、人を惹きつけるのは メロディ、リズム、ハーモニーがあるからなんです。この方法ですと、色の羅列で終わってしまいますね。上記3要素は表現されていません。

IKUNOさんが提示した他にいくつかの方法があるんです。実は、僕も同じようなことを考えていたんです。理論はある程度まで出来あがっていますし、プログラムも作成し、実証しました。手応えは掴みましたが、なにを基準にして音=色とするか、決められないでいます。何人かの方が書いていらっしゃいますが、環境・時代・心理によって設定する色は変わってきますね このようなことがありまして、視神経分析やスペクトル分析が必要だと感じたのです。

でも、こんな本格的なことを抜かして、ちゃっちゃっとやってしまった会社があります。ヤマハなのですが、こんな題目でした。

「メロディとアニメーションとテキストを組み合わせた新サービス」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/flash?site=ktai&aid=11457

この情報は2、3日前に入手したものです。訪れてみたのですが、今までの音楽のサービスとそう変わりありませんね。脅威とは感じませんでした。



[258] ML過去記事アップしました (細谷) 10/25 20:10

こんにちは。色のML管理人の細谷です。

大変お待たせしました!「色彩ガイド」ML過去記事をすべてアップしました。

■メーリングリスト インデックス(過去の記事一覧) http://www2u.biglobe.ne.jp/~color/all/ml_index.htm

また、FreeMLでユーザー登録後(無料)My Pageにログインすれば、 ML退会、メールアドレス変更、過去記事閲覧ができます。
■FreeML http://www.freeml.com/

何かございましたら、管理人までご連絡ください。 では宜しくお願いします。



[257] Re:西洋から来た色彩学 (nicky) 2002/10/25 11:17

皆さん、こんにちは。なおさん、naoさんも加わってにぎやかになりましたね。

naoさん
>西洋から来た色彩学よりも、色彩科学と言った方が納得しやすいのかもしれませんね。

ああ、そうですね。日本色彩学会の英名は "The Color Science Association of Japan"ですよね。(国際色彩学会であるAIC:Association Internationale de la Couleurやヨーロッパなどの色彩研究機関の名前には"science"の文字は みかけないのですが。)

色彩の世界は、科学と芸術の幸福な出会い、とも言えますね。

色彩芸術については置いておいて、 色彩科学のほうを、大まかに分けると、人文科学系、社会科学系、自然科学系、ということになるのかも。(もっともこういう分類が現在の事情に合っているかどうかはわかりませんが。)

naoさん
>日本で色彩科学が発達しなかったのは、人体に対する知識が普及し始めたのが西洋よりも遅かったというのも大きいかもしれません。色を見る眼などの仕組みということですね。

これは自然科学系の色彩科学のことですね。

naoさん
>過去の日本人は感性を重視する民族であったとも思います。般若心経の中にある「色即是空」や色という漢字の語源は「男女の性交」を表すものであることなどから日本人は色を学問ではなく、感性の問題として考えてきたことが伺えます。これらは西洋にはない発想ですよね。

私もそう思います。 長くなるので、これについてはまたの機会に。

naoさん
>過去の日本人にも、その時代その時代における調和、不調和の感覚があったのではないかと思います。

私もあったと思います。 ただ、(よく知らないのでちょっと気が引けますが)日本の歴史の各時代での色の調和、不調和と言うのは、その季節に合うか、とか、その場に合うか、という基準にもとづいたものだったのでは、と思います。

色そのものの調和、不調和や、その人に似合うかどうか、ということを問題とした「西洋人」(これまた曖昧な意味のことばですみませんが)の発想と異なっていて、おもしろいですね。



[256] Re:色と音楽 (IKUNO) 10/25 9:49

全くの素人考えですけれど。

>スペクトル分析や視神経分析といった科学的な手法でないと認められないでしょうね。

音も色(光)も、どちらも「波」ですよね。 ある音を基調として選び、また、ある色を基調として選んでそれらを対応させると、別の音と色も対応させることができるんじゃないかと思います。(二倍の周波数を持つ音を、二倍の周波数を持つ色に対応させる) そうすれば音楽を色で表現できそうですが、どうでしょう。

可能なのであれば、すでにやっている人もいそうですけれども。



[255] インド音楽と色 (Keiku) 10/25 9:17

はじめまして。色彩検定というものに興味を持ち始めたところ、このリストに辿りつきました。入会してから、皆さんの熱心な投稿をじっくり読む時間を持ち合わせていなかったのですが、今、音楽と色についての興味深い話題が繰り広げられていて少し登場してみたくなってしまいました。

さて、私はインド音楽を少しずつ学んでいますが、インドにも音楽と色の考察、ありますヨ。インドでは舞踏、音楽、絵画など、芸術において古くより文献が作られています。我々が持つ情感を9つに分類して、芸術においてそれらがフルに表現されるべきだとしています。例えばインドのマサラ・ムービーは、泣くは怒るは笑うは、、、とすべての情感をブチ込んでます。

さて、その9つの情感には色がそれぞれ当てはめられてます。

エロティック---ライトグリーン
滑稽---白
熱情---灰
忿怒---赤
勇猛---ライトオレンジ
恐怖---黒
嫌悪---青
驚異---黄
平和---ある花の、白

『平和』は、Kunda flowerの白、とされてるのですが、白にもいろいろあるので、その微妙な違いを表しているのではないかと思います。あと、「青」が嫌悪の色?と受け入れがたいかもしれませんが、青にもまた様々なものがあるので、空のような青を意味するのでないことは確かかと思います。

あと、音にも色のイメージがあるようで、これは赤い太陽、これは夕陽の色、なんて表現されてます。 それによって、この音が入る音階を使ったものはこの時間に演奏すべき、等々、それぞれ演奏される時間帯の分類もなされています。

余談です:ある整体師の話によると、中国医学ではそれぞれの臓器に色を当てはめ、それぞれの臓器に良い効果をもたらす食物も色に寄って分類しているようです。聞いているとナルホドなとも思いましたが、「こじつけもあるかもしれないけど」とも言ってました。

興味お持ちいただけたら嬉しいです!デハ。



[254] Re:西洋から来た色彩学 (nao) 10/25 2:09

こんばんわ。

西洋から来た色彩学よりも、色彩科学と言った方が納得しやすいのかもしれませんね。

色彩に対する関心は、日本人にも古くからありますしね。

日本で色彩科学が発達しなかったのは、人体に対する知識が普及し始めたのが西洋よりも遅かったというのも大きいかもしれません。色を見る眼などの仕組みということですね。

また、染色や書画など、それぞれの分野では色彩学らしきものがあったけれど、それを統合的に色彩学として考えるという姿勢が希薄であったのも原因かもしれません。

過去の日本人は感性を重視する民族であったとも思います。

般若心経の中にある「色即是空」や色という漢字の語源は「男女の性交」を表すものであることなどから日本人は色を学問ではなく、感性の問題として考えてきたことが伺えます。

これらは西洋にはない発想ですよね。PCCSなどは、色彩計画を念頭に置いた配色調和を考える色彩体系ですので、不調和な配色という考え方はないのでしょうね。調和、不調和はケースバイケースですから。

過去の日本人にも、その時代その時代における調和、不調和の感覚があったのではないかと思います。



[253] Re:西洋から来た色彩学 (なお) 10/24 19:54

こんにちわ。

mumuさん
>日本の場合、西洋と違って、理論を確立させて公表するような発想がなくて、後世に残る形で体系化されてこなかったのだと思います。

ちょっと色からそれますが、日本の音楽「雅楽」には楽譜がないそうです。「トントン・トン・トー-ン・トン」(かどうかは正確ではありませんが。。。) といった具合のリズム譜みたいなのしかなく、後は先生のあとについて 覚えるんだそうです。

そうすると、「日本の色」を習得しようと思うなら、机上の勉強も大切かも しれないけど、もっと色に接して、色を体験しないといけないんだなぁ。



[252] Re:西洋から来た色彩学 (nicky) 10/24 19:56

皆さん、こんにちは。mumuさんのお話、興味深いですね。

nicky
>色彩調和については、まだまだ西洋からの「借り物」ではないでしょうか。

mumuさん
>日本の場合、西洋と違って、理論を確立させて公表するような発想がなくて、後世に残る形で体系化されてこなかったのだと思います。

そうですね。私が「色彩調和」と書いたのは、色彩調和論という意味でした。日本にも素晴らしい色彩調和があるけれど、それが普遍的なものとして一般人の日常生活にまで及んでいないような気が します。その結果、街並みの色がちぐはぐになったりするのかも。

mumuさん
>色彩検定で勉強する調和論のところで、PCCSと他の調和論を比べると、日本で考案されたPCCSでは「調和する」配色の範囲が広いなぁと感じます。

「不調和な色の組み合わせ」がないという発想は面白いですね。乱暴な推論ですが、これって農耕民族だからかな、と思ったりもします。(他の農耕民族がすべてそうかと言われると困りますが…)たえず危険にさらされて「味方」と「敵」を峻別する必要のある狩猟民族だと、色もまた「調和」と「不調和」にくっきり分けてしまうのかな…。(かなりいいかげんな想像)

nicky
>確かに大都市の一部は洗練された色彩がほどこされ、センスのよい人たちが行き交っています。

mumuさん
>ここでおっしゃる「センス」「洗練」の価値観の基準は、やはり西洋的なものになるのでしょうか?

一応そうですね。自分でも、曖昧な書き方だなあ、とは思いますけど。

念のため付け加えると、私は日本国中のすべての人が西洋の色彩調和論の基準にかなわなければいけない、と言っているわけではありません。ただ、その人なりの基準、みたいなものは、もっとあって いいんじゃないか、と思います。「その人なりの基準」の集合が日本に根付いた色彩調和論ということになるのかもしれません。

まあ、つきつめればアイデンティティの問題になってくるのかもしれませんけど。



[251] Re:西洋から来た色彩学 (mumu) 2002/10/24 19:17

はじめまして。色彩の勉強を始めてまだ間もないのですが、関心がありまして...

nickyさん
>色彩調和については、まだまだ西洋からの「借り物」ではないでしょうか。

日本でも、「襲の色目」に代表されるような着物や和紙、和菓子の色などに、独特の色彩調和を見出してきたと思います。

日本には四季があるから、気候の変化に対応して生活するために季節の変化とともに「自然の色彩の変化」にも敏感になっており、“自然界にある色の取り合わせ”を生活に反映させていたのだと思います。

日本の場合、西洋と違って、理論を確立させて公表するような発想が なくて、後世に残る形で体系化されてこなかったのだと思います。また、日本人は昔から、海外の新しいモノや珍しいモノをすぐに取り入れて、自分達のものにしてきているように思えるのですが、「色彩学」についても、今は西洋では確立されていて学びやすいし、海外から入ってくるファッションなどの情報に対応するには必要な知識だから、まだ今は新しいモノに飛びついた段階なのかもしれません。

色彩検定で勉強する調和論のところで、PCCSと他の調和論を比べると、日本で考案されたPCCSでは「調和する」配色の範囲が広いなぁと感じます。許容範囲が広い民族なのかな、と思ったりしてます。近代になって、海外の先進国からさまざまな技術や生活スタイルが入ってきて、都会化した生活の中で人工的な色の取り合わせに、今はそれなりに順応していると思います。日本人は順応が早いかも。

nickyさん
>確かに大都市の一部は洗練された色彩がほどこされ、センスのよい人たちが行き交っています。

ここでおっしゃる「センス」「洗練」の価値観の基準は、やはり西洋的なものになるのでしょうか?

今、本当に季節感が失われていっていますね。自然界の色を取り入れる、 という考えを持ってきても、実生活に適応させるのは難しいかも。私自身は田んぼのないところで育った人間ですが、人工物に埋もれながらも 自然の色に囲まれて生活したいと思います。人工的な建物が作られてからまだそんなに時間は経っていませんよね。少し前から「和」のブームもありますし、「色彩」に対する考え方も今後、時代の流れとともに行きつ戻りつしてゆくのではないでしょうか。

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