「魔法先生ネギま!」の魔法世界


魔法世界   大分烈戦争   迫り来る危機   完全なる世界   BlueMars計画

魔法世界地図


「魔法世界(ムンドゥス・マギクス)」は、 火星の大地を触媒にして、その上に重なり合うように存在する人間世界とはわずかに位相を異にする幻想世界である。
数千年にわたって人間世界とは全く異なった道を歩んでいた。
総人口12億人(人間種の総人口:約5億人。メガロメセンブリアの総人口:6700万人。)の魔法使いが存在していて、 いくつかの国に分かれている。

首都は、メガロメセンブリア。
魔法世界最大の軍事力を擁する超巨大魔法都市国家で、無私の心で世界の人々のために力を尽くすことを使命としている。 その最高機関は「メガロメセンブリア元老院」である。

人間世界は「旧世界(ムンドゥス・ウェトゥス)」と呼ばれていて、 100年前まで民衆の間では伝説かお伽噺と思われていた存在であった。 2つの世界は、世界の11か所(英国のウェールズやメガロメセンブリア等)にある扉(ゲート)でつながっていて、 扉は、週に一度、長いときで月に一度のタイミングで開いている。 ただし、メガロメセンブリア人以外は旧世界に行くのは不可能。

魔法世界の文明の発祥の地である歴史と伝統のウェスペルタティア王国の初代女王は、アマテルという女魔法使いと言われている。 彼女は創造神の娘で、彼女の血を受け継ぐ者は不思議な力“神代の魔法”が宿ると伝えられていた。
そのため王族の血筋には、代々「完全魔法無効化能力」を持つ特別な子供が生まれていた。 人々はその子を「黄昏の姫御子」と呼んでいた。 そして、歴代最後の「黄昏の姫御子」が アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシア(神楽坂明日菜)であった。


【大分烈戦争について】

南の古き民「ヘラス帝国」と 北の新しき民「メセンブリーナ連合」 (盟主はメガロメセンブリア)は、古くから様々な確執を持っていた。 南は元々この世界に住んでいた亜人種が多かったことに対し、 北は人間世界から移住して来た人間種が多かったことが起因していた。

20年前、秘密結社「完全なる世界(コズモエンテレケイア)」はそれを利用して、 両陣営の中枢にまで潜り込んで裏から操り、「大分烈(ペルム・スキスマティクム)戦争」を起こさせた。 この真相を暴き、秘密結社を壊滅させ、両陣営を和解させて、大戦を終わらせたのが ナギ・スプリングフィールド率いる「紅き翼(アラルブラ)」だった。

終戦直前、「完全なる世界」がウェスペルタティア王国の王都オスティアで、 アスナの「反魔法場」を使って世界を滅ぼそうとしたが、 当時の女王だったアリカ・アナルキア・エンテオフュシアは、王国を犠牲にしてそれを防ぐことに成功した。 しかしその影響で、直径50キロに及ぶ巨大魔法災害「広域魔力消失現象」が起こり、 天然の魔法の力で浮かんでいた大小百の島々が全て落ち、王国は滅亡した。

戦後、アリカは、「完全なる世界」の黒幕にされ、重戦争犯罪人として処刑される。 以後彼女は、「災厄の女王」「災厄の魔女」「自らの国と民を滅ぼした魔女」などと呼ばれ、魔法世界でタブー視されるようになった。 (公式には処刑されたことになっているが、実は処刑寸前に「紅き翼」に救出され、 やがてナギの妻となり、後にネギが生まれた。)


【迫り来る危機について】

魔法世界は、世界を支える魔法力の枯渇により、近い将来に滅びることが確定している。
(魔族の研究機関の試算では、最短で9年半後には崩壊が始まる予定。)
もし魔法世界が消えれば、そこに住んでいる人間は火星の荒野に投げ出されて、ほとんどの民が死滅する。
わずかに生き残った者達も、生存をかけて地球人類との百年を越える戦争をする運命である。

実は、魔法世界の総人口12億人のうち、本物の人間はメガロメセンブリア市民6700万人だけで、
それ以外は、魔法で造られた実在しない人々である。
彼らは、魔法世界が消えれば、同時に消える運命にある。


【完全なる世界について】

「完全なる世界」とは、願望や後悔から計算して作り上げた各人にとって最も幸せな世界で、死もなく幸福に満たされた永遠の楽園のこと。 フェイトたちが属する組織名でもある。
創造主の力を運用できる究極魔法具「創造主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメイカー)」を使った魔法「リライト」で、 肉体ごと「完全なる世界」へ送り込むことができる。
最終的にフェイトたちは、明日菜の力を利用して、魔法世界全体を「完全なる世界」に封印して、消える運命にある人々をすべて救済しようとしている。


【BlueMars計画について】

魔法世界の全ての人々を救うため、ネギが提案した解決策。
人間世界と魔法世界の共同作業による火星の緑地化、いわゆる惑星地球化(テラ・フォーミング)計画である。
魔法世界の崩壊は、魔力の不足が要因である。
魔力の源は生命であるため、依代たる火星が緑あふれる大地になれば、崩壊を食い止められるという発想。
人間世界からは、財閥である雪広あやかや那波千鶴の実家などが援助していて、 早ければ30年後には、火星は二つの世界の人々が共存する緑あふれる豊かな大地になる予定である。


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