(お悩み)戒名料はとても高いと聞くのですが・・・ ふつうの戒名なら、たとえば徳島ではほとんどの場合、戒名料などというものは発生しないと思います。「院居士」のような特別の戒名のときは、戒名料をいただくことがあります。これが都会ではずいぶん高額で、問題になっているようですね。 院号というのは、例えば貴族などが、生前に自分が建立した寺院の名前(=院号)がそのまま戒名に付けられたものです。だから理屈からいえば、寺院を作らなかった人が院号を付けるなんてありえないことなんです。 ところが近年、寺院建立に関係なく院号が付けられるようになりました。この風習には戦争も大きく関係しています。戦死者には、等しくみなに、院号が付けられました。 多くの寺では、総代を務めてくれたり、多額の寄付をされたりという、いわば寺や仏教に貢献した人には院号のような特別の戒名を差し上げているはずです。そういうことを何もしていなくて、院号だけ欲しいといわれる場合は、せめて経済的に貢献してもらうという形をとります。これが「戒名料」とか「院号料」といわれるものの正体です。でも本来は寺で役立てて欲しいと納めるものですから、あくまで「布施」で、「・・料」と呼ばれるような性格のものではありません。 高いお金を納めてまで、特別の戒名を付ける必要はありません。ふつうの戒名(真言宗なら信士や信女)で十分だと思います。 by 祐信 |
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