最新写真展情報 Vol.5
さて、私達若手写真家3人は、北海道上川郡東川町(写真のマチ)にて、写真展を開催することになりました。
1997年から3年間、谷口雅彦が企画運営してきた【写真タワープロジェクト】を
継承する形で、昨年の「1999 PHOTO DIMENSION〜写真の広がり〜」の
第2回目として開催します。
写真の広がり展代表連絡先・オフィスMAP
[タイトル] 【2000 PHOTO DIMENSION 〜写真の広がり〜】[日 時] 2000年11月7日(火)から11月29日(水)まで (月曜日休館)10時
から17時まで
[場 所] 北海道上川郡東川町 東川町文化ギャラリー・第1展示会場
[参加写真家] 一之瀬芳彦 宮本幸之介 谷口雅彦
[内 容] 北海道の東川町が、1986年に【写真の町宣言】をしたことをうけて、
若手写真家から写真の町に良い意味で何かアプローチはできないだろうかという
谷口雅彦の提言により、1997年に東川町と旭川市・美瑛町の7ヵ所の
ギャラリーで、東京の若手写真家7人展【写真タワー】を同時開催し、
1998年には、谷口雅彦の「二十年記77/98」展、1999年には、
東京の若手写真家4人展「1999 PHOTO DIMENSION
〜写真の広がり〜」展を開催した3年間の【写真タワープロジェクト】を
継承する形で、昨年の「1999 ― 」展の第2回として、
この度、若手写真家3人展を開催することとなりました。
一之瀬芳彦は、山梨県生まれで東京都在住、(1998年夏にも東川町にて個展
を開催)谷口雅彦は、北海道旭川市生まれで神奈川県藤沢市在住、
宮本幸之介は、生まれも育ちも北海道旭川市で、現在も地元に根ざして作家
をしてます。
タイトルの「PHOTO DIMENSION」は、写真という共通の核を持った
3人が各々の作品と写真論に基づいた表現をし、さまざまな方向に放射状に
広がりつづけるという意味がこめられています。
【作家タイトルと作品点数】
*一之瀬芳彦(いちのせよしひこ) 「背景お元気ですか。2000」 15点
背景お元気ですか。
いよいよ世も世紀末ですね。少々お暗い世の中ですが、いかがお過ごしですか。
20世紀は顔の時代だったと何かに書いてありました。メディアを通じて、何万、何十万の顔がいろんな所で見ることができるようになったそんな時代でした。
“20世紀は顔の時代だった”
けれども“背中の時代”だったように思います。
人が人の背中を見て常に成長してきた時代でした。
ひたむきな背中、愛しい背中…
街には本当にたくさんの背中(うしろ姿)であふれています。
21世紀にも見つめ続けたいですね。背中(うしろ姿)、背中、背中…
*谷口雅彦(たにぐちまさひこ) 「双零(そうれい)の旅」 20点
2000年は、20世紀の終わりであって2000年代始まりの年である。それは光と影のようだ。タイトルの「双零」とは、谷口の造語で、ゼロが並ぶ年の意味をこめた。
*宮本幸之介(みやもとこうのすけ) 「2001 BOY‘S ROOM」 15点
最近撮ったポートレート作品のなかから、再構成して展示したい。
************ スタジオエビスフォトギャラリー ************
【タイトル】 谷口雅彦写真展『日々の旅 〜JOURNEY DAY BY DAY〜』
【日 時】 2000(平成12)年12月7日(木)から12月22日(金)まで
日曜日休廊(12/10・12/17)
【場 所】 東京・恵比寿 スタジオエビスフォトギャラリー
【作品コメント】
愛するもの、愛する人、記憶にとどめておきたいもの。
失うことの未練、流れていく時間、自分がそこにいることの実感、繰り返
し行き来する心、視線のずれ、認識の透き間、体の反応、B/Wの力。
10歳から写真を撮り始めた私は、年の割には、物心がついたときから
撮っていたと言って良いくらい写真とのかかわりが長い。
そのころから続いている写真活動も、たくさんのエピソードを
経験してきた。
今回の展覧会は、テーマを決めて撮ったのではなく、私の最近の写真人生で
残された映像群を虫ピンでピン貼りしての展示である、そうすることによって
前後左右あるいは斜めの写真同志のあらたな印象を楽しんでほしいと
思っている。
同タイトルでの展覧会は、1997年の北海道東川町での「写真タワー展、
1998年の米サンフランシスコでの企画展につづいて今回で3回目。