オフだというのにどうも１２時近くには寝てしまったようである。テレビでLOVELOVEあいしてるが映っていたなぁということまでは覚えている。

日付が変わって日曜日になり、本来はこの日曜日にこのオフの本隊は近くのカートレース場に行ってレーシングカートの耐久レースをやるそうなんである。なんか、前の夜からうちらから出るドライバーが軒並み体重が軽すぎる（軽すぎると車に重りを積まなくてはいけなくなってつらい）ということで、夜な夜なラーメンを食いに出かけていた。そんなんで増えるかいな？おにいちゃんの脂肪をいくらでも分けてあげたい気分だ。

さて、そんなばたばたしている本隊とは別に、ちんたはちんたで大変だ。なにしろ午前中に東京まで戻らなくてはいけないのである。午前中に東京に戻ってカメに餌を与えなければいけない。カメなんて本来ほっとけば良いのだが、カメの生殺与奪権をちんたが握っているのと同様に、カメの飼い主がちんたの生殺与奪権を握っているのだからしょうがない。わけわからんことを書いているけど(^^;)、まぁそういう事情があって東京にさっさと戻らなくてはいけない。

というわけでルートはもうほぼ直線ルート。栃木市から渡瀬遊水池のある古河までは県道で一気に南下。そして古河からは国道４号線で南下。なんだか国道４号線を60km近くも走る・・・というだけでげんなりなんだけれども、今日のテーマは「さっさと帰る」というところにあるのだからしょうがない。

とにかく朝、起きられるか？これが一番重要な問題だった。宿のそばに東武線の栃木市駅があり、それがまた浅草まで直通、うまくすれば六本木まで直通なだけにちょっとでも寝坊するとそちらに流れてしまいそうなところだ。それではこんなところまで来た意味がない(^^;)。

しかし、こういう時に比較的朝が強い自分は助かる。４時起床。自分の周りの布団はまだ完全に熟睡なだけに、そ〜っと抜け出す。

４時半にスタート。

スタートしてからしばらく、古河までの20数kmは両側を田んぼに挟まれた県道をひたすらに走る。道も広く、朝日がまぶしい。まだ気温もそんなに上がっておらず、田んぼを通ってきた風が涼しい。車もほとんど通らないから快適快適。思わず口ずさむはラジオ体操の歌である。
ホントにホントに気持ちのいい道なんだけど、こういうところを走ろうと思うと、東京から100km近くも漕いで来なくてはいけないのが辛いところだな。

県道はずっと南へ南へ。まっすぐ行くと渡瀬遊水池にぶつかるように延びている。まだ朝６時前と早い時間だけれども、趣味に生きる早起きさんはどこにでもいるのか、前方の遊水池の上空には熱気球がぽっかりと・・・。お互い朝早くからご苦労さんですなぁ・・・(^^;)。

さて、快適、快感な栃木の田舎道を20数km走ったところで古河市に入り国道４号線にぶつかる。ここからは、もうはるか東京、上野までず〜っと国道４号線である。

先ほどまでとはうって変わって、車が横をばひゅんばひゅん通り抜けていく中をじっと我慢の子で古木続けるワタクシ。７時、８時になるといよいよ気温も上がりはじめ、自転車乗りとしては大変なコトになってくる。

国道４号線は道の脇に「東京まで＊＊ｋｍ」という表示がとても丁寧に１ｋｍおき毎においてある。こーいうのも良いのか悪いのか・・・。少しずつ、少しずつ減っていく残り距離を励みに苦行にいそしむちんたなのでした。

しっかしあっついね〜。もうこの暑さだと、いつもはさくっと走りきる１０ｋｍとても長い。

茨城県から埼玉県に入り、春日部、越谷と抜けていく。市は変われど、国道４号線をひたすらに走るだけなので周りの景色とかは、あまり変化があるように見えない。どこもおんなじだね〜、みたいな。

草加に入ると東京都まではあと一歩だ。

東京・・・に入ると「あと一歩だぁ」という安心感がある。が、結果からいうと都内に入ってからの方が大変だった。いよいよ車が増えて走りにくくなる道路、そして増える赤信号ストップ。さらに、これは東京都のせいではないけれど、気温はさらに上がっていく。ここまで休憩込みでも１時間20数kmペースだったのが、一気に１時間10数kmペースまで落ち込む。それくらい信号ストップが多いのだ。あうあう。

最初のペースから「いや〜この調子だと10時には着いちゃうなぁ」とか思っていたツーリングが、着いてみれば11時半。いや〜苦労したねぇ。とりあえず、カメに餌。こんなに苦労して駆けつけてやったんだから味わって食えよ・・・と言ってやりたいところだが、カメはいつものように餌をかぷっと丸飲みしては、たゆたゆと水の中で漂うばかりなのでした。