もう、初日からケチがつきまくりだったのでいまいちなちんたである。
さて、はるばる東京から岐阜に戻ってきて、その晩は深夜まで宴会。その後、多治見の某新婚夫妻のうちになだれ込んでもう一杯。やたら台所手際のいい旦那といちおうは台所にいてみるものの、結局うろうろしているだけの嫁さんを見つつもう一杯。夜1時頃沈没。
こんなハズじゃなかったのに(^^;)。
朝4時に起きて200kmの旅に出るために夜10時にはさくっと寝るつもりだったのに。うーん。案の定というかなんというか、ふと目が覚めた、その時刻は午前7時。あちゃ〜。時計見た瞬間に「今日は終わった」と絶望的な気分。
「う〜ん、私、4時頃目が覚めたんで起こそうと思ったんだけど・・・」
寝ぼけ眼な新妻Kぞう(26)は白状する。われ、なんで起こさんのじゃ!?
「だって、気持ちよさそうに寝ていたから・・・えへ」
えへじゃねぇよ、このやろう!!(^^;)。
かなり泣きが入った気分であわてて出る用意。水を入れて空気を入れて荷物積んで。あうあうあ。
多治見を出たのは7時半。もう静岡まで行くのは無理かもしれない。とりあえず行けるところまでGO!である。
とりあえずは多治見〜瀬戸〜猿投〜香嵐渓と愛知の裏街道を縦走するのが本日の心づもり。瀬戸のあたりは1年前にも少しだけ走ったぞ。
濃尾平野の端っこは緩やかではあるけれども上ったり、下ったり。関東に比べて森が深いんだよね、他の地方は、そんな感じがするよ。段違いに静かな濃尾平野端っこ、日曜の朝。
瀬戸からは猿投に向かって猿投グリーンロードを進みます。この猿投グリーンロード、有料道路です。有料道路だけれども自転車も歩行者も通れる。自動車車線は走っちゃいけないらしいけど、左側にはワイドなワイドな歩行者・自転車道がくっついているのである。地図的にはこの道が猿投に出る最もショートカットな道。迷わずここに入る。予定通り。
予定通りにいかなかったのは、雨。本日もまた降ってきてしまいました、雨。ここのところ連日で天気予報大ハズレ。知っている人は知っている「晴れミシュラン」なんて企画があったらこてんこてんな評価をしてやるところだ。
んなこといっている場合では無い。降ってきてしまった。それも大雨になっちゃった。最悪なことに、走っているのは猿投グリーンロード、有料道路。雨宿りする場所すらありません。もう、濡れても何しても進むか戻るか。僕に与えられた選択肢は二つに一つ・・・という状況になっている。あうあう、10分もたたないうちに頭のてっぺんからつま先までぐっしょぐしょ。これならばもう裸で走っていても状況はそうかわんないに違いない。悲しい気分である。
猿投グリーンロードは有料道路なのでかなり強引に山を切り開いて道を引いている、ので、だいたいは登っているか、さもなくば下っているか。普段なら喜ばしいはずの下りが雨になるとこえーのなんのって。ちんた、下りへたくそだからさ。登り?登りは遅いのさ。恐い下りに苦しい登り。もうなんだか走り始めて30kmで気分はダウナーやる気無し。・・・・ううむむむまるで前日と同じことを繰り返してしまっているおちゃめな僕状態である。
あまりの大雨に負けて猿投の手前の手前のランプで有料道路を下りて近くに見つけたコンビニ(ミニストップ)に飛び込む。地獄に仏、大雨にコンビニである。とりあえず雨が小やみになるまで待とう。
・・・・・待つこと1時間半。
いくら「しゃべれる食べれるミニストップ」でも限界あろうよ、と自分でも思うのだが、気のせいか店員の目つきも厳しいような・・・ということはわかっちゃいるんだけれどもわかっちゃいるんだけれども、やまない雨。出ていきたいのはやまやまなんだけど・・・と思いながら1時間半である。
結局、雨はやまない、ということであきらめて濡れたまま先に進むことにした。もうどこをどう考えても静岡まで行くのは無理である。というか浜松までも無理だろう。じゃあ、豊橋まで行くか。それもたりい。もう、ちんた、体中をたりい菌に犯されてしまったので「めざせ200km」はどこへやら。残り20kmほど走った岡崎で終わることにする。総走行距離50km弱。しょうがないじゃん、たりい菌なんだもの。
そんなわけで、走るのがかったるいので時速15kmでへろへろ走りながら岡崎を目指す。う〜ん、今回なんでこんなになっちゃったのかなぁ。そんなおり電話がかかってくる(←正直、よく濡れて使用不能になってなかったと感心したよ(^^;))。
「Kぞうで〜す。今、どこですか〜?」
どこも何も豊田と岡崎の間だよ、今日はもうやめにすんの。
「よぉわぞう〜〜〜」
うるさいよ。今日の俺と君の台所仕事ならまだ今日の俺の方がイケてる(死語)と思うぜ。
そんなわけで岡崎に着いたのは正午。皮肉なことに自転車を輪行袋に詰めていたらどぴーかんに晴れてきてしまった。とても夏らしい暑い昼下がり。あうあうあ、そんなぁ。もちろん、今更気を取り直して走るガッツなどもうありまへん。39度の、とろけそうな日、ちんたは輪行袋を抱えて負け犬君なのでした。
二日間の走行距離、65km。
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