東京〜加須〜野田・160km('99.12.19)



 今回はうどんを喰いに行くツーリングである。「たかが、うどんに100km走るんかい、おまへは」と言われてしまいそうであるが、うどんと侮ることなかれ、今回食べに行くのはその名も高き加須うどんである。まいったか。・・・・といいつつ、実はあんまり加須うどんのことを知らないちんただったりする。

 実は秋口に一度行ってるんです、加須うどん。で、まぁ200年の伝統を誇るお店・・・とかに入ったのだけれども、うどんよりも飲み物の方がぷはーっといい気分だったせいか、実はいまいち、うどんの価値はわからなかったままだったりする。これは、再アタック、今年の流行語大賞ふうに言えばリベンジってヤツである。

 しかし、わざわざ100kmも漕いで行かなくても麻布十番でおいしいモノがたくさんあるだろうに、うどんを食するためには100kmの道のりを行かなくてはいけないのである。気合いである。気合い。

 今回もいつもお世話になっているところの、Niftyの(今は@Niftyのってゆうんだっけ?)自転車フォーラムの皆様とのツーリングと言うことで、集合場所は千葉県野田市は東武鉄道の川間駅である。実に、東京から離れること60km。朝9時集合なので、逆算すると・・・・朝5時である。前日9時に派手に酔っぱらって布団に入り、そのまま朝4時までと、早寝早起き体制で備える。ちなみに、このために宴会を一本断っているのであるが、本来、こっちに行っていれば、この時間、まだ歌っている頃である(^^;)。

 当たり前の話なんだけれども、12月朝5時東京の朝は鬼寒かった。といっても覚悟していた程では無かったんだけれども。天気予報では0度とかなんとか言っていたから、背中にホッカイロなどを張り付けて重装備のちんたである。実際、今日になってみると4度くらいにはなっているみたい。風もそれほどなし。

 何度も繰り返すようだけど、やっぱり都心を走るなら朝6時までだ。もうぜんぜん違う。車の量が。

 江戸川に出てもまだ暗い。こりゃ困った。江戸川沿いは照明が少なくって道が暗いんだよな〜。おそるおそる北上。きちんと日が昇ったのは松戸のあたりに着いてから。う、まだあと25kmも残っているぞ(それも集合場所までで)。

 それでもなんだかんだ川沿いのサイクリングロードというのは、信号も交差点も無いせいか、スムーズに進めるわけで、9時集合の川間駅にたどり着いたのは朝8時。なんだ、これだけ余裕があるならもうちょっと寝ていてもよかったな、こんな何も無いところで寒い中1時間も待つのかい、おい、とか思いながら、でも待つしかないんだよな。

 今回はスタート地点で13人、途中合流3人と結構な大所帯となりました。

 スタートして駅前通りをひゅるりひゅるりと抜けていくとすぐに江戸川に出ます。これを江戸川が尽きるまで登って行くわけです。最近、やっと学習できてきたのですが、どうもこのフォーラムのオフ会(ツーリング)に出ると何人かは弾丸のようにぴゅーっと行ってしまってあっという間に見えなくなってしまいます。ちんたはいつものようにてれてれと後ろの方で走ります。

 後ろの方で走っているといつもそこら辺の人に言われるのは、

 「私に気を使わず(前に)行ってくださって結構ですよ」

 いや、気を使ってるんではなくて・・・その・・・・(^^;)

 「普段はあれくらいのスピードで走っていらっしゃるんでしょう?」

 う、い、いえ、その・・・あの先頭の方でぴゅーっと鉄砲玉のように吹っ飛んでいってしまった人達と、同じような自転車(ロードレーサー)には乗っていますが、似たような格好もしていますが、似ているようでぜんぜん違うんですよ、と言いたいところであるが、それを言わないちんたもたいがいに見栄っ張りである。実際、あんなスピードで走れないくせに>ちんた

 関宿城・・・というのは江戸川と利根川の合流点に立つお城もどきなのだけれども、ここで小休止&途中合流の人達と合流。

 ここから先、利根川のサイクリングロードを走るのはちんたは初めて。風景的には江戸川上流部も利根川もそう変わりはしないんだけれどね。枯れた葦?ススキ?が河原一面に。この枯れた雰囲気がいかにも北総地方という感じ。いいよね〜、この雰囲気。ずーっとずーっとこんな景色が続くのだけれども、逆に「いつまでも同じ景色だから、進んだ気がしなくて余計に疲れる」と御不評な方もいらっしゃるみたいだ。いや、そこは侘び寂びのこころでもってですね、こう・・・・(^^;)

 新利根大橋にたどり着くと橋を渡って加須市に入ります(利根川サイクリングロードは茨城側)。スタート地点から45km走ってようやくうどんです。これで駅のスタンドのうどんと同じであったらもう帰る力も湧きません。

 今回セレクトしたお店は夏に来訪した際と同じ店、200年の伝統を誇る岡村屋さんです。文字通りのリベンジです。前回はまだ夏の残っていた頃なので、ビールとざるうどん(大)でしたが、今回は前回のリサーチからもっともコストパフォーマンスが良いであろうと思われるイカ天うどん(大)\650です。例え200年の伝統の前でもちんたの財布事情は一歩も譲りません。
 が、みんなの頼んでいた品々が出てくると、やはり財布の紐はゆるめるべきであったかと後悔。マイタケ天うどん(\800)がどうにもおいしそうである。ふわっと開いたマイタケを衣で程良く包んで揚げてあるようでとてもおいしそうだ。頭の中ではヒロミ・ゴーが「うるさいガキにも・・・・」と連呼している。いいなぁ、あれ。150円ぱかしをケチるとこういう目に遭いますよ、ということか。

 さて、なんにしてもうどんは食べた。たしかにイカ天うどんはイカ天うどんでおいしかったのである。讃岐うどんの四角四面な麺と歯触りもいいが、加須うどんはすすった時の「すすり感」がなんとも良かったですよ。
 すっかり炭水化物を取り終え、カーボローディングも万全。さぁ帰りましょうかということで、帰り道でGO!である。

 帰り道は同じ利根川サイクリングロードと江戸川サイクリングロードで帰るのですが、ちんた、あろうことか、ずっと避け続けてきた、先頭の弾丸集団に紛れ込んでしまう。気がついたときには、メーターは30km/hを指してあわわあわわ。実を言えば、この集団、最も若いのがちんたであり、中にはちんたより20歳近く年上の人も居たりするのだけど、その人はもうなんの苦もなく30km/hで巡航している。ひ〜、ついていくのが大変だよぉ、おそるべきをっさん達である、と思いながらなんとかついていく。

 行きと同じく関宿城(もどき)、江戸川サイクリングロードと経由して川間駅に戻ってきた時にはすっかり日没。日没にも関わらず、さらに下流を目指した人達も居たが、ちんたはここであっけなく日和る。一度、弱い方に心がぐらつくと二度と戻らないところがよわぞうのよわぞうたるゆえんである。

 川間駅着。往復100kmのうどん詣でした。東京からの積算距離は160km。こんぐらい走れば、まぁ、いいよね、と自分に言い訳しつつ、東武電車の人となったのでした。あ、でも、東武電車は六本木まで乗り換えが1回で済んでとても楽ちんだったな。あと、六本木の真ん中で輪行袋広げて自転車組み立ててるのはちょっと恥ずかしかったです。むー(^^;)。



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