サッカーなどを見てみやう
SSきぶん



とあるサッカーのチケットをもらった。 券には香港−マレーシアと書かれている。シドニー五輪一次予選グループ6の試合・・・ということになっているらしい。シドニー五輪一次予選グループ6といえば、もうすでに日本が勝ち上がりを決めているグループでもある。

とりあえず、そんなチケットをもらった。

この券はカードもさることながらSS席と書いてある。SS席である(強調)。国立競技場のSSといえば鈴鹿のメインスタンドと同じで、そこに座るのには大変なお金を必要とする=ちんた下手すると一生座ることがない席である。そんなSS席の券。行かないわけにはいかないではないか。とりあえず、今回の目的「SSの座り心地を確かめる」である。

とりあえず、2枚もらっちったので、連れを探したい。自分のホームページのゲストブックにも書いた。あっちゃこっちゃにメールも出した。電話もかけた。しかし、全く反応がない。ゲストブックにも反応がない、メールもなしのつぶてである。電話をかけてみれば
「え〜サッカー?いいよ、興味無い
「国立遠いからいや
「香港対マレーシア?やだ、そんなの
さんざんな反応である。サッカーに人気があるなんてうそだろう?(^^;)(ちんたが嫌われている可能性にはあえて目をつぶる)

結局、一人で見に行くことになるちんたである。

事前にサッカーに詳しいと思われる某氏に聞いてみた
「この香港対マレーシア戦ってみどころ何?」
そんなものありません
さんざんである。

そんなさんざんなサッカー観戦。当日の空もあやしいである。ま、雨が降ってくれた方が、屋根の付いているSS席のありがたみがでるというものだ。・・・とか思っていたら夕方には晴れてしまった。

千駄ヶ谷駅。サッカーの試合があるというのに、閑散とした千駄ヶ谷駅。いやがおうにも気分は盛り下がる。ダフ屋は1人だけいた。こんな日にも出てくるなんて商売熱心だね、おっちゃん。

ちんたはいつも国立競技場へは東京体育館の横を抜けて代々木門から入場している(安い席だからね、いつもは)。ので、いつものくせで代々木門の方へ歩いている。てくてく。すると代々木門には
「本日代々木門は開門しません。青山門にお回りください」
との張り紙。もうなんだか国立競技場からしてやる気の無いこの試合、いいのか?

てくてくと歩いていくはいいが自分の前にも後ろにも競技場に入って行く人らしき姿が全く見えない。おお、まるで6年前に見た鈴鹿のフレッシュマンレースのようであるな。

結局、青山門まで回ると、青山門はバックスタンドの裏手になるんやね。そこから我がSS席に行くには、競技場を半周しなければ行けない・・・って代々木門からほぼ1周してるやん!ということに気が付く。無意味に腹が立つわし。席に着く前にビールを買って行こうかね、ということでビールを買って入場。

さて、このチケット、SS席であるのは実はサッカー協会関係者から流れ流れてきた券であるからなのだけれども、「ちんた君、とりあえず席が空いてるとみっともないからさ、席を埋めてきてよ」と渡されたチケットである。ま、ね、とりあえずひまだからちゃんと席を埋めなくちゃね・・・。
しかし、試合開始5分前に入場してみると、眼前に広がるは茫漠と広がる空席。SS席だけでも1万席はあろうかと思われる空席の野原。こんなん俺がどないして埋めろというのだ?(^^;)サッカーに人気があるなんてうそだろう?(^^;)

とにかく空席だ。チケットにはG列61番と書かれていたけれども、もうそういうレベルでは無いので勝手に一番見やすそうな後ろの席に移動する。誰か来たら譲ればいいや(結局、誰もこなかったが(^^;))。

ぼーん、例のFIFAのフェアプレーのテーマが流れる。日本の代表が絡む試合だとここで観客「うおー」てなもんで紙吹雪・・・になるのだろうけど、今日、誰も反応しません(というか聞こえない、何も)。なんか寒〜い選手入場。なんかこんだけしかいない競技場で国家が吹奏されている風景がとてもイタイ(^^;)。おそらく、同日に開催されたコパ・アメリカに現地に乗り込んだ日本代表サポーターの方が数は多いのでは無かろうか?(^^;)

ピッチには赤いユニフォームと黄色いそれの2チームが整列していたが、どっちがどっちの国(地域)というのは国歌吹奏の時に初めて知った(^^;)。見る側ひたすらやる気無い。

さて、試合が始まった。試合はともかく(おい)、SS席の座り心地だが、SSに来て初めて知った。
「バックスタンドとかわらんやん!!」
なんだよ、この待遇の平等さは(^^;)。鈴鹿サーキットだってもう少し違うぞ。

なんかどっちかに2点が入ったらしく、前半が終わった(それだけかい)。

ハーフタイムにビールを買いに行く。入場の時に買ったお店に行ったら(その1軒しかやっていなかったから)、売店のおねえちゃんが僕を見るなり「先ほどはありがとうございましたあ」と声をかけてくる。なぜ覚えている(^^;)。あまりの客の少なさに購買客の顔まで覚えている売り子のねえちゃん。なんだか、この試合何から何までイタイよ(^^;)。

イタイといえばそもそも観客入場者数がかなりイタイ。この客数ならスタンドでスイカ割りとか流しそうめんやっても絶対に怒られない観客数だ。そもそもSSに座っているちんたの周りには明らかに協会の関係者であろう人しか座っていない。ハーフタイムになるとそそくさとエレベーターに乗ってどっかに行ってしまう。しかし、協会関係者のおじいさん達は妙に不釣り合いに若い女の子にまとわりつかれている人が多い。どういうことだ?まさか、この若い子たちも協会関係者ということはあるまい?おじいさんに付いてエレベーターに乗っていく女の子達におぢさん邪推ばりばりである。

協会関係者がいなくなってしまうとあたりにはおそらくマレーシアと香港の人であろう外国人ばかりになってしまった。とびかう言葉は外国語ばかり。なんだか国立競技場に居ながらにしてアウェーの気分

後半が始まる。

せっかくだから数えてみようということで、バックスタンドに座っている人の数を数えてみる1,2,3,・・・13人。ちなみに他に係のシミズスポーツのお兄ちゃんが8人ほど座っていた。この人数と競技場のベンチに座っている人数がほぼ同数だったりする。い、いたすぎるうう。人気が無いといわれて久しいフォーミュラニッポンの鈴鹿のスプーンに座っている人数とほぼ同数やね、こりゃ(^^;)。もしくは予選の日のメインスタンドとか。もうサッカーに人気があるというのは鉄板ウソだね、こりゃ。

そんなわけで試合終了(おいこら)。

パチパチとまばらな拍手が哀しく、つい渾身の拍手を送ってしまう。きっと今日は入場料収入よりもナイター照明の電気代の方がかかってしまった一夜であったことであろう。寂しく掲げられる「2002日本韓国Wカップ」のパナー。W杯本番でもこんなにがらがらだったら・・・見に行っちゃお(^^;)。



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