• 地下室入門-9 地下室の換気・冷暖房

最近は高気密・高断熱の住宅が非常にもてはやされていますが、地下室はそもそも, 水も漏らさぬ? いやそれどころか漏らしてはいけないまったく隙間のない空間です。しかも、土に囲まれた高断熱の夏涼しく、 冬暖かい省エネ空間です。ドライエリアや高窓のサッシで換気は出来ますが、基本的には 地下室の空気を入替える為に換気扇による新鮮空気の採りいれと汚染空気の排出が必要です。 また、地下室は高断熱高気密で地温もほぼ一定(10~18℃)ですから冷暖房については一般的には地上の 1/2~1/3の能力で十分満足のいく状態に保てます。

換気量のめや(例えば 5坪:16.5㎡x2.4m=39.6立方㍍の部屋に5人)
★地下室の部屋に居る人数x20立方㍍/時間:5.0x20.0=100立方㍍/時間
★地下室の部屋の容積 立方㍍x0.5回/時間:39.6x0.5=19.8立方㍍/時間
通常は少ない換気量20~30立方㍍/hで、大勢集まったり皆がタバコを吸ったりする時は 換気風量100~120立方㍍/hの切換えが出来る同時吸排方式の換気扇が望ましい。

   

おすすめは熱交換型吸排同時換気扇
吸排同時方式で外気の新鮮空気と排出する室内空気の間で熱のやり取りをして、 換気による室内温度 の変化を少なくする熱交換ユニット内臓タイプの換気扇。
理想的には熱交型で吸排同時換気で外気を取入れる際に風量だけでなく温度、 湿度を調節できる換気扇 が有れば良いのですが、
まだ開発されていません。

空調(冷暖房・除湿)のめやす・・・・地上の部屋の1/2位のの能力のクーラーで十分です。

おすすめは再加熱除湿回路(ドライ)付きのエアコン
冷暖房は地下室の用途によりますが、経験的には部屋の大きさが同じなら地上の半分以下の 能力のエアコンで十分冷暖房ができます。何より必要なのは、除湿機能(ドライ回路)です。 梅雨どきや盛夏の高温多湿の外気取入が地下室の結露の主な原因なのです。 特に、夏は冷房なしでも除湿機能さえあれば25~6℃湿度60%の快適な室内環境になりますし、 冬でも(寒冷地を除けば)地下室を取巻く地温の影響で暖房なしでも10℃を下回る事が無く 少ないカロリーで部屋を暖めることが出来ます。 エアコンが付かなければ、少なくとも除湿機は必要です。

ついに、待望の理想的な熱交型で吸排同時換気扇とエアコンが一体になった商品が開発されました。

■同時吸・排気とUV・除菌で清潔、快適「再熱除湿」で温度そのまま、しっかり除湿
世界初 温度はそのまま、新鮮空気サプライ機能搭載
  現代住宅は気密性が高く、給気だけ、あるいは排気だけの機能では換気が不十分でした。EXシリーズは、お部屋の温度変化を抑えて、給気と排気を同時に行う「EX換気」機能を搭載。省コストで換気ができ、いつもフレッシュな空気環境を維持: 富士通ゼネラル EX シリーズAS-22PPX(2005年type)

その他、各社で吸給気タイプ、排気タイプの換気機能付のエアコンが開発商品化されています。
排気換気方式  東芝 RAS-225EDR  ナショナル CS-22RDX  三菱 MSZ-Z22R
シャープ AY-S22SXC AY-S22PSC など
給気換気方式  給気方式はダイキンのみ)
採用機種は AN-22FFS AN-22FRSJ 「うるるとさらら」

/詳細は各自お調べ下さい。

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