地下室の結露は夏に起きます！
上家では、梅雨どきに壁がべたべたして湿っぽい事が 有ります。これも結露ですが、一般的には冬に暖房した 部屋の窓ガラスに水滴が付いたり、北側の部屋のたんす の裏の壁が濡れたりカビが生えたりする冬の結露です。 冬の結露を解消するには、換気して室内の湿気を追い 出して、外の乾燥した空気を取り入れて室内の水蒸気を 減らすことで解除されます。しかし、地下室の結露は 夏に起きます、これか結構厄介な代物です。
結露とは？
夏に冷蔵庫から出したビールビンに水滴が付く！ これが結露現象です。 もう少し詳しく説明すると、空気は温度が高いほど 水蒸気を多く含む性質があります。その空気が冷えた面に触れると冷やされ水蒸気を保切れず。 水として放出します。これが結露（水滴）です。 その空気が冷やされ含んでいる水蒸気が飽和状態になり 結露が始まる温度を露点温度と言います。
地下室が涼しいのは地下室の床、壁は土の中で、屋根は 床下で直射を受けず、しかも土中の温度が15℃〜20℃で ほぼ一定だからです。内装材や断熱材の有無は別として 地下室の表面の結露について考えてみると、室内の表面 温度と外から取り入れる外気の水蒸気の量の関係で結露 するかどうかが決まります。高温多湿の夏は取り入れた 外気は地下室の空気と混じり温度は下がりますが持ち込 んだ水蒸気の量は減りません。そこで、地下室の表面が 室内の空気の露点温度以下なら結露を起こします。 こんな時は、単に換気をすればますます結露します。 夏の地下室の結露を解消するには除湿しか有りません。 とりあえず換気扇を止めて2〜3時間除湿機かクーラーの 除湿を作動させて下さい。これで快適な地下室に戻ります。
・・・見えない結露
どんなことをしてもじめじめやカビ臭かったりするのは、 目に見えない壁の内部や床下が結露しているからです。 せっかく地下室を快適にする為の内装や断熱材の選択、 取付け方法（設計或は施工）の間違による結露が意外と多いのです。 一番問題なのはあるいは、コンクリート地下室の場合、防水が不備で躯体が 土中の湿気を透してしまっているか（漏水は論外です）、 乾かずに内装の内側に放湿（通常1〜3年間）を続けて いるかのいずれかによる結露です。もし、そうだったら、いずれの場合も内装を壊し原因を突き止めて防水防湿工事からやり直しです。 その点、防水の所でも取上げた鋼製地下室は土中の水分や湿気の侵入を完全に遮断していますので 防露対策は簡単です。