地下室入門-7 地下室の防水


地下室を造りたいけど、水が漏れたり、ジメジメしてカビが生えたりするのでは? 地下室に一番求められているのは、漏水したり結露したりしない事です。 安く地下室を造っても、使い物にならなければ、大損です。防水方法や施工方法を しっかり確認して漏水に関して保証書を取交す事が必要です。

地下室は泥の海に浮かぶ船と考えると地下室の防水の大切さが理解できます。

穴を掘った時は水が出なくても、大雨が降れば 大半は地面に吸収され、極端にいえば泥水状態です。 さらに、地下水が上がってくる事もあります。 水は深さの分だけ圧力をもっています。 屋根の防水とはわけが違います。 地下の場合、たとえ小さな穴や、隙間からでも 勢いよく水は浸入してきます。 厚いコンクリートの床や壁で出来た地下室なら安心と 思いたいのですがそうは問屋がおろしません! 現場打ちの鉄筋コンクリート地下室は、そままでは 水を透してしまうとものだと思っておいた方が間違いありません。

鉄筋コンクリートの地下室は防水が決め手です
そのままでは、漏水します!
なぜ? ひとつには、かご状に組まれた鉄筋が内部有る型枠に 流し込にはコンクリートは水分を多少多目にしないと打込み難く、 また水分が多いと、水分を放出しながら硬化していく過程で、 均一性が失われたり目に見えないたくさんの空隙や穴ができやすく、 そこを水蒸気は勿論、水も通り抜けてしまうからです。 さらにもうひとつには、コンクリートで地下室を造る工程では、 まず床のコンクリートを打ち、いったん硬化させてからでないと 壁のコンクリートを型枠に流込めない為に、いわゆる打ち継ぎ (コールドジョイント)になり、先に打った床のコンクリートと 一体にならず亀裂や水みちにの原因に成ってしまうからです。
どうすれば、完全に防水出来るの・・?
それには、コスト高でも壁や床を二重にして漏れてきた 水をいったん床下のピットに溜めポンプで排水する、 いわゆる二重壁工法にする必要があります。しかし、 最近はコストを下げる為、防水層(絶対水を通さない層) を地下室の外側に継目なく施す外防水工法が一般的です。 外防水にはいろいろな工法が有るようですが、どれも 完璧に施工するには、大変高度な施工技術と細心の 注意が必要な工事です。 それでも、完璧な防水は至難の技です。

鋼製地下室なら防水は安心です!
しかし、 コンクリート地下室の欠点を無くし、 完璧な防水、防湿を目指して開発された地下室の工法が 有ります。鋼製のパネルと防水シールの組合わせの 鋼製地下室です。 水を絶対に透さない鋼板(板厚6mm)と重量型鋼枠の 鋼製パネルを掘った穴の中で防水シールを挟んで ボルトで組立ていくだけで本体(躯体)工事も 難しい防水工事も同時に完成する画期的な工法です。防水に関して保証書があれば、漏水の心配は皆無で安心です。

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