一口に地下室と言っても、上家との関係、敷地の形状や埋め込む深さによって、あるいは地下室の天井と一階の床の関係で いくつかのパターンに分かれます。 | ||
床下室 上家のベタ基礎の根入れを深くして、建ち上がり部分が地下の壁で、一階の木床等を 地下の天井にする、深いベタ基礎。 |
地下室 ここでは、地階にあって 床、壁、屋根から成るそれで完結している構造物 を地下室と呼びます。 |
半地下室 傾斜地とか法地で地下室の一面が露出したり、埋込みを浅くして地下の天井高さの1/3まで地上 に出した地下室。 |
2x4工法の地下等にこの形式が多いのですが、地下室 本来の気密性や遮音性が損なわれており 高温多湿多雨の日本では 結露が心配ですし、防音性能 も期待できません。正式な名称では有りませんが、地下室とは一線を 画す為、床下室と名付けます。 | 上家の基礎を兼ねる事が多い のですが、兼ねないケースも 有ります。地下室の屋根の上 に一階の床がきます。 地下は地下室で完結した空間 と成りますので地下室本来の 良さが十分発揮されます。 | あまり深く掘ると水が出たり、 高窓にして光を取れたい場合 にこの方法が使われます。 法的には地下室でもやや地上に 近い感じになります。土工事量が少ない分地下室のコストが安くなります。 |
地下室の大きさ、上家との取合い、基礎を兼ねるかどうか等でいくつかのタイプに別れます。 | 全地下タイプ 地下を含めた住まいの プランを立て地下室を 上家の基礎にする。 容積緩和がフルに活用 でき、追加の基礎工事 も不用で、構造的にもコスト的にも理想的。 |
一部地下タイプ 住まいの全体の計画上で その一部を地下室とする。 上家の基礎との取合い、 階段の取合いを考慮して 地下室の大きさや形状、 配置を決める事が肝心。 |
独立地下タイプ 上家の基礎の内側や床下、庭先、車庫の 下などに地下室を設けるタイプ。 増築も可能。 |