VSR10・その後

written 2005/7

 購入直後、あまりのチャンバー構造の貧弱さ、そしてそれにともなうパワーのなさに愕然とさせられたVSR10ですが、最近になっていくつかのパーツを組み込んでみました。
 結果、今までとは見違える程の性能になり、サバイバルゲームで充分に使用可能なレベルになりました。

マルイ製・新型チャンバーセット

 価格5800円。
 G−SPECと同様のチャンバーセット。
 ノーマルの材質がアルミに対し、こちらは真鍮製です。
 また、ホップ調整感覚がノーマルよりも細かくセットできます。
 今までの最大問題であった気密性が改善されるかと期待して組み込んでみましたが、残念ながらあまり改善されませんでした。
 ノズルとチャンバーの密着部分の気密がノーマルチャンバー同様に低く、そこからエアが漏れてしまいます。
 特に.25、.3などの重めの弾では、ホップを強めにかけなければならず、それに従い気密性がより重要になり、結果、重い弾で強めのホップをかけるほど弾に勢いが無くなっていきます。
 私の試したところ、.25弾では不満もありますが使えないレベルではありません。しかし、より弾が重く、ホップも強くかけなければならない.3弾では実用レベルに達しません。
 また、新型チャンバーを組み込んだ後、ごくまれに給弾不良が起きています。
 ボルトアクション以外の分野では定評のあるマルイ製品ですが、どうもこのVSRに関してはいまいちといった感じが拭えません。

ラッシュ・ピタリング


 価格1800円(2個入り)
 どうしても気密がとれないため、ピタリングと言われるパーツを組み込んでみました。
 これはラバーチャンバー自体を薄い金属筒で押さえてしまう物です。
 結果は予想以上の効果があり、完璧に気密が取れるようになりました。
 そのため、.3弾でも正常に撃ち出せるようです。

現段階での性能

 エクセル0.25gで15mでグルーピングを測定したところ、1マガジン30発全部撃ち込んだ結果は8.5cm。
 このうち、大ハズレした3発を除けば6.5cmにまとまります。
 スプリング等はノーマルで、初速は0.2gで92m/s程度。
 このパワーとこの弾でこれだけまとまる銃というのは、過去に経験がありません。

 しかし、このVSR10、初期の性能には納得できないものがあります。
 現時点ではピタリングによる気密の改善により、高い性能となりましたが、少なくても私が購入した物はノーマル状態では狙撃銃として使い物になりませんでした。
 現在発売されているVSRでは改善されているのかもしれませんが、マルイ製品にしてはお粗末な物であると感じています。

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