狙撃入門6

狙撃手の装備

written 2005/4

 狙撃手の使用するライフルについてはすでに説明しています。
 ここではメインのライフル以外の装備品について解説を行います。

ゴーグル


 基本的に狙撃手はアタッカーに比べて被弾率が低いかもしれません。
 それに狙撃手は一般的に遠距離から戦闘を行うというイメージを持つ方もおり、防具は軽視される場合があります。
 ゴーグルにはフェイスガード無しと有りのタイプがありますが、安全性を重視するのであれば、必ずフェイスガード付きをオススメします。
 ケガをして後悔してから嘆いては遅いのです。

 ゴーグルはフェイスガード無し、フェイスガード付きの2種類に分けられます。
 マルイ等がだしているサングラスタイプも存在するのですが、シューティング目的で使用するならともかく、サバイバルゲームで使用するには危険です。
 顔とグラスの間の隙間から弾が入り込んでくる恐れや、走ったり転んだりした場合、グラスがずり落ちる場合があり、危険です。

 フェイスガード無しタイプ
 フェイスガード無しタイプは安全面を考えるとあまりオススメできません。
 それでも、フェイスガード付きに比べて、ストックへの頬付けがしやすく、狙って射撃するためなら適しています。

 フェイスガード付きタイプ
 安全面ではとても安心感があるものの、フェイスガードがストックに接触し、頬付けがやや困難になる場合があります。
 特にJT等の海外製品はフェイスガードが前方につきだしている上、ゴーグル自体も大きく、また前方につきだしており、ストックと接触しやすい物です。
 最悪、フェイスガードやゴーグルがストックと接触することで、目の位置を下げれず、スコープを正しく覗くに支障がある場合もあります。
 その場合は、スコープのマウントをハイマウントに変えることでスコープを覗きやすくはなりますが、バレルラインとスコープの差違が大きくなってしまうというデメリットが出来てしまいます。

ポーチ

 APS2やVSR10のようなボルトアクションライフルでは、マガジンの形状が一般のアサルトライフルやサブマシンガンとは大きく異なり、それらに適合したマガジンポーチが使用できません。
 それよりもむしろ、適当な小物入れをベルトに装着しておいたほうが良い場合もあります。
 このような小型ポーチは100円ショップ等で探すと良い物が見つかる場合もあるでしょう。

サイドアーム

 スナイパーのサイドアームは、携帯する派のプレイヤーと携帯しないプレイヤーへと分けれます(当然、それら以外は存在しないのですが)
 携帯するメリットは咄嗟の接近戦やメインアームのトラブルに対応できる他、特にスナイパーライフルのパワー優遇レギュレーションにおいて、接近戦で敵を撃つ場合、必要以上にダメージを与えない使い方ができます。

 逆に携帯しないメリットは少しでも身軽なる他、特にギリースーツなどで擬装をした場合、無駄に目立つ物を減らす意味があります。
 狙撃に徹するのであればこれでもよいでしょう。

迷彩服とギリースーツ

 通常の迷彩風よりもさらに擬装効果の高いユニフォームがギリースーツです。
 しかし、スナイパー、イコールギリースーツが必須といった考えは好ましくありません。
 ギリースーツを使ったところで、それにあった戦術を使わなければギリースーツの意味はありません。
 ギリースーツを着ていても、フィールドを移動していれば意味がないのです。
 逆にギリースーツが無いとしても、動きを工夫することで高い迷彩効果を得られます。

ギリースーツの作り方


 ギリースーツの作り方にはいくつかありますし、どのタイプが一番良いと簡単に言える物ではありません。
 その中でも比較的楽に作れると思われる方法が染めた包帯を縫いつけていく方法です。

 用意する物
 ・包帯(多めに)
 ・染料(緑から茶色系統)
 ・ベースになるBDU(安い中古で充分)

 白い包帯を擬装に使うのに抵抗を感じられるかもしれませんが、染料で染める際、最も適している色が白です。
 逆に元々色がついている物は色を変化させられません。染料はあくまで色を付けるのであって、すでにある色を取り出す事はできないのです。

 まず、鍋に水を入れ、包帯を煮込みます。
 この際、全ての包帯を一度に使用してはいけません。
 特に最初は少しだけためし、必ず出来具合を確認しましょう。
 一度うまくできたのを確認してから多くの包帯を染めてみます。
 色は何種類か必要です。3、4色作る感じだと良いでしょう。

 染め終わった包帯をハサミで切り、BDUに縫いつけていきます。
 手作業ですとかなり根気のいる作業です。
 汚くできても関係ないので、ラフに。
 この時、目立つ場所、つまり肩や背中、上腕部に多めに包帯を縫いつけます。特に肩は目立ちます。
 匍匐が中心の戦術をとるなら、常に地面側になる腹部の擬装は不要です。あっても匍匐の邪魔になるだけなので省きましょう。

バーラップロールを使用した作り方

 バーラップロールという擬装布がミリタリーショップで販売しています。
 これは上の包帯の例で言うと染色後の包帯と考えてよいでしょう。
 BDUに縫いつけるだけで擬装できますが、洗濯に弱いのが難点です。
 また、細かい糸が抜け落ちやすく、部屋が散らかります。

スコープとダットサイト


 一般的にスナイパーの使用するオプティカルサイトといえばスコープですが、それが必ずしもというわけでもありません。
 ダットサイトは動くターゲットを撃つ場合や接近戦で有効であり、比較的接近戦の多いサバイバルゲームでは有効なオプティカルサイトです。
 ただ難点はスコープより弾道の確認がしづらく、セカンドショット(2発目)以降の修正撃ちが難しい点にあります。

 スコープダットサイトアイアンサイト
正確性★★★★★★★★★★
照準速度★★★★★★★★
軽快性(軽い程良い)★★★★★★★★
耐久性(敵弾被弾時)★★★★★★★★
価格(安い程良い)★★★★★★★★★★
近距離有効度★★★★★★★★
中距離有効度★★★★★★★★★
遠距離有効度★★★★★
備考 遠距離から正確に狙うならスコープ。
ただし近距離での使い勝手や咄嗟の場合の素早い動作には不向き。
望遠機能があるため、特に慣れるまでは距離感を掴みづらい。
近距離〜中距離での素早い照準向け。
一見、狙撃銃向けではないようなイメージもあるが、中距離スナイパーにとってはスコープ以上に使いやすい場合もある。
難点はレンズに被弾すると割れやすい。
最も手軽なサイトだが、ボルトアクションライフルを中心にアイアンサイトを持たない銃も存在する。
被弾しても割れる心配が無い。


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