マルイ ベネリM3ショーティ
■製品データ
・東京マルイ エアーショットガン
・\18000(実売\12500程度)
・全長640mm
・重量1500g
・トイテック0.2g−初速87m/s
・装弾数30発(3発同時発射*10ショット)
■外観
金属パーツが多いのでお得感はありますが、仕上げは至って普通です。
金属パーツはアウターバレル、マガジンチューブ、サイト、トリガー、セフティなど。
■コッキング
他社のショットガンに比べるとコッキングは重いですが、ガタがほとんどないのでスムーズにコッキングできます。
慣れていないうちはかなり重く感じますが少し慣れるとラピッドファイヤも楽々できるようになります。
どうしてもコッキングが重くてゲームでまともに使えない方は毎日ダンベルでもやりましょう。
■使用感
・構えてみる
グリップ、フォアグリップ共に結構太めです。
手の小さい僕には結構握りにくく感じます。
ショーティーとはいえ結構長いので、ブッシュの濃い場所ではあまり動きやすくありません。
対してM37ソードオフやCA870ソードオフは細くて短いので移動は容易でした。
まあこの辺はフィールドにも因るのであまり気にしなくても良いでしょう。
・狙ってみる
僕のM3は訳あってサイトがありませんが、慣れれば十分当てることができます。
しかし、慣れてもグリップ上部の出っ張りが邪魔で瞬時に狙うことは出来ません(対してCAやM37は素早く狙えました)。
サイトつきで使ったことがないのでわかりませんが、サイトがあっても狙いにくいような気がします。
スーパー90用のストックに換えれば狙いやすくなるかもしれません。
■実射性能
命中精度自体は悪くないのですが、性能を一番生かせるのは10〜30mです。
30mを超えたあたりからかなり外側へ散ってしまうので威嚇くらいにしか使えないでしょう。
命中精度の正確なテストはしていませんが、20mで人間の胴体くらいに散るといったところです。
ただし、1人に2〜3発ヒットすることはあっても、密集している的をまとめて倒すことはまず出来ないでしょう。
■給弾に関して
このシリーズは二重装填によるノズルの破損が大きな欠点です。
弾を入れた状態で確実にコッキングせず、2回フォアグリップを動かすと、4発以上の弾がチャンバーに流れ込み、そのうち一発がチャンバーでつまってしまいます。
この状態でトリガーを引くとノズルが破損します(この時、砕けた弾が銃口からこぼれおち、以後、ジャムが頻発します)
毎回確実にコッキングすれば、この破損を回避できます。
私の場合、アクションバーロックを外し、もし給弾をに失敗した場合は、マガジンを抜き、何度もフォアグリップを動かした後に発射することで残弾を全部吐き出させています。
またチャンバークリーニングをきちんと行っていないとチャンバー内で弾が詰まってしまい、マグから上がってきた弾が詰まってノズルが破損することがあります。
壊したくない人は確実な給弾を第一に考えましょう。
確実に給弾するためには以下の4点が重要です。
・アクションバーロックを外す(外した場合、コッキング後もフォアグリップが動いてしまうので注意)
・毎回確実にコッキングする。最後まで引ききる。
・コッキングミスしたらすぐにシェルを抜いて中の弾を出す。
・チャンバー&パッキンのクリーニングをしっかり行う。
・詰まりにくい弾を使う(お勧めはトイテック0.2gです)
アクションバーロックの写真。
レシーバーを取り外すと、機関部右側にあります。
■シェル交換
慣れないと時間がかかりますが、慣れればそれほど問題ないでしょう。
シェルキーパーとSSマグキーパー(空マグ入れ)などを使えば更にスムーズに交換できると思います。
■他機種と比べて
・CA870ソードオフ
火力も命中率も圧倒的に上ですが、M3は発射回数の少なさが否めません。
僕も正直、初めてゲームで使ったときはたった10ショットで何が出来るのかと思いましたし。
しかし、最近は0.2g規制が増えているのでCA870で0.25gが使えないのはもはや普通になってきました。
いくら命中精度の高いCA870でも0.2gでは限界があります。
対してM3は3発同時に発射されるので、0.2gでも中距離での命中率が圧倒的に高いです(複数発射されるため弾の重さの影響が少ない)。
・M37ソードオフ
M3と比べて散弾にしたときのパワー低下は否めません。
マルイショットガンと比べてマグチェンジが非常にやりにくいのも大きな欠点です。
しかし二重装填による複数同時発射ができる上にコッキングが軽いのは、接近戦では大きな強みとなるでしょう。
ただ、やはりマグチェンジのやりにくさは否めません(その上マグが変わった形をしているため携行しにくい)。
接近戦用サイドアームと割り切るならM37、中距離戦闘のメインアームにするならM3が良いでしょう。
※1:M3はシェルキーパーを使用していることが前提です(シェルスリングではありません)
※2:二重装填とはコッキングをした後にもう一度コッキングすることを言います(ちなみにM37は何度でも可能)
※3:インプレにはトイテック0.2gを使用しています
※4:アクションバーロックとはコッキング後にフォアグリップを動かなくするためのパーツです(正確にはアクションバーを押さえるパーツ)