PSG1チューニング


ノーマルの性能

価格 54800円
全長 1220mm
重量 4300g
装弾数 15/70/500発
バッテリー ミニバッテリー、ミニスティックバッテリー
初速 90m/s程度(0.2g)

スコープ 4*40(被弾に備えたシールド付き)
愛称の良い弾 0.25g

 とかく「長い、重い、値段が高い、他の電動ガンと飛距離や命中精度がが変わらない」と酷評されがちなPSG1です。

 長い、重いは実銃譲りなので仕方がありません。
 値段が高いのも、これだけ大きな銃ですし、仕方ないでしょう。

 飛距離と命中精度については、PSG1が悪いというよりは他の電動銃が良すぎるといったところです。
 現時点で他の電動銃の命中精度、弾道の安定性が高すぎるため、PSG1だけそれを越えるような命中精度が出せないわけです。

 有利さだけを求めれば、わざわざ長くて重く、セミオートしかできないPSG1を使うメリットはほとんどありません。
 有利さだけを見るのであれば、レギュレーション優遇でもない限り、他の電動ガンを使った方が有利でしょう。
 しかしながら、「それでもPSG1が好き」という方は確かにいるはずです。

 このページでは、「PSG1は好きだが、使いづらくて使っていない」という方に向けて、多少のチューニングのやり方を書いています。

 

チューニング

ダミーボルトのアクション廃止

 PSG1は、発射のたびにダミーボルトが前後に動くという構造です。
 実銃に似ていて楽しいギミックではありますが、このせいで「パカン」という音が立ちます。
 サバイバルゲームでは発射音が静かなほうが有利なため、このアクションを廃止してしまう方法があります。

 写真は、アッパーレシーバーをひっくり返して内側を見たところ。
 ここに本来あるはずの金属パーツと、その裏にあるスプリングが存在していません。
 これらのパーツをとることによりピストンの動きがダミーボルトに伝わりません。
 取り外しにはアッパーレシーバーの分解が必要ですので、やや厄介な作業です。

首周りの強化

 PSG1の長さが災いして、バレルの根本、首周りが弱いと言われています。
 この首周りが弱いと銃身がフラフラし、命中精度にも悪影響を及ぼしてしまいます。

 写真は首周りを強化したPSG1の写真。いわゆる首周りのアップです。

 コッキングレバーの後ろには直径16mmのアルミパイプが入っています。
 そのため、コッキングレバーは動きません。

 もう一つ、首周りをエポキシパテで補強しています。
 写真のものはパテに白色、灰色の二色使っていますが、これは得に意味はありません。途中でパテが切れてしまって別な種類のものを使っただけです。

 写真では分かりませんが、アッパーレシーバーとフロントパーツの組み合わせ部分に瞬間接着剤を流し込んでいます。

 ここまでするとアッパーレシーバーの分解は出来ませんが、剛性はだいぶ上がります。

インナーバレルのエア抜き穴のふさぎ

 インナーバレルにはパワーを落とすための切りかきがあります。
 ここをパテなどで整形し、他の電動ガンのバレルのような形状にすることでパワーが上がります。
 個体差があるので正確にはわかりませんが、若干1ジュールをオーバーしてしまうパワーになると思われます。

 おそらくパワーが高くなりすぎたのでメーカーが安全対策でパワーダウンさせたのでしょう。



 左側がPSG1のインナーバレル。右側が一般の電動ガンのインナーバレル。
 ホップパッキンがはまる穴の前の平らな部分がエア抜きです。

メカボックスのガタ防止

 PSG1のメカボックスは、やや前後にガタがでやすいようです。
 メカボックスとグリップは連結していますから、もしグリップが前後にガタつくようであれば、メカボックスもガタがでているかもしれません。
 メカボックスがガタつき、あまり後ろに行ってしまうとノズルとチャンバーの気密性でも問題がでる可能性がありますので、ガタは取って置いた方が良いようです。
 もし気密が甘くなれば命中精度やパワーにも影響してきます。


 この写真のものはメカボックスの後端にガムテープを何枚か張り付け、厚みを持たせています。
 これでメカボックスをあまり後ろに行かないように調整しています。
 また、メカボックスの下のほうにもパテが塗られているのがわかるでしょうか。

スプリング交換、バッテリー交換の注意点

 PSG1のスプリングやバッテリーの交換は、かなりデリケートな問題です。
 PSG1は毎回セミオートで決まった位置にピストンを止めるため、ピストンやバッテリーをノーマル以外のものに交換してしまうと、ピストンのストップ位置がずれ、正常に作動しない場合があります。
 そのため、スプリング、バッテリー共に、できるだけノーマル製品を使用したほうが良いようです。

扱い方、コンセプト

マガジン

 PSG1には15連、70連、500連のマガジンがあります。
 装弾数を重視し、70連や500連マガジンを使っている方も多いでしょうが、PSG1は本来、連射するための銃ではありません。
 そのためかバッテリー一本で撃てる弾数が少なく、ミニバッテリー一本で撃てるのは400発程度のようです。
 このことで、よく「燃費が悪い」と聞きますが、さてこれはどうなのでしょうか。
 ボルトアクションであれば一日に400発も撃つでしょうか。
 もともとが撃ちまくる銃ではないため、装弾数の多いマガジンを使って撃ちまくり「燃費が悪い」というのは、少々酷な話ではないでしょうか。
 1バッテリーで400発も撃てるのであれば、15連マガジンを何本か持ってゲームをするぶんには充分な燃費です。

ストックの形状

 PSG1のストックは、スタンディング射撃では、やや使いづらい形状をしています。
 というのも、このストックはどうやら伏せて撃つための形状のようです。
 スタンディングで安定しない方は、プローンで撃ってみてください。ストックの形状が使いやすく感じるのではないでしょうか。
 ただ、そうしてしまうとバイポッドが欲しくなるかもしれないですね。

使用する弾

 PSG1は電動ガンであり、ノズルが自動で動きます。
 BB弾の発射時、エアを吹きかけた後、自動でノズルが下がります。
 そのためか、あまり加速の遅い弾、つまり重い弾とは愛称が悪いようです。
 仮に0.3gや0.36gのような重量弾で弾の飛びが悪いと感じた場合、0.25g以下の弾を使ってみてください。
 だからといって0.12gや0.2gのような軽すぎる弾でも、飛びは悪くなりますし、弾道も安定しづらくなります。

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