マルイ シグザウエル P226RAIL
written 2007/1/13
メーカー:マルイ
価格:14800円
作動方式:ガスブローバック
装弾数:25発
全長:196mm
重量:797g
初速:72m/s
フレーム下部には、アクセサリをつけるためのレール。
デコッキングレバーがあるかわり操作系が複雑に見えます。
代わりにセフティレバーはありません(エアガンオリジナルのセフティは存在しています)
なぜか妙な場所に継ぎ目のあるマガジン。
見た目よりも実際の内部ガスタンクは小さめ。ハイキャパ、M92Fよりもタンクが小さく、冷えに弱くなっています。
0.2g使用時の初速。
実射性能
12メートル、0.25g10発のグルーピングは12cm。
パワーはこのページ作成の測定では72m/sを記録しましたが、比較的気温が高めだったせいもあるようです。
同じ気温で測定した所、パワーはマルイのM92F、ハイキャパ5.1、デザートイーグルよりも低めです。
グロック26よりは上。これらの関係を並べるとパワーの高い方から、
1、デザートイーグル
2、ハイキャパ5.1
3、M92F
4、P226
5、グロック26
となります。
これはバレルの長さとも比例しているのですが、M92FとP226でのパワーの違いはハンマーからバルブを打撃するパーツ(バルブノッカー)までの違いにあります。
P226はデコッキングシステムをつくた弊害なのか、バルブノッカーの突き出し量が小さめです。
つまり他の銃に比べ、バルブが深く押されず、ガス流量が少な目になり、パワーダウンしやすい構造となります。
それを補うためか、バルブはハイキャパまでとは違う新規構造で、ガスが多めに流れるようになっていますが、それでもガス流量不足を補え切れてはなく、苦肉の策といった感じです。
逆に高く評価したい部分はマガジンで、多少の悪条件では給弾不良を起こしにくいマガジンになっています。
マルイのガスブローバックの中で、逆に給弾不良を起こしやすいのはハイキャパやデザートイーグルがあげられます。
マルイの銃はマガジンへの弾の並びはダブルカアラムで二列ですが、いちばん最後、上に上がりきった部分では一列になります。
この二列から一列への狭くなり方がハイキャパやデザートイーグルの場合は急激に狭くなるため、比較的給弾不良を起こしやすくなります。
P226の場合、じょじょに狭くなる形なので、給弾不良を起こしにくい構造です。
ハイキャパの場合、装弾数が売りでもある銃なので、一発でも多い装弾数を確保するためにそのようなマガジンにしたのかもしれません。
着弾が落ちる
特に気温の低い時、着弾点が狙った場所よりかなり低い位置、5メートルで2、3センチ下にあたる場合があります。
これは前述したバルブノッカーの突き出し量が不足しているため、弾の急加速が充分に出来ていない事が考えられます。
ガス流量が少なく、弾の加速が緩やかなため、まだ弾がバレル内にあるうちにブローバックの反作用で銃口が下を向いてしまいます。
実際、アンダーレール部分にシュアファイアーなど重りになるものをマウントして射撃した場合は着弾点が正常な位置になります。
厳密に性能をまとめると、マルイにしてはお粗末な性能な銃といった印象を受けてしまいます。
総合評価
実射性能ではハイキャパ5.1に劣る結果となりました。
パワーもマルイのガスブローバックの初期の製品であるM92Fに比べても低く、性能だけ見ると高い銃ではありません。
ただ、ハイキャパにはシアやマガジンの信頼性不足などの問題もありますし、M92Fにも固定ホップであったりブローバックが弱めだったりと難点があるので、P226が全ての面に置いてハイキャパやM92Fに劣っているわけではありません。
P226はマルイのガスブローバックの中では、命中精度やパワーを求めるとたまり高くは無い反面、作動の信頼性、ブローバックの軽快性の高い銃と言えます。