マルイ ハイキャパシティ5.1 ガバメントモデル
written 2007/1/13
メーカー:マルイ
価格:14800円
作動方式:ガスブローバック
装弾数:31発
全長:222mm
重量:894g
初速:76m/s
2004年にマルイから発売されたガスブローバックハンドガン。
他のマルイ製品同様に弾道が安定しており、サバイバルゲームで多く使われているガスハンドガンの一つのようです。
コルト・ガバメント
コルト・ガバメントシリーズの始まりは、もう100年ほど前の事です。
現在使われているハンドガンの中では、かなり古い物に属します。
対称的に比較的新しいグロックシリーズなどは80年頃に生まれています。
1911〜1985のアメリカ軍正式採用拳銃であり、この長い採用期間も異常なまでに長い物です。
コルトガバメント系の特徴としては、トリガーを引くだけでは自動的にハンマーが上がらないシングルアクション、グリップを握らないとトリガーが引けないグリップセフティ、.45口径の大口径の弾をマガジン内に縦一列に並べたシングルカアラムなどがあります。
最近では.45口径に比べると弾丸の小さい9mm弾の世界でマガジン内に弾を左右2列にし、装弾数を15発程度に増やしたダブルカアラムが主流なせいか、.45口径にもダブルカアラムが現れるようになりました。
マルイのハイキャパ5.1も、ダブルカアラムのガバメントをモデルにした銃で、樹脂製グリップ、金属フレームを組み合わせたモデルです。
コック・アンド・ロック
シングルアクションの銃に多く見られる方式です。
ハンマーを上げた状態でセフティをかけて安全を確保するタイプで、射撃時にはセフティを解除してからトリガーを引きます。
ガバメントのセフティレバーは、比較的解除しやすい操作であり、シューティングマッチで多用されるようです。
対して、ベレッタM92Fなどはセフティをかけるとハンマーダウンの状態になるため、ハンマーダウンでの携帯となります(ハンマーを起こしてセフティをかけない方法もあるが、危険性が高い。また、マルイのガスブローバックのM92Fシリーズはハンマーが起きた状態のままセフティがかかる)
マルイ・ハイキャパ5.1
話を実銃からエアガンに持っていきます。
操作系統については実銃を引き継いでいます。
シングルアクションのみのため、トリガーのストロークは短く、当然、ハンマーが起きた状態でなければトリガーを引いても何もおこりません。
信頼出来る性能
他のマルイの銃と同じく、高い命中精度、弾道安定性があります。
ハンドガンの中では若干バレルが長めなこともあり、初速もやや高めです。
初速。0.2gで76m/s
金属フレーム
スライドとグリップに囲まれた部分のフレームはダイキャスト製ですが金属製です。
そのため、他のハンドガンよりも比較的重く、それが重量感としては良い面でもありますが、サバイバルゲームのサイドアームにするためには邪魔な重さになります。
この銃の場合、一般のハンドガンに比べ、フレームと呼べる部分は小さいのが特徴です。
強めブローバック
マルイのガスブローバックハンドガンの中ではデザートイーグルの次にブローバックの衝撃が強いと思われます。
スライド重量も重く、現時点ではマルイブローバックシリーズでは、デザートイーグルの次にスライド重量が重い銃となっています。
よってブローバックの感覚も、素早いながらやや重い物になっています。
スライドが後退しきる時には内部の金属パーツ同士が直接ぶつかるので、高い金属音が混じります。
発射音も他のマルイ製品よりうるさめです。
大きいマガジン
グリップから若干飛び出すほどのマガジンには、ハンドガンとしては多めの装弾数の31発。そしてかなり大容量なガスタンクが使われています。
ガスタンクの大きさはガスブローバックハンドガンの安定性にも関わってくる部分なので、このあたりも性能の良さに一役かっています。
調節可能なリアサイト
リアサイトは上下左右に完全調節可能。
嬉しい使用ですが、リアサイト自体に若干ガタが出やすいようです。
難点
シア、ハンマー、ディスコネクタ周りの作りに不安を感じます。
シアが摩耗してくると、トリガーを引いてもハンマーが落ちないトラブルが起きる可能性が考えられます。
一般的にはハイキャパのトラブルは(初期ロットの夏場Oリング外れ以外)聞かないので、考えすぎだと良いのですが。
その他、さまざまな写真
ノズルは下面が斜めカットの物。
スライドとかみ合うレール部分は金属製。
反対側のスライド側はプラです。
グリップセフティ。この部分を握って押さないとトリガーが引けません。
実銃譲りの安全対策。
フロントサイト
分解時、アウターバレルはスライド前方へ取り出します。
リコイルスプリングと、スライド前部に入るパーツ。
ホップ調整レバー。
ブローバックの衝撃緩和のため、リコイルスプリングガイドにゴムシートを挟んでみました。
ピストンカップはゴム製。
M92Fやグロック26の時は白いテフロンでしたが。
またP226もテフロン。
実射性能
12mで0.25g弾を10発撃ち込んだグルーピングは9cm。
ハンドガンとしては満足いく性能です。
ガスブローバックハンドガンとしては現時点で最も高い性能のクラスに入ると思われます。
サバイバルゲームでの使用
実射性能は高いのですが、サバイバルゲームでのサイドアームの使用となると、若干重め、若干の大型さが関係し、使いづらい面もあります。
時々しか使わないサイドアームであれば、もう少し軽量、小型の銃でも良いので、実射性能と携帯性のバランスとなってくるでしょう。
それと、マガジンキャッチの飛び出し量が大きく、ホルスターにいれたまま激しく動き回るとマガジン脱落の可能性があります。
対策としてはマガジンキャッチの頭を多少削って置くことです。外見を重視しないのであれば。
総合評価
実射性能が高く、ブローバックも強め、信頼性もあるため、充分にオススメ出来る銃です。
ただサバイバルゲームのサイドアームに適するかどうかには不安があります。
その他、細かく言うと実在しない架空銃のため、リアルさを求める方や、他の装備品に合わせたい方には向かないかと思います。