マルイ・電動ハンドガン H&K USP

written 2015/4

マルイ電動ハンドガンシリーズについて

マルイ電動ハンドガンシリーズは2004年にグロック18が発売され、以後M93R、H&K・USP、ベレッタM9A1、ハイキャパEと続きました。
今回レポートするのはシリーズ3作目のH&K・USPで、2007年に発売になっています。
電動ハンドガンシリーズは価格10000円台の対象年齢18歳以上モデルで、いずれもセミ、フルができます。
このシリーズは電動特有のトリガーを引いてから発射までのタイムラグがあったり、マガジンがリアルではない細身の物であったりという難点があるため、購入を控えていましたが、試しにUSPを購入してみました。

※付属品のアンダーマウントレールを付けてる状態。


セフティがかかっている状態。


セミオート状態


フルオート状態


サバゲで使ってみた感想

サイドアームとして実戦投入した感想としては、「とても便利」という感じを受けました。
ガスが不要で荷物が減り、ガスブロのような重いスペアマグを何本も持つ必要はありません。
バッテリー充電はしなければいけないものの、軽量なバッテリー、軽量なスペアマグは荷物にならず、持ち運びし易い物です。
またガスブロハンドガンと違い冬場でも確実な動作をし、それなりのパワーを保ち、弾道も優れているため、冬場のハンドガンとしてはガスブロはもちろん、固定スライドガスガンよりも上です。
基音の高い、夏場に比較したら難しいところです。
やや怖いのはバッテリー切れ。バッテリー1本で1000発は撃てないと思うので、スペアバッテリーはあったほうが安心。ですがサイドアームとしてあまり撃たずに持っておくだけなら不要かと思います。

リアルさには欠けるが軽量でコンパクトなマガジン。


同じくコンパクトなバッテリー、7.2v 500mAのニッケル水素。


 マガジンが細いのでマガジン挿入口の当然小さい。


マガジンキャッチレバーはH&K定番の押し下げ式、ややクセがある方式。
親指で押すより人差し指での操作がやりやすい。

実射性能

 ノーマルマガジンで装弾数は30発、セミ、フルオート。
購入時は若干(4mで2cmほど)左に集弾する傾向があったので、フレーム左側にテープを張り、ガタどりしたらよくなりました。
これを行うまえは、スライドとバレル(フレーム側に固定されている)の間に若干のガタがあり、バレルが左を向いていたようです。

バレルを支えている三角形の部分にテープを貼っています。


4m、5発程度。弾はマルイ0.2g。
写真左上が上方向になるので、狙点より若干下に着弾。この距離ならごく普通。左右にズレが無いので問題なし。


 0.2g弾での初速。ホップを0.25gで調整しているので、やや抵抗が大きい状態で69m/s
0.2gの適正ホップまで弱めると72m/s程度までパワーが上がる。
夏場のガスブロに比べると若干劣る感じですが、気になるほどでもなし。


 ホップ調整はスライドをハズして行う。
調整レバーがなぜかかなり固く、なかなか回らない。

別売りマウントベース

 別売りのマウントベースが発売されており、これを使うとダットサイトなどがつけられます。
また、サイレンサーアダプターを兼ねているので逆ネジのサイレンサーも使えるようになります。
プラスチック製。銃本体との固定は小さなタッピングビス3本で行うので、何度も着脱を繰り返しているとネジ穴がつぶれてしまうと思われます。




レールの長さが短いので要注意。つけられないダットサイトもあります。


 いちおうフロントサイトもありますが、レールの高さがリアサイトより高いので、リアサイトのシルエットを隠し、アイアンサイトが使いづらくなります。
このマウントを付ける場合はダットサイトも付けないと実用には厳しそうです。

短所

・発射感覚、発射音
 最大の欠点はコレです、ウィポウィポという音を発しながら、またトリガーを引いてから一瞬してから弾がでます。
 夏場のガスブロの発射感とは比べてはいけないほど楽しくありません。
 構造も当然ながらガスブロと比べてリアルではありません。

・まれに給弾不良
 マガジンにもよりますがマレに給弾不良が起きました(ノーマル30連マガジン)
 使い込むと改善されていくようです。
 若干給弾不良の起きやすい部類に入るようです。
 なお、100連マガジンについては所持していないため不明。

・トリガー位置が遠い
 実銃がダブルアクションのUSPは、本来、初弾以外は、トリガー位置が後方に下がります。
 電動USPはいつでもダブルアクション位置にトリガーがあるので、トリガーが遠い感じを受けます。
 指の短い人は要注意。
 電動ハンドガンでもグロック、M93R、ハイキャパEは問題ありません。

 トリガー位置がやや前方で遠い。

・充放電が面倒
 ニッケル水素なので放電がしづらい(過放電がバッテリーにダメージを与えてしまう)ので、放電してからの充電が面倒です。
 マルイ純正の充電器は2時間のタイマーでカット方式なので、放電してから充電するのが望ましいのがまた悩むところ。

長所

・高い弾道安定性。
 ガスブロと違い圧力が安定し、気化ガスでチャンバーパッキンの温度も下がる事もないため、弾道はとても安定しています。
 「長物電動ガンのややパワーの低い版」といった感じ。

・マガジンが軽い、安い。
 ガスハンドガン違い、マガジンが小型で軽いため、携帯に便利。
 大量にスペアマガジンを持つときにはかなりの差があります。
 マガジンポーチを選ぶ難点はありますが、マルイのスペアマガジンを買ったときについてくるマガジンを覆っている厚紙をマガジンポーチ内に入れることで改善できます。

・発射音が静か
 サイレンサーを付けるととくに静かになります。
 スタンダード長物電動ガンよりは消音化しやすい銃です。
 ただガスブロよりは静かではあるものの、スライド固定式ガスガンに比べると発射音が消えません。



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