survival


ハァハァ・・・。
「畜生、なんであいつは前進しないんだ。」
俺は1人と牽制しながら撃ち合っていた。
状況はお互いに戦力を削りあい3対3になっていた。
俺は目の前の敵に夢中になっていた。
そのとき嫌な予感がした。
(まてよ。俺の横にもう1人いたはずだ!ここじゃ殺られる!)
この言葉が脳裏を掠めたのとほぼ同時に俺の横の茂みが揺れた。
そして発射音と同時に左脇腹に痛みを覚えた。
「ヒットーーー!!」
俺はそう叫びながら己のうかつさに唇をかんだ。

           ☆☆☆☆☆        

戦は4対5。人数的には不利だが有利となる電動がこちらに2人いた。しかし今日が
初戦闘でエアガンにも触れたことがなかったお荷物もうちのチームにいたというのも
事実だ。
相手に電動は1人ハンドガンが4人だった。
ちなみに俺の愛銃はリボルバー。24連発システムだ。

勝敗条件は相手の全滅もしくは相手フラッグの破壊。

俺達の陣地は風下だが茂みが多く隠れて戦うには風上よりよかった。そして今日初戦
闘の子をフラッグ付近に潜ませて他の3人が時を見計らって後退し追撃してきた敵を
横から仕留める。これが俺達の作戦だった。

友達が持ってきた爆竹が鳴り響きスタートした。
俺達は自陣フラッグ付近に待機していた。
相手が来るのを待っていたのだ。
そして、たいした時間を待つことなく敵は訪れた。
エアコッキング(ベレッタとミリタリー)の2人。電動との性能差で下回るエアコッ
キングを持った2人が来たのだから敵の位置を知るために来ただけで、すぐに本陣へ
戻ると思って俺達もそこまで本気にならなかった。しかし5分立っても一向に引く気
配がないどころかバンバン撃ってきて射程もこちらに届いている。
この辺で俺と電動の2人(MP5とG3)を含めた3人で一斉射撃をした。
敵の1人がうかつにもさらに前へ出てきた。
そして至近距離から電動の攻撃を連続で受けた。
これで敵は1人やられて俺達は残った敵1人は戦況を立て直すべく1度交代すると
思った。だがそいつは引くどころかさらに前進を進めた。
俺:(これは、おかしい。何かある!!)
と、思った次の瞬間だった。
仲間A「後ろに敵が来てる!!ヤバイ挟まれた!!」
仲間の声が俺達のピンチを知らせた。
しかも援軍も来てるらしくエアコッキングの2人が来た方向からさらに1人マガジンを
多く持っているエアコッキング(シグ・ザウエル)を持つ奴が来た。
さらに俺達の後ろから来た敵は連射力と装弾数に優れる電動ガン(P‐90)を持っ
たやつだった。
挟み撃ちになった俺らは冷や汗をかいた。
1人は↑でも書いたがいざというときの為に茂みの中へ隠しているうえに敵が通るま
ではでてくるなといってあるからだ。
しかも、俺はその友達がいる後ろに隠れていて顔を出せば左右から弾が飛んでくると
ころにいたため敵が前進してこない限り俺は顔を出せない状態にあった。
と、いうことで事実上ここでは俺達は4人全員が密集していたが動けるのは電動ガン
を持った2人だけだった。
しかも左右から弾が飛んでくる非常に危険な状態だった。
敵がどんどん前進してきた。
そしてこの敵があと5メートル前進してくると俺がいる茂みのところに入る。
俺「よし、敵がもう少し前進したら横から撃ってやる!!」
俺はいつでも撃てる状態になった。
しかし・・・
仲間A「うわ!!ヒットだ!!」
俺の仲間が遂に1人やられた。
しかし、その直後もう1人の仲間が敵を葬った。
敵A「イテテテ!!ヒット。ヒットだ!!」
そして最初に来たエアコッキングの1人はこれを見て交代していった。
結局ココでは味方1人(電動)、敵2人(コッキング、電動)を削った。しかもお互い
に主力の電動を1人ずつ失った。
その後、俺は茂みを大きく突破して残った仲間B(電動)と挟撃を仕掛ける作戦に出
た。俺は何もないすぐ横の土手を走り仲間Bと俺とで敵の3人を挟んだ格好になった
・・・ように思えた。
と、いうのは俺は敵のすぐそばまで来たが反対側で俺と挟撃のの役を仲間Bがなかな
か前進してこないから攻撃を仕掛けられない状態にあった。
しかも、その後も前進する気配がない。
俺「足止めを食らってるのか??。畜生、これじゃ攻撃を仕掛け  られないじゃな
いか。」
そして俺の元へも2人の敵が来た。1人は15mほど前にある茂みに隠れ、もう1人
は40メートルほど奥に立っていた。
俺は奥にいるやつを狙っていたが距離的にも交わされていた。
そして油断をするとすぐ近くの茂みの中から発砲される。
俺「敵は2人いるんだ。1人ずつやっていけば・・・。」
俺は位置を少し変えた。この位置からだと茂みに隠れてるやつとは若干近くなるが、
離れてるやつからは視界に入って見られそうにないところだった。そこで俺は離れて
るやつを狙いながらも近くの敵も牽制していた。
だが・・・
俺にはいまだに茂みの中にいる敵の位置が今ひとつわからなかった。
1回、1回場所を少しずつ変えているらしく、しかも俺からは視界になる位置だっ
た。そんなときに離れてるやつからの発砲。俺のすぐ近くを掠めて行った。そして・
・・
俺(先に離れてる奴を殺ろう。)
こう思ったのが運のつきだったのかもしれない。俺はゆっくりと離れている敵に照準
を合わせた。しかし敵も走りながら動いているし、ましてや距離も遠かった。しかし
俺は気にせず狙った。
見えない敵よりも見えてる敵の殲滅を急いだ。
・・・だが俺は離れてる敵に夢中になりすぎた。すぐ近くに敵がいることも忘れてか
もしれない。
そして、それを気づいたときにはすでに遅かった。
俺のすぐ横の茂みが動いた。俺は我に帰ったかのようにもう1人の敵をのことを思い
出した。時間的にも完全に照準を合わされている。すぐさま非難しようと思った・・

だが、俺がこのことを脳内変換し行動に移すより早く発射音がした。その弾は一直線
に俺の左の脇腹に当たった。
俺「ヒットーー」
俺は悲痛な声と共にフィールドを後にした。

その後、敵の生き残ったコッキング3人の部隊は一斉に味方の電動に襲い掛かった。
四方八方から来る敵に対応できなかったらしく仲間B(電動)はすぐに消し去られ
た。俺がすぐ近くのセーフティーゾーンに戻ったころに「ヒット」の声が聞こえたから
だ。

彼がやられたところで勝負はついた。
残る1人は茂みに隠れて奇襲することを狙ったエアガン初心者の1人。まして3人の撃
破など限りなく0%に近いといっても過言じゃなかった。しかし奇襲で1人は殺った
らしいが残る2人に簡単に片付けられた。

・・・結局この戦は負けに終わった。
肝心なところで相手の行動が読めなかった。

そして今日は電動ガンの威力に改めて驚かされた。
味方に電動がいると何かと心強い。
しかし敵の電動と遭遇するとなにかやりにくいというかなんというか・・・(笑
どちらかというと今は電動VS電動みたいな感じになってる。
俺達の間だけなのかもしれないが電動ガンが中心となった戦いになってきてるように
思う。

俺はリボルバーで電動をどんどん倒す。
そう心に決めた1日でもあった。

今日もありがとう。
俺の愛銃・・・コルトパイソン。

投稿者:赤とんぼ

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