スナイパーデビュー戦
サバイバルゲームを始めて1年半。在籍していたチームのハイパワー化に嫌気がさして(電動ガンって、そんなにパワー出るの!!と言うほどの極悪銃愛好チーム)、別のチームに移って来た。
新しく入隊した(まだ仮入隊だった)チームは1J戦では無いが、フルオート、セミオート、ボルトアクションで使用できる弾や初速が決められており、初速チェックにパスした銃しか使用できない。これは、今の時代普通ですよね。
で、今回のゲームは2回目の参加になる。ボクは、以前から欲しかったAPSⅡ-SVを購入しバーラップで偽飾しゲームへ。
今回のゲームは友好チームとの戦いだ。人数は我々が28人で相手チームが14人位だったかな。「人数を振り分けよう」と言ったが、「このままでいいです」と相手チーム。さすが現職さんは違います。
1ゲーム目と2ゲーム目はAPSⅡと背中にMP5で行った。疲れただけで一人もゲットできず。ていうか誰にも会わなかった。だが我がチームは勝てた。人数が多いからね。
ランチタイムを終えて3ゲーム目。午後からはAPSⅡとM92F。そしてゲーム開始。アタッカーたちがブッシュの脇を走って行く。僕もその後を追ったが、途中でブッシュに入り匍匐前進。『パパパパ』と銃声が響く中、黙々と前進。
ブッシュを抜けると2メートル先にある木と岩の陰に走りこんだ。ここには少し草が生えており前方を見とおせるし身も隠せる。
辺りを警戒していると何処かで激しい銃撃戦が展開されていた。左前方から聞こえてくるようだがブッシュで見えない。近くにいた味方が音のする方へ走って行き、ブッシュに消えた。と、そのときだった。十一時の方角のブッシュから敵が飛び出し、自分が出てきたブッシュを攻撃しながら中腰になって、ブッシュの中を除きこんでいる。
丸見えだ。
チャンスだ。
ボクから見ると敵は20メートル先にいて体ごと左にむけて腰を低く保ちながらブッシュの中を警戒している。
ボクはスコープのカバーを外し、覗き込んだ。そしてトリガー引いた。
ハズレた。ボルトをゆっくり引く。
敵は、こちらには気づいていない。だが2発目、3発目もハズした。
敵は自分が狙われているのに気づいたのか辺りを見まわす。「違う、そっちじゃないよ」とボクは心の中でスコープの中の敵に話し掛けていた。
だが、4発5発撃っても当たらない。ホップが効きすぎている。いい所で弾が上へ行ってしまう。
それでも、撃ちつづけた。心臓がバクバクしていた。敵はボクの居る方を見ているが見つけられないようだ。
「早く向こうを見ろよ」とスコープの中の敵に話し掛ける。こちらを向いているときに撃てば位置がバレそうだからだ。
だが、敵は「ヒット!!」ときた。そう誰かに撃たれたのだ。獲物を横取りされたみたいに悔しかった。
でここから先は、午前中の敵とは打って変わって防御の壁は厚く現職さんの意地と結束力と恐怖を見せつけられた。さすがプロ。
『左翼後方!後方注意せよ』とか『○○時!!二名匍匐前進中!!後退!!』など何かと怒鳴っていたのも面白かった。
結局一人もゲット出来なかったが、スコープを覗いている時の快感、敵が一生懸命ボクを探すが全然違う方向を見ているときの優越感など、
電動ガン一筋だったボクに新たな収穫があった。もう電動ガンは要らないかも...........................て、調子にのり過ぎか。
投稿者:misaki