Steyr AUG
written 2002/6/29
発売当初、その作動音の静かさに定評があったAUGです。
AUGのメカボックスはストックの中に納まっており、そのためギアやピストン打撃音が外に響きにくい構造になっています。
ここでは、そのAUGを狙撃用に使う場合の解説です。

Steyr AUG スペシャルレシーバータイプ(スコープ、マウントリング別売り)
29800円
805mm 3400g
ミニバッテリー
基本性能
初速は85m/s程度。
500mm程度のバレルにM16などと同様の穴なしシリンダーです。
命中精度、弾道安定性に定評のあるマルイの電動銃ですから、狙撃銃として使うぶんにも、それらの性能には、なんら問題ありません。
他の電動に比べると各所のガタがやや気になりますが、許容範囲と言っていいでしょう。
ノーマルのまま充分使用できる性能です。
消音
AUGを使うメリットは消音にあります、P90と並んで、現時点ではもっとも消音性能が高い電動銃と言えるでしょう。
AUGは全長が短いために、大型のサイレンサーを装着しても取り回しやすく、また固定もしっかりしている銃です。
もし逆に首周りが弱く、全長の長い銃の先に大型で重いサイレンサーをつけてしまえば、銃身がしなってしまい、さらに取り回しも良くない銃になってしまいます。
さらにAUGに消音が向くもう一つの理由に、メカボックスがストック内に収まっているために作動音が静かということが上げられます。
ストックの中にスポンジを詰め込むことで、さらに効果を大きくできます。

MOJJI、4*40スコープ、アングス直径40mmサイレンサーを装備したショートバレルバージョンのAUG。
ショートバレルのため、インナーバレルは300mm程度で、シリンダーはMP5の物を使用しています。

AUGの特徴であるテイクダウン機能。
この機能があるために、各所のガタが出やすい構造でもあるのですが。

消音のために両方のエジェクトポートを塞いでいます。
ポートを塞ぐパーツは、ノーマルパーツをもう一つ購入しています。

トリガースプリングがやや強いのでゴムに変更しています。
ゴムのねじりぐあいでテンションもコントロール可能です。
トリガーにセミオート、フルオートの段差を作っているパーツが内部にあるのですが、そのパーツは取り払っています。

ショートバレルのマズル。
サイレンサーをつけないのであれば、ジャンクのM16A1のフロントパーツ(プラ製の物)を購入し、切断して差し込むとぴったり収まります。

写真では分かりづらいかもしれませんが、レシーバーの穴をゴムシートと厚紙で塞いでいます。
これはメカボックスの音が内部を通ってこの穴から漏れるためです。
消音を重視していった場合は塞いだ方が良いのですが、他の部分の消音をしなければ意味はほとんどありません。
このレシーバーパーツは、少し塗装がはげやすく、写真の物はかなり塗装のはげが目立ちます。

ストック内に詰め込まれたスポンジです。
詰め込み方にもよりますが、やはり多少なりとも効果があるようです。
写真のAUGに使っているのはカスタムパーツなどを包装しているスポンジを切り取ったものです。
スポンジが無ければ100円ショップなどの台所用スポンジで良いでしょう。

レシーバーにイモネジを打ち込んでバレルのガタへの対策をしています。
レシーバーからアウターバレルをはずす時は、一度イモネジをゆるめる必要があります。
セミオートについて
AUGのセミオート機能は、ほとんど信頼性がありません。
これはスナイパーライフルとして使おうとすると、かなり厳しい欠点です。
もし、セミオートのみのAUGを作ろうとすると、トリガーの移動部分にイモネジを打ち込み、トリガーの動きを妨害するか、セレクター加工などをするしかありませんが、それでもスイッチの接触のズレには対応できない場合があります。
とくにセミオート、フルオートをスイッチ一つで切り替えられない方法をとった場合、電動銃でまれにおきる現象の「セミオートでトリガーが入らない」状況に陥った場合、泣くに泣けません。
電気スイッチでセミオートを作る
確実な方法はフルオートの配線の途中に電気スイッチを設け、それを外部に出してしまう方法です。
これなら電気スイッチでフルオートのオン、オフが選択できます。
途中にコネクタを一つ設けることで着脱が容易になりますが、コネクタを増やせば電気抵抗が増し、連射速度やバッテリーの持ちに影響してしまいます。