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SIG-SG550 - 1970年代初頭、スイス軍は小口径弾薬使用のライフルの開発を始めたという。その時の名前をSG510というが、"510"という数字がどこから出たのかは不明。当初はG3ライフルと同じローラーロッキング機構だったが、小口径弾薬では作動不良を起こしやすい(排莢しにくい)ので、ガス圧併用式がさらに作られた。

1970年代初頭、スイス軍は小口径弾薬使用のライフルの開発を始めたという。その時の名前をSG510というが、"510"という数字がどこから出たのかは不明。当初はG3ライフルと同じローラーロッキング機構だったが、小口径弾薬では作動不良を起こしやすい(排莢しにくい)ので、ガス圧併用式がさらに作られた。

これはSG530という名称がつけられた。

"520"は何処へ行ってしまったのだろうか。ローラーロッキング機構の5.56mm弾仕様のHK33は薬室に溝を切ってこの問題を解決している。

このSG530はなんとなくベレッタのM70に似ている。余談ながら、SG530にはスイス製ライフルの特徴の1つである2脚はついていなかった。

このSG530は改良されSG540となる。

SG540は照門部がドイツのG3に似たような形状でこれはSG550に世襲されている。

このSG540をさらに改良が加えられ、まずはストックを強化ゴム製に替え、折り畳みできるようにしてスケルトン型にした。

そして、2脚を装着し、銃口にはグレネードが装着できるようにした。またバレルを長くして初速を上げると共に命中精度もあげている。

また、3点バースト機構も取り入れている。こうして出来上がったのがSG550であった。

スケルトンストックは大抵の場合ガタがきやすいという欠点をもつが、そこはスイスの伝統的な工業力のなせる業か、ガタつきもほとんどなく、また銃剣戦闘をおこなっても強度的には十分と言われている。

しかしこの請った構造や3点バーストの組み込みで価格が高くなったのはやむを得ない所だろう。

SG540はベルン造兵廠のライフルとトライアルを行いSG540が優れていたためSIG社のが採用された。

そして、上記のような改良が行われ、SG550となってスイス軍に採用されStG90となった。

弾薬はそれまで制式採用されていたStgw57用の7.5mm口径でも実験されているが、5.56mm×45弾がベストという事でこの弾(SS109)に準じた銃弾を使っている。

ただしスイス軍での呼称は”5.6mmGP90”となっている。(GB82とする資料もある)

SG550の弾倉は半透明で残弾確認がしやすい。

また、弾倉にはリンク金具無しでいくもの弾倉を横に付ける事ができる。ただし実質的には3連ぐらいが限界だろうと思う。

SG550は強化ゴム製のストックのため反動がかなり吸収され撃ちやすいそうだ。国民皆兵のスイスらしいとも言える。

余談ながら、国民皆兵なので、スイスの成年以上の男はこの銃を持たされて自宅に置いている。年に何回かは戦闘訓練を受ける義務ももつ。