オプティカルサイトサイトとは
オプティカルとは、スコープ、ダットサイトなど、後付けのサイト(照準装置)の総称です。
一般的なものにスコープ、ダットサイト、レーザーサイトの三種類があります。
レーザーサイトについてはサバイバルゲームでの実用性が低く一般的ではありませんので説明は省略します。
スコープ
サバイバルゲームでもっともポピュラーなオプティカルサイトがスコープです。
これは倍率が3倍から9倍率のものが一般的で、可変式のものも多くあります。固定式と可変倍率式の割合は半分半分といったところでしょうか。
初心者の場合、可変式を好む傾向がありますが、実際にサバイバルゲーム中に倍率を変更するメリットはあまりなく、固定式でも十分実用に足ります。
また、高倍率スコープも近距離戦の多いサバイバルゲームでは使いづらく、4倍率か、それ以下のほうが使いやすいようです。
スコープの長所は、倍率があり的確に狙えるだけでなく、索敵(敵を探すこと)に非常に有効です。
逆にデメリットは視野が狭まります。
4倍率スコープであれば、見れる範囲も1/4です。
サバイバルゲームでは近距離戦が多いため、スコープを使用するとき、両方の目を開けたままのぞくのことがほとんどですが、それでもスコープ内の視野が狭まるということはダットサイトやオープンサイト(ノーマルサイトの意味。特別なオプティカルサイトを使わない状態)にくらべれば、広範囲を見ることは難しくなります。
スコープの中にだけ集中していは、スコープの視野の外からやってきた敵に気づきません。
また、スコープは慣れるまで、狙うのに時間がかかります。
スコープをのぞくときは、スコープから一定の距離に目をおき、なおかつスコープの真後ろからのぞかなくてはなりません。
これはスコープを後ろから見た写真です。
左下のほうに少し黒い影のような部分が写りこんでいます。
これは、スコープを真後ろにきていない状態です。少し左下にずれているようです。
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こちらは、スコープの中の見える範囲が、ごく一部だけです。
目の位置がスコープから遠すぎたり近すぎたりすると、このような状態になってしまいます。
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スコープを使う上では、目の位置が非常に重要です。
つまり、ストックの存在しない銃、ハンドガンなどにはスコープは使えないと考えてよいでしょう。
スコープのスペック
スコープのスペックでは、「4×32」などという表記を良く見かけます。
これは「×」の前の数値が倍率を表し、後の数値が対物レンズ(前方のレンズです)の直径を現します。
つまり「4×32」なら、倍率4倍、対物レンズの直径が32mmです。
「4*40」であれば、倍率4倍、対物レンズは40mmです。
また「3−9*32」などとあるものは、可変倍率を表します。
この場合、倍率は3倍率から9倍率の可変式、対物レンズは40mmです。
倍率は3倍率か4倍率が使えないと使いづらいでしょう。
つまり、3−9のズームであれば問題ありませんが、6−12などのズームの場合、使いづらくなるかもしれません。
高い倍率のスコープは、それだけ視野は狭まってしまうということになるのです。
近距離戦の多いサバイバルゲームでは、高い倍率は必要ないことがほとんどです。
また、対物レンズの直径は、スコープの明るさに影響します。
レンズの直径が少ないものでは、暗い森など明るさが足りない状況では暗くてよく見えないという場合があります。
とはいえ、逆に対物レンズが大きければ大きいほど必ずしも明るいかというと、そうではありません。
また、対物レンズが小さくても明るいものも存在します。
一般的には40mm程度の対物レンズが性能的にも価格的にも良いでしょう。
ダットサイト
サバイバルゲームではスコープとオプティカルサイトの人気を二分するのが、このダットサイトです。
一般的には無倍率、つまりスコープと違い、一部を拡大して見る索敵には向きません。
さらに、無倍率のため、スコープほどの精密な射撃には向きません。
ですが、サバイバルゲームで一般的に撃ちあう距離は50m未満。
なおかつ、一般的に当てるために狙って撃つのはもっと近距離です。
その距離であれば、スコープほどの倍率は必要ではありません、スコープはもともと実銃のライフル用です。つまりはサバイバルゲームよりもさらに遠距離で撃つためのものです。
ダットサイトは実銃で言えばライフルよりもハンドガン用だと思われます。
ダットサイトの利点は、何よりその狙いやすさです。
スコープと違い、真後ろから覗かなくても視野の中に影ができまことはありません。しかし、ほぼ真後ろから見ないことにはダット(狙うための赤い光点)が見えません。
スコープと違い、スコープからの目の距離は気にする必要はありません。
ダットサイトのスペック
ダットサイトのスペックで大きなものは対物レンズの直径です。
スコープと違い倍率が無いものがほとんどのため、倍率をスペックとしては考える必要がありません。
対物レンズは大きいほど狙いやすくはなりますが、ダットサイト自体も太く、重めになり、軽快性は薄れます。また、値段もあがります。
さらに、レンズへの被弾率も上がり、サバイバルゲーム中に弾があたり破損する可能性も高くなります。
レンズの直径は30mmから50mm程度が多いようです。
スコープとダットサイト、どちらが良いか?
一概に「どちらが良い」とは言えません。
| スコープ | ダットサイト |
狙いの正確性 | 良い | スコープには劣る |
索敵 | 有効 | 意味無し |
狙うまでの速度 | 遅い | 素早い |
視野の広さ | 狭い | 広い |
価格 | 5000円程度から | 5000円程度から |
マウントリングとマウントベース
スコープやダットサイトを購入しても、それらをすぐに銃につけることはできません。
これらを銃に装着するために「スコープマウント」と「マウントリング」と呼ばれるものがあります。
これらは、スコープと銃をつなぐためのパーツです。
銃によっては、スコープマウントが標準装備の銃が存在します。
また、マウントリングが標準装備のダットサイトも存在します。
スコープマウントの値段は銃により、かなりの差があります。安いものでは1000円程度、高いものになれば、10000円近いものもあるでしょう。
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各種マウントベース。
銃によって必要なマウントベースが異なりますから注意。
また、一部の銃では銃本体がマウントベースの機能をもっているものもあります。
そのような銃の場合、別売のマウントベースは必要ではありません。
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マウントリングは一般に1500円程度でしょうか。
リング径が1インチのものと30mmのものがあります。
スコープであれば1インチのものが普通ですが、高級スコープでは30mmのものもあります。
また、ベース幅が10mmのものと20mmのものがあります。
最近は20mmのものが一般的のようです。
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ダットサイトを装備したMP5SD5
ステアーAUGスペシャルレシーバーは、マウントベース標準装備の銃です。
そのため、スコープとマウントリングを購入すればスコープを装着できます。
M16ショートバージョンにスコープを搭載した例。
キャリングハンドルの上にスコープが乗り、非常に高い位置になってしまいます。
このように、あまりにスコープの位置が高い銃は、狙っている高さと弾の発射される高さの差が多く、使いづらいものになってしまいます。
M4A1などでは解消されて、スコープを低い位置につけることができますが、スコープが低すぎるとフェイスガードの使用時に覗けなくなってしまうなどの問題点がでる場合もあります。