ネット上のマナー
一般の社会と同様、ネットの世界にもマナーやルールといったものは当然存在します。
匿名性の高いネット社会では、これらのものはいささか軽視されがちですが、他のかたがたに迷惑をかけないためには、どうしても必要なものです。
また、これらを知り、守ることは、あなたにとってもインターネットをより楽しめることとなるでしょう。
ここでは、そんなマナーなどについて書いています。
掲示板の利用方法
掲示板は多くの人が閲覧します。
実際に書き込んでいる利用者は、その一部と考えてよいでしょう。
そのため、口調などには十分に気を配って書いてください。
友達口調などは避けるべきです。
掲示板には敬語で
初対面の方とお話をするとき、あなたはどのような言葉で話しかけるでしょうか。
少なくても社会人であれば敬語が常識です。
もしかすると小中学生であれば、そのような常識は当てはまらないかもしれません、ですが大勢の人の集まる場では、もしあなたが小中学生だったとしても、あなたは社会人と同等に見られ、扱われます。
その中で、どのように振舞うかで、周囲のあなたに対する評判が決まります。
友達同士なら、掲示板でも友達言葉や汚い言葉でもよいか?
答えは「否」です。
たとえ本人たちは友達同士でも、他の多くの方々には、そのことはわかりません。
よって「言葉の汚いマナーの悪い人間」と思われるのは、いたしかたないことであります。
例外もあります
すべての掲示板が大勢が見るとはかぎりません。
少人数のグループ、友達同士専用の掲示板もたくさんあります。
リンクをたどってそこにたどりつく人も少なく、閲覧者が少ないところであれば、友達同士の親しい会話もできる場所となります。
初めての書き込み
誰でも始めての書き込みは緊張するものです。
この先、その掲示板で長くコミュニケーションを取っていくつもりであれば、他の掲示板利用者に悪い印象を与える書き込みは避けるべきです。
ハンドルネームの意味
ハンドルネームは、インターネットの世界では実名に変わる名前です。
これをころころと変えてしまうのは、他に方にとっては覚えづらく、また、マナーからも外れます。
こうして悪い印象を持たれてしまっては、掲示板に何かを書き込んでも誰もレスをつけてくれなくなってしまいます。
ハンドルネームは一つにしぼり、それを使いとおしてください。
また、ハンドルネームを変更する場合などは「今まで***と名乗っていましたが、***の理由で****にハンドルネームを変更します」と書いておくと良いでしょう。
メールアドレスの意味
メールアドレスも書いておいたほうが他の方の信用を得やすく、また、もし他の方があなただけに連絡を取りたい場合などは、メールで連絡することが可能となります。
反面、掲示板に書き込まれたメールアドレスに向けて自動的にウィルスを送信するプログラムからのターゲットにもなりやすくなります。
また、メールアドレスには、プロバイダから直接提供されるメールアドレスと、インターネット上で無料で取得できるフリーメールがありますが、プロバイダからのメールアドレスを利用したほうが信用できる人間と見られやすいでしょう。
書き込みは読みやすい文章を心がける
掲示板に書かれたあなたの書き込みは、他の方々が読むものです。
他人に読ませる以上、他人に読みやすい文章を書くように注意がけるべきでしょう。
余談ですが、「読みやすい文章」を書くということは、簡単なことではありません。
自分が書いた文章を自分で読むほうが、他人の書いた文章を読むより何倍も読みやすいのです。
タイトルは明確に
質問掲示板などで「おしえてください」「質問です」などは好ましくあまりせん。
特にツリー型掲示板では、閲覧者は興味ない書き込みにはクリックすらしてくれないこともあります。
つまり、内容が一目でわかるようなタイトルをつけることが大事です。
改行について
ときどき、改行がいっさいなく、文末までぎっしりと文章の詰まった書き込みを見ることがあります。
これは、非常に読みづらいので好ましくありません。
文章の区切りの良い場所で改行をいれ、また、空白行なども使うことで読みやすい文章を作ることができます。
どんなに良い文章も、改行を入れないことによって読みづらい文章になります。これには注意してください。
用語、略語
あなたの知ってる用語、略語は、他の方にとっても必ず通じるとはかぎりません。
たとえば「WIN95」「IE5」「AEG」「BLK」「VB」「ICBM」「UK」「USSR」どこまでわかるでしょうか?
とくに、話がどのようなものについて書かれているかが理解できない時の略語などは、読み手にとっては理解不能です。
どうしても略語を使いたいのであれば「ICBM(大陸間弾道弾)」など、説明を入れておくと良いでしょう。
ですが、必要以上の略語の使用は、決して好ましいものではありません。
誰にでもわかるような、優しい言葉遣いを心がけたほうが良いでしよう。
状況、銃の種類は明確に
たとえば「M16を買いました。カスタムしたいので教えてください」という内容の書き込みがあったとします。
これでは、まともなレスは期待できません。
なぜなら読み手は「このM16は、いったいどこのメーカーで、どんな作動方式のものなのか」がわからないからです。
今現在で一般常識的に考えればマルイの電動M16でしょう。
しかし、もしかするとマルイのエアコッキングかもしれません、JACのガスかもしれません。
読み手の予想と、書き手の持っている銃が違えば、もし読み手が本気でレスをつけてくれたとしても、そのレスは無駄になってしまいます。
そうならないためには、銃の種類などは明確にしてください。
たとえば「MMCのガスフルオートのM16A2」などと、メーカー、作動方式などは明確に。
また「カスタムしたいので教えてください」は、非常にレスが帰ってきづらい文章です。
カスタムに関しては方向性をいじるようなものなので「どのような性能にしたい」「今の不満点は何か」「予算はいくらか」などの細かい条件を書けるなら書いておくべきです。
少しでも読み手に情報を渡しておいたほうが、相手からの的確な返答が期待できます。
二回目の書き込み以降は
たとえば、一度目、ある質問を掲示板に書いたとします。
そして、他の方がそれにたいしてレスをつけてくれた場合で、次の書き込みをするときは注意してください。
何も考えずに「こんどの質問は*****なので教えてください」は、好ましくありません。
一度目の質問の時、相手のレスのあとに「***さん、親切なアドバイスありがとうございました」でも良いのですが、次の書き込みにつけることもできます。
新しい質問を書くときに
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
前回****の件でお世話になった****です。
あの後******で、*******になり、
そこで新たに*****という疑問が生まれました。
どなたか******を知っていましたら教えてください。
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このように前回の質問のお礼、そして、その後、アドバイスを受けてどうなったかなどを書いておくと、相手に親しみを持たれやすいでしょう。
「教えてください」に「こうしてください」だけの、簡易であっさりとしすぎたコミュニケーションよりも、一歩進んだ楽しいコミュニケーションができるのではないでしょうか。
他の方の質問に答える場合
他の方の質問に答える場合、当然、嘘を書いてはいけません。
かといって、本当に正しい情報だけを書くことは簡単なことではありません。
それなら「私はこう思う」のように、自分自身の考えということを強調したり、また「情報源は***です」などと、情報源を公開するのが良いのではないでしょうか。
また、自分の経験談などを書いてみるのも良いでしょう。
もし、あなたの書いた内容が間違っていて、また他の方が訂正を入れてくれれば、あなたの知識がまた一つ増えることとなります。
荒らし、マナー、ルールを欠いた書き込みに対して
これらは、書き込みを行った本人が故意でそのような文章を書いているか、それとも知らずに書いてしまったのであるかにより、対処法が異なります。
だいたいは文面を見ればわかるでしょう。
本人が知らずにルール、マナーを脱してしまった場合、その場で教えてあげるのも良いでしょう。
丁寧に教えてあげてください。
相手が故意に行っているのであれば、レスをつける必要はありません。それはむしろ逆効果で、相手を楽しませる結果としかなりません。
過激な口調で相手にレスをつけることは、あなた自身も「荒らし」の一人になってしまうことです。
この場合はレスなどはつけず、管理人にご一報ください。
書き込みは削除の対象となります。
個人売買の注意
インターネットでは、多くの人と多くの情報をやり取りできます。
個人売買、オークションなどもその一つでしょう。
しかし、これらは、金銭や物品のやり取りを必要とするため、他の掲示板などよりも危険を伴います。
むやみには住所、電話番号を教えない
取引相手と事前のメール連絡で取引OKとなるまでは、住所、電話番号などは相手に教えるべきではありません。
怪しい相手とは取引しない
相手がメールの対応などに不自然な部分があり、また、礼儀を欠いていると感じた場合、取引を中止するのも一つの安全策です。
行うのは物品や金銭の取引です。それだけ慎重に徹し、自分自身も相手にどう思われているかを考えながら慎重に取引を行ってください。
代金引換サービス
郵便局のサービスで「代金引換」というサービスがあります。
これは、郵便配達員が品物を渡すときに、代わりに料金を受け取り、品物を送った側に後ほど届くものです。
若干の手数料などは必要となりますが、特に高価な物、銃本体などを取引するときには、非常に有効で安心感の高いものです。
ただし、大きさの指定があり、極端に大きく物は送れません。
詳しくは郵便局のホームページで調べてみてください。
ゆうびんホームページ
一度取引した相手は覚えておく
一度取引して、良い印象を持った相手、また、悪い印象を持った相手などはメモしておくと良いでしょう。
個人売買を多様する人は決まっていて、その人が次回も何か出品、または買取するかもしれません。
インターネットは匿名?
インターネットは匿名性が高いわけではありますが、完全な匿名ではありません。
インターネットの回線には、一本一本に番号が振られていて、それがIPアドレスや、リモートホストと言われるものです。
これらの取得は、ホームページ上からできます。
つまり、あなたがどこかのホームページを訪れた場合、相手がそれらの情報を取得しているかもしれません。
掲示板などでは、これらの情報が表示されるところもあれば、表示されないところもあります。
また、「表示されない」=「取得されていない」わけではありません。
表示していないだけで、取得したデータを保存している場合があります。
また、ホームページではなく、プロバイダには、あなたのアクセス記録は保存されていますから、もしインターネット上で犯罪を犯したような場合、警察さんがドアをノックしてくる可能性もあります。
最後に
いわゆる「ネチケット」的なものを書いてみたかったのですが、それですと文章が膨大になりそうでしたので、このサイトに特に大事だと思われる掲示板などに的を絞って書きました。
インターネットは、さまざまな人が集まる場です。それだけにトラブルもおきやすい場だと思われます。
その中で、いかにトラブルを起こさず、また回避し、さらに一人一人が、より楽しくインターネットを楽しむためには、どのように心がけたらよいか。
そのためのアドバイスを少し書いてみたつもりです。
この文章により、少しでもあなたのインターネットライフが楽しくなることを願います。