レギュレーション

written 2002/6/27

 サバイバルゲームではよく耳にする言葉に「レギュレーション」があります。
 さて、このレギュレーションという言葉は何でしょうか。
 分かりやすく言えば、「パワー、弾数などの規制」です。
 つまり、もしレギュレーションが無ければ、ルール上では、どんな銃でも使えることになり、パワーアップを行った銃が使われたりと危険なこともあります。

レギュレーションの種類

パワーレギュレーション

 パワーレギュレーションは、銃のパワーを定めたレギュレーションです。
 0.2gで初速(弾が撃ち出される速度)がいくつまで、またはジュール値(初速と弾の重さから計算される運動量)で決められるのが普通です。

 パワーレギュレーションはレギュレーションの代名詞のようになっています。
 つまり、それほど大事なレギュレーションであるというわけです。
 もしパワーレギュレーションが無ければ、スプリング交換などしてパワーアップした銃も使えるわけで、非常に危険なゲームにつながります。
 まあ、パワーはサバイバルゲームでは射程距離、命中精度、ブッシュ貫通力に影響するため、パワーアップしている銃を使ったほうが有利になります。

 なぜローパワーが好まれるか
 一般にローパワーが好まれるのは安全面ですが、それ以外にも理由があります。
 ノーマルで購入してきた銃をそのまま使っても不利にならず、初心者でも参加しやすいゲームになるのです。
 もし、改造したハイパワーな銃のほうが有利なレギュレーションであれば、自分でパーツを交換できない初心者はなおさら不利となってしまいます。
 さらに、ノーマルのまま使えるのであれば、高価なカスタムパーツを購入する必要がなく、金銭的な面でも良いことでしょう。
 フィールド選びでも、ローパワーのほうが弾が飛ぶ範囲が短いため、多少ではありますがフィールドを探しやすくなります。弾が落ちる範囲に一般の通行人などが入り込んでは大変です。

弾数レギュレーション

 これは1ゲームに使用できる弾数を定めるレギュレーションです。
 弾数無制限のゲームと違い、ただばら撒くだけでは弾切れになってしまうため、効果的な弾の使用が求められます。
 必然的に使用する弾を少しでも減らしたくなりますから、ヒットコール後もさらに撃ち続ける「オーバーキル」の行為も減る傾向にあります。
 また、ばら撒き弾が減るため、アンラッキーヒット(偶然のヒット)が減り、ゾンビ(弾が当たってもヒットコールをしないプレイヤー)を生みづらい状況を作ります。
 さらに言えばフィールドに撒き散らす弾の数も減りますから、環境にも優しくなります。
 使用弾が少ないので、弾代の金銭的負担も減らせますね。

対等のゲームを行うために

 もしレギュレーションが無い場合、単に危険度以外にも問題があります。
 その一つが不平等な戦力です。
 パワーアップを施した銃は有利ですから、そういった銃の使用者に対し、他のプレイヤーは不利となってしまいます。
 強力な銃使ってるプレイヤーは楽しめるかもしれませんが、他のプレイヤーの楽しみは半減してしまいます。
 そして対抗するためには、それと同等か、それ以上にパワーアップを行う必要があります。

 ※一人がパワーをあげ、それに対抗し、他の誰かがそれ以上にパワーを上げ、また他の人間がパワーをあげていく「パワーアップ競争」は、とても危険な状況です。
 こうしてだんだんと全体のパワーがあがっていくと、危険なゲームをしていることにも気づかず、怪我や銃の破損につながります。

 参加者全員が対等な立場でゲームを行い、全員が楽しめるようにするためにも、レギュレーションを定めるのは有効な策です。
 

戦術の幅を出す

 レギュレーションは、全ての銃が同じとは限りません。
 重く、大きく、実銃であれば強力な連射能力を持つライトマシンガン(M60、MINIMIなど)には弾数のレギュレーションを多めに、連射が出来ないボルトアクションライフルには重い弾や、やや強めのパワーを持たせるようなレギュレーションも存在します。
 これは使える銃の選択を増やしてくれると同時に、戦術に大きく幅を持たせてくれます。
 平均的能力のアサルトライフルが前に出て、ライトマシンガンが後ろから弾幕を張り、動きの止まった敵をボルトアクションライフルで狙うように、チーム内に役割分担が生まれます。

 銃によってレギュレーションを変更した場合のデメリットは、ルールが複雑になりやすく、また、レギュレーションによっては特定の種類の銃が有利になりすぎたりすることです。

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