APS2、ホップバレルの種類

written 2003/6/1

 現在、さまざなパーツメーカーから発売されているカスタムチャンバーとバレルを調べてみました。
 残念ながら、ライラクスの可変ホップチャンバーと、PDIチャンバーは手元になく、評価の対象外となっています。
 機会があれば、それらもレポートしてみたいと思います。

ホップバレルの種類


ノーマル

aps2_kurage1.jpg
 APS2SVに初めからついているタイプのチャンバーとバレル。
 弾道自体はまずまずだが、ホップの掛かり方が強く。0.3gの弾でも浮きぎみになりがち。
 固定ホップなのでホップの強さを変更出来ないのが難点。

OKパーツ・FALS

価格:16800円
OR用、SV用有り
aps2_fals1.jpg
 APS2系のカスタムホップバレルでは、最も初期の製品。
 弾の重量は0.25g以上に対応。
 可変ホップなのでホップの掛かりを調整できるのが便利。
 また、他のホップバレルとは違い、ネジ2本で調整するので、右に曲げる、左に曲げるなどの微調整も可能。
 ただしぴったり調整させるのは難しい。
 また、アウターバレルに二カ所の穴を開ける必要があります。
 しっかり組み込みができ、セッティングも出来れば優れた物ですが、扱う難易度は高め。
 上級者向け。

 ※写真のチャンバーでは調整ネジを変更してあります。市販品の調整ネジは、ネジの頭があるものです。

 FALSの欠点として、やや気密性が低いところがあります。
 とくに漏れやすい箇所として、ホップ用のラバーパイプの左右があります。
 これに対処するため、ラバーパイプを短めにし、ラバーパイプの左右に3ミリ径のシールテープを巻き付けたイモネジを付けてみました。
 当然、ネジ穴を作っておく必要があります。
 結果、特に弱ホップ時のエア漏れがかなり軽減されました。
 さらに調整ネジにもシールテープを巻き付けてからねじ込むと良いようです。
aps2_fals3.jpg

KM企画・SCS

価格:9800円(OR用) 価格:8800円(SV用) 価格:9800円(スポーター用) aps2_scs1.jpg
 FALSに近い物ですが、調整ネジは一つです。
 チャンバーに見える前方のネジ(写真左側)は、インナーバレルの固定に使い、後ろ側(写真右側)のネジでホップを調整します。
 これもFALS同様にアウターバレルに穴をあける必要があります。
 FALSと違うのは、調整ネジが一つということで、アウターバレルの穴も一つとなります。
 また、調整ネジが一つなことで、調整はしやすいものの、FALSのように左右の微調整はできません。
 このパーツは、ホップラバーの位置が適正位置よりやや前方にあるらしく、ノズルの長さが数ミリばかり不足しているようです。
 ややノズルを伸ばしてやることで、さらに弾道を安定させられます。
 ただし、実際にノズルを伸ばすことはできないので、ロングノズルなどのカスタムパーツを購入してきてから不要な部分を切断。という作業となります。
aps2_o_barrel_scs.jpg
 SCS用に穴をあけたアウターバレル。
 ちなみに、FALSの場合は二カ所の穴です。

ファイアフライ・クラゲ

価格:1980円
甘口、辛口あり
aps2_kurage1.jpg
 このパーツは、チャンバーやバレルではなく、ホップラバーだけです。
 そのため、他のチャンバーやバレルにくらべると値段は手頃ですが。本当に小さなパーツです。
 この写真でも、ノーマルチャンバーとの違いはありません。
 弾道は安定しますが、耐久性が低めで、場合によっては1000発も撃たずしてホップラバーが消耗してしまいます。
 組み込みは最も楽なので、もっとも初心者向けです。
 可変ホップにはなりません。

マルゼン・スポーターホップ

aps2_sporterhop1.jpg
 スポーター、スポーターMK2、APS2EXの初期装備のバレルとチャンバーです。
 可変ホップなのは良いのですが、若干エア漏れを起こしやすいようです。
 さらに、ホップラバーの位置が適正の位置よりかなり前方にあり、ノズルの長さが不足してしまいます。
 よって弾道が不安定になりがちです。
 対処策としては、カスタムパーツのロングノズルを組み込むのが良いようです。
aps2_sporterhop3.jpg
 これは裏側を見たところ、調整ネジが下にあることで、アウターバレルに穴をあけなくてもホップ調整が可能です。
 マガジンをハズし、銃の下側から六角レンチを使って調整します。

後ろから見た違い


ノーマル

aps2_sporterhop2.jpg
ホップパーツは半円形。

FALS

aps2_fals2.jpg
ホップパーツは水平に近いが、ホップの強弱により変化。

SCS

aps2_scs2.jpg
みた感じはFALSSほぼ同様。

クラゲ

aps2_kurage2.jpg
中央部分に凹みか見えるのが、クラゲの特徴。
弾を中心部分に誘導し弾道を安定させる。

スポーターホップ

aps2_sporterhop2.jpg
 見た感じはノーマルと変わらない。

総評

ノーマル

 レギュレーションで0.36gなどの弾が使えるなら、これでも良いと思います。
 弾道自体は、ひどいものでもありません。

FALS

 組み込み技術は必要ですが、上手く組み込めれば良いパーツです。
 値段も高さや、エア漏れに対する対処などもあり、上級者向けです。

SCS

 FALSほどの組み込み技術は必要ありませんが、アウターバレルに穴をあける必要もあり、初心者にはオススメできません。
 できればノズルをやや長めなものに変えて使用するのが望ましいようです。

クラゲ

 組み込みが簡単で初心者向けです。
 ただ固定ホップですので、組み込んだ後の調整ができないという難点があります。
 固定ホップでよければ、クラゲで良いのですが。

スポーターホップ

 ロングノズルを組み込むだけで、それなりに使える物になります。
 そういった意味では初心者向けと言えるでしょう。
 ロングノズル無しの時の弾道は、あまり良い物とはいえません。

 参考までに、各パーツの評価を5段階評価としてみました。
 あくまで目安です。
ノーマル 弾道安定性  :★★★☆☆
組み込みやすさ:★★★★★
耐久性    :★★★★★
価格     :メーカー純正
FALS 弾道安定性  :★★★★☆
組み込みやすさ:★☆☆☆☆
耐久性    :★★★☆☆
価格     :★☆☆☆☆
SCS 弾道安定性  :★★★☆☆
組み込みやすさ:★★☆☆☆
耐久性    :★★★★☆
価格     :★★★☆☆
クラゲ 弾道安定性  :★★★★★
組み込みやすさ:★★★★☆
耐久性    :★★☆☆☆
価格     :★★★★☆
スポーターホップ 弾道安定性  :★★☆☆☆
組み込みやすさ:★★★★★
耐久性    :★★★★★
価格     :メーカー純正
※評価の星の数は、あくまで目安程度に。

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