リレー小説:ENDLESS WAR


第11話 仲間なったクロい奴


written by どらいモン

「俺を仲間にしてくれないか」
クロが恥かしそうに言った
「ええええっっ!!!」
かなり驚く3人いえ、3匹
「ふ、ふざけるなブヒ!!ヤダブヒ!!!」
真っ赤になって怒るブー太
「そんなぁ〜、お願いだ!今までの事はあやまるから」
必死になるクロ
「でも、いきなりどうしたコン」
疑問に思い尋ねるコン吉
「・・・実は、、レオとホーク達と組むって言ったら、マツザカとかコーチンがみんなを連れて出て行っちまったんだぁ」
悲しそうな顔で言いました
「かわいそうな奴ホウ」
「自業自得だブヒ」
ハヤトとは裏腹にブー太が言った
「いいコン。仲間にしてやるコン」
やさしそうな顔でコン吉が言った
「な、何でブヒ!!」
「サバゲが出来ないのはかわいそうだコン、それに丁度人数が足りなかったしコン」
優しそうなコン吉
「ありがとう」
涙ながらに言うクロ
「ただし!!!ルールは絶対守って欲しいコン」
「わかった、約束する」
うれしそうなクロ
「納得いかないブヒ」
残念そうなブー太
「まぁそう言うなブー太、クロが仲間になればこのフィールドは俺達のフィールドだコン」
悪そうな笑みをを浮かべてコン吉が言った
「なるほどブヒ」
コン吉と同じような顔になったブー太
「お主も悪よのぉブヒ」
「いえいえお代官様程ではコン」
時代劇のワンシーンのそうなやりとりをやっていると
「もう遅いから帰ろうホウ」
疲れたようにハヤトが言った
「そうだなコン、明日もここのフィールドに集合するコン」
そう言うとみんなは帰っていきました・・・・ 

第12話 新たな仲間


written by ドン大西

「みんな集まったコン」
もうチームリーダーになりつつあるコン吉
「で、どうするホウ?」
「あと一人の仲間を捜すコン」
「そうやってブヒ」
「ん〜〜」
考え込むコン吉
「クロは誰かいないホウ」
「だから言っただろ!!全員行っっちまったって」
昨日とは態度が変わりいつもどうりのクロ
すると、
バサッ、バサッ
「ん?鳥だコン」
コン吉達の上に2羽の鳥が飛んでいました
ヒュヒュン
「うわっ何か急降下してきたホウ」
ザッザッ
「やぁ」
さわやかな笑顔で昨日とは表情違う優しそうな表情でホークが言いました
「ほ、ホークホウ」
ホークが二周り程小さいメスの鷹を連れてやって来ました
「何しに来たコン」
コン吉が警戒しながら尋ねました、、その後ろでは
「な、何でホークが来るんだよ。ま、まさか、嘘がバレて俺を・・・」
木に隠れながら小声でクロが言いました
「そう、構えなくてもいいよ。実は君たちに頼み事があって来たんだ」
さわやかな笑顔でホークが言いました、、ホークはコン吉にも負けず劣らずのイケメンです。
「頼みごとブヒ、嘘だブヒ」
「安心して、君達が悪者じゃないのも昨日の勝負でわかったし、君達がいいセンスを持っているのもわかった、だから頼みたいんだよ」
またまたさわやかな笑顔で言いました
「ヤッバ!!バレてるじゃん」
クロが小声で言いました
「タカーリナ挨拶して」
「初めましてタカーリナって言います、えーと・・・あの・・・」
タカーリナはもじもじています
「あ、あたいを仲間にしてください。女だけど腕には自信があります。お願いします。」
気が強そうな顔をしていますがもじもじしています
「そう言う事なんだよ、仲間にしてあげてくれないか」
ホークは頭を下げました
「いいコン、ホークに似て強そうだし、ちょうど人数がたりなかったしコン」
ホークに負けず劣らずの笑顔でコン吉が言いました
「ほ、本当ですか!!!」
「あ、ありがとうがざいます」
タカーリナは目に涙をうかべて言いました
「よかったな、じゃあ俺はもう行くから」
そう言うとホークはさって行きました

第13話 THE BOOT CAMP


written by ケン

広大なフィールド。そこの真ん中で携帯DVDプレイヤーの前で奇妙な踊りを踊る5人・・・5匹?
「ワン!ツー!ワンー!ツー!ツイスト!」
「ワンモアセッ!」
「よし!基礎体力はついたコン」
「もうダメだブヒー!ビリー隊長の訓練メニューはキツすぎだブー」
「たまには訓練だけじゃなく物資調達も必要コン。それと俺のG3では接近戦では取り回しが利かないコン、それに・・・あの2人はショットガンとスナイパーライフルを持ってるコン。2Xスコープは中距離戦には最適だけど、奴等は近距離と遠距離特化・・・。ショットガンにはUSPでいくらか対抗できるんだが・・・リスクも大きいコン。ここは少々無理な重量でも短いカービンかサブマシンガンを持つコン。」
コン吉はショルダーホルスターに収めてあるUSPをクルクルと弄びショップへと向かう準備をする。
「何でアンナにもタフだホウ・・・」
「いいわぁ・・・・」
「へ?」
「べっ・・別になんでもないわよ!」
「変な人だブー」
どうやらタカリーナは・・・・・ゴホゴホッ!
「それに旧友を呼んでるコン。きっと訓練の手助けになるコン」

とりあえず近所のショップにやってきた一行。
「マスター・・・近距離で敵とお友達になりやすい銃はあるか・・?」
店主は鋭い眼光でコン吉の目を見詰め、相手がプロで有る事を悟ると店の奥から一丁のガンをコン吉に差し出した。
「G36C・・・・ドイツ製か・・・」
コン吉はG36Cを手に取る。
「軽いな・・・・」
コン吉は独銃マニアであったりする。
その時、一匹のヒョウが店のトビラを開け、コン吉に向かってゆっくりと歩き出しコン吉の後ろで止まった。
「Es ist das erste Mal in 12 Jahren・・・(12年振りだな)」
「Ich leistete Ihnen Warten・・・Kumpel(待たせたな、相棒)」
「な・・・なんて言ってるコン・・・?」
「ドイツ語かホウ・・・?」


第14話 krieg(戦争)


written by ケン

ヒュ〜〜〜〜〜〜ル〜〜〜

ドゴォーン!

「こちら機動部隊ズールー!敵からの激しい砲撃を受けている!至急退却許可もしくは増援を・・・」
「こちら本部、退却許可は出せない、増援部隊も3時間は到着に時間がかかるだろう。現存の戦力で対応し・・・」
「ニャアッ!」
ラジオを持っていた山猫が敵の7.62mm弾を受けて崩れ落ちる。
狐は踵を返してG3を引っ掴んで蛸壺から抜け出して別の蛸壺に入る。
先ほどまで狐がいた、蛸壺は敵のF1グレネードによって吹き飛ばされていた。
「畜生・・・」
「どうする・・?残ったメンバーは少ないぜ?」
狐の飛び込んだ蛸壺にいたMG3を持った豹が呼びかけた。
「やってやるさ・・・」
いつの間にか砲撃の音はやんでいた。
しかし砲撃の音とは違う別の音が聞こえてくる・・。
「この音は・・・」
「T-80か・・!対戦車装備はないぞッ!」
コン吉はG3の安全装置を解除した。
「援護頼むぞ・・マッドパンサー」
「そう来ると思ったぜクールフォックス!」
「さぁ、殺そう。明日の為に、未来の為に。俺達の友情の為に。」

狐は蛸壺から顔を上げ双眼鏡を覗いた。
80mほど前方にT-80とそれに同伴している兵士6人が見える。
狐はG3に装着されている2Xスコープを覗き、RPDを持っている敵兵士に向かいセミオートで射撃した。
一発目は兵士の右胸に命中した。
崩れ落ちる兵士。
他の5人が反応し戦車の陰に隠れようとした。
しかし、隠れる前に豹の二脚で固定されたMG3が火を噴いた。
恐ろしい程の連射速度で7.62mm弾を吐き出すその銃はWW2中、ヒトラーの電気ノコギリと恐れられたMG42の改良版に相応しい性能だ。
掃射で敵兵士は3人倒れたが他の2人は戦車の後ろに隠れてしまった。
しかし全進を続けていた戦車と歩兵は蛸壺から40mほどの距離に接近していた。
狐と豹がMDN手榴弾の安全レバーを引きながらピンを抜き戦車の後方に向かって投げつけた。
一般の兵士でも訓練で30mほどの位置に正確に投げつけれるように訓練されているのだが、熟練者となると40〜50mの距離でも正確に狙えるようになる。
無論、戦闘に関しては神がかかっている二人にとっては40mなど目をつぶってでも投げられる距離であった。
手榴弾が炸裂し戦車の後方にいた敵兵を数千個の破片が襲う。
この破片を至近距離で受けて立っていられる男は存在しない。
次に狐はスモークグレネードを戦車の前方に投げつける。
煙が噴出し、視界を失った戦車はパニックに陥って行動を停止した。
それを見逃さずに狐は蛸壺から飛び出し、C4を設置しようと戦車に向かって身を屈めながら走り出す。

戦車まで後10mほど・・・・。
狐の腹に激痛が走る。
崩れ落ちる狐、その鋭い眼光には有り得ない視力を手に入れたような感触がした。
遠くでギリースーツを着込み、ドラグノフSVDのスコープを覗く兵士が見えたような気がした。
キツネは仰向けになり空を見上げた。
雲ひとつないきれいな空があった。
(ここで終わりか・・・無様なもんだな・・)
狐は這って動くこともできたが、後数十秒でスモークは晴れるだろう。
そうなれば戦車搭乗員は倒れている自分を発見し機銃で自分を蜂の巣にする。
予想はつけていた。

狐は最後の悪あがきにホルスターからP8を取り出し、戦車に向けて14発連射した。
片手の連射でも正確に戦車に全弾ヒットした。
しかし9mm弾がT-80の分厚い装甲を貫通するはずもなくカンッ!カンッ!と虚しい音を立てるだけだ。

終わりか。

狐は自分の口の中を狙って引き金を引こうとした。


パタパタパタパタパタパタ


聞き慣れたローター音だった。

それは自軍の戦闘ヘリTigerのローター音だった。


パッシュ!

TigerからTVガイドミサイルが射出され今にもスモークが晴れそうだった戦車に命中する。
爆発する戦車の爆風で数m吹き飛ばされ、戦車の破片を食らって全身傷だらけになりながらも狐はほくそ笑んだ。


逃がしてはくれないか・・・・この・・・・・




終 わ ら な い 戦 争 からは・・・。
END LESS WAR

第15話 新兵器購入!


written by Vz61

「・・・?・・・コン。」

コン吉は、黙ったままです。コン吉はドイツ語を知らないのです。

「・・・おっと、失礼した。君はドイツ語を学んでいないのだった、な。コン吉君。」
「俺は今も昔も日本生まれのきつねコン。」
「そうか。まあ、それもよかろう。」
そのヒョウは、コン吉を無視するとタカーリナの前に行きました。



「・・・やあレディ。君のような美しい女性がサバイバルゲームをやっているとは知らなかった。ああ、そうか。コン吉君のガール・フレンドだろ?正解だろ?ンッンー、言わずともわかる。僕の勘がするどいからな。」
タカーリナは何かを言おうとしましたが、やっぱり言うのをやめました。

「・・・ああ、そうだった。失礼。レディに対して自己紹介をしないとは失態だったよ。僕の名はユン・ヒョウだ。私はコン吉君の幼馴染で親友だよ。」
ヒョウは、バラを取り出しながら話を続けます。
「このバラも、君の美しさにはかなわないね・・・君はまるで戦場で花開く野バラのようだな・・・フフッ。よければ、今度お茶しないか。」



「お前何しに来たコン?」



コン吉が口を開きました。
「コン吉君。呼んだのは君だろう?」
ヒョウは、コン吉の方に振り返りました。
「・・・例の、サバイバルゲームの大会。実は、僕も参加しようと思っている。まあ、予選ブロックは君たちとは別なんだがね。とにかく、君たちは訓練をつむために僕を呼んだ。そういうこ―」

「そういうことコン。」
ヒョウが言い切る前に、コン吉が回答しました。
「まったく、君はせっかちだな。話を続けよう。でも、僕も忙しいから君たちと一緒にゲームをすることはできない。遊ぶのは次の機会にしてくれ。」

「今日はダメって事コン?」
「・・・まあ、そういうことなんだ。すまない。まあ、今日は訓練がてらサバイバルゲームに行くつもりだったんだろう?君たちのフィールドに仲間を呼んでおくよ。」
ヒョウは、店から出て行きました。



「あの人、何だったホウ?」
「何か、勘違いしているわね。いろいろと。」
「昔からあんな感じブー?」

コン吉は、やれやれという感じです。
「根は良いやつコン。俺はこのG36Cを買うから、ブー太たちはBB弾でも買ってきたらどうコン?」
「そうするブヒー。」



さて、メンバーは店の中で、それぞれ品定めをしていきます。

ハヤト、ブー太にクロを加えた3人はBB弾を見ていました。

「BB弾はこいつだ。純正バイオBB弾。」
「ブー?BB弾は、この弾じゃあダメなのかブー?」

ブー太が現れて言いました。手に持っているのは、BB弾が4000発ほど入っているものです。

「こいつは?セミバイオBB弾か?」
「そうブー。俺はずっとこれでやってきたブー。バイオBB弾は高いし、割れやすくて使いにくいブー。セミバイオBB弾だって分解するって書いてあるブー、こっちの方が安くていいブー。」

クロは、やれやれといった表情で言いました。

「俺のフィールドは俺の所有物だ。というよりむしろ俺がガンダムだ。俺の持ち物を汚すことは許さん。バイオBB弾を使え。」
「ええー、いやだブー。高いブー。」
「ふん、マンモス哀れなヤツ。」

どことなく自慢げな表情のクロに対して、ブー太は微妙な表情です。

「ちょっと待つホウ。」
ハヤトが割り込んできました。

「ブー太の言うとおり、セミバイオBB弾の方がいいホウ。ゲーム専用フィールドなら、基本的にどこでもセミバイオBB弾で許可が下りるホウ。セミバイオBB弾を認めないというのは時代遅れもいいところホウ。」
「・・・た、確かに・・・」
「ハヤト物知りブー。」
「二人とも、あんまり私をなめないでいただきたいホウ。私は普段からパソコンを使い、市役所の住所録から・・・」

ハヤトは、店員の一人を指差し、

「・・・あの子のスカートの中まで、全て知っているホウ。」

ハヤトの眼が輝いています。ハヤトは、どうやらかっこをつけているつもりのようです。
(そ、それは犯罪ブー。)
(そいつはすげえな。教えて欲しいぜ。)
二人の反応も、やや異なるようです。

「・・・それに、バイオBB弾は免罪符じゃないホウ。バイオBB弾といっても、普通は分解するのに数年かかるホウ。本当に環境を考えるなら、ムダ弾を撃たないことが一番良いホウ。」
「なるほどブー。」
「さすがは狙撃集団ザ・バトル・ガンバードにいただけあるな。頭の良いヤツ。」

どうやら、二人とも納得したようです。


一方コン吉たちは、電動ガンコーナーにいました。

コン吉はG36Cを構えたり、眺めたりしています。
G36Cはコンパクトで剛性も高く、装弾数も多い魅力的な銃です。

「・・・タカーリナは、何を買うコン?」
コン吉は、G36Cのコッキングレバーを引いたりしていじりながら、タカーリナに話しかけます。
「あたしは別に買うものないし、いいよ。」

「・・・もしかして、貧乏コン?」
「違う!」
コン吉がタカーリナのほうに顔を向けました。

「・・・」
タカーリナはやや微妙な表情をしていました。
「あ、やっぱり・・・」



「図星コン。」

第16話 黒いネコさんたち


written by Vz61

コン吉とタカーリナが店から出てきました。
他の3人は既に買い物を終えて、店の前で待っていました。

「…遅かったホウ。ああ、BB弾はお前たちの分も買っておいたホウ。」
「それは助かったコン。じゃあ、もうフィールドに出かけるコン?」
「そうするか。」

一同はハヤトの車でフィールドに向かいます。



…移動中…



コン吉たちはフィールドに到着しました。
しかし、いつものフィールドの駐車場には、なぜか見慣れぬ車が止まっています。
誰かがいるということです。誰でしょうか?

「まさか…マツザカか?!いやッ、コーチンか?!」

思わずクロは駆け出しました。セーフティゾーンには、確かに人影が見えます。
クロは急いで駆け寄ると、目に涙をためて言いました。

「―マツザカ!コーチン!お前ら・・・!!よく帰ってきてくれたな・・・」
「にゃ?俺はお前のこと知らないにゃ。」

凍りつく一名。

…良く見ると、というかどう見ても牛や鶏には見えません。
そこに、遅れてきた他のメンバーがぞくぞくとやってきます。

「ん?クロネコホウ?誰ホウ?クロの知人ホウ?それとも宅急便ホウ?」
「いや、知らない…。人違いだ。」

この言葉に、黒ネコさんたちが突然反応しました。

「俺たちを知らないとは失礼だにゃ。俺の名前はネコ川にゃ!」
「俺はネコ山にゃ!」
「俺はネコ林にゃ!」

「3人そろって!」

「「「黒い3連星にゃ!」」」


どかーん☆

ネコさんたちの後ろで、爆発音と共に紙吹雪のようなものが舞いました。
…それは古すぎて斬新さすら感じさせる表現でしたが、本人たちを満足させるには十分でした。


「そして、ここは今日から俺達のフィールドにゃ」
「帰れ。」


とっさに突っ込むコン吉。


「何調子乗ってほざいてるコン?ここは俺のフィールドコン。お前らは許可も貰わずに何コン?なんで勝手に入ってきてシート広げてくつろいでいるのコン?」


小一時間問い詰めるような口調で攻め立てるコン吉。
一方ネコさんたちは困り気味、というか返答に困っています。

「お、俺たちはあのヒョウに呼ばれてきたにゃ。トレーニングのためだって…」
「…訓練など俺たちだけで十分コン。さっさと帰るコン。」


冷たく突き放すコン吉の前に、温かい油揚げが差し出されました。


「そういえば、これ、そのヒョウから差し入れだってにゃ。」



・・・食事中・・・



「決めた…モグモグ…これでどうコン…?ゲーム時間は15分コン…モグモグ…黒い3連星が先にフィールドに入るコン。俺たちが15分以内に黒い3連星を倒すことができれば、俺たちの勝ちコン。」
「わかったにゃ。キツネ狩りというわけだにゃ?」
「こちらが有利すぎて眠くなるにゃ。」
「後で後悔しないことだにゃ。」
黒ネコたちは、ニヤッと笑うとフィールドの奥に消えました。

「…何買収されてるホウ」
「時間は15分コン。フィールドは広い。時間を有効に使うコン。」
ハヤトの的確なツッコミはうやむやにされました。


ピピーーーーーーーーーーーッ。


ゲームが始まりました。
コン吉からクロ、タカーリナ、ハヤト、ブー太と順番に入っていきました。

「来たかにゃ…ドキドキするにゃ…。」
それに対し、黒い3連星は後ろのほうに隠れていました。時間の消費を狙うつもりなのでしょう。

「俺たちは2手に分かれて別々に攻撃するコン。ハヤトは俺と組むコン。あとの3人は別グループで行動するコン。」
「よろしく頼むホウ。」
一方コン吉たちは、二手に分かれて行動することにしました。
コン吉とハヤトの2人はフィールドの左側、クロとブー太、タカーリナは右側から攻めて行きます。

さて、コン吉チームがさっさと消えていったのに対し、ゆっくり進むクロたちのチーム。

「…一緒に行動するって言っても、あまりあたしに近寄らないで。」
「?タカーリナは俺が嫌いブヒ?」
「そうじゃない。近づきすぎると、まとめてやられるかもしれないから。」
タカーリナは、クロとブー太にそう言いました。

「もっともだ。俺らが前方をカバーする。タカーリナさんは後ろにいてくれ。」
「わかったわ」
「俺も突撃するブヒ。」
クロとブー太は走ってフィールドの奥に侵攻します。

「ちょっと、遠すぎるわね。…見えるから、よしとするか。」
タカーリナはそう呟くと、ゆっくり後を追います。

バババババババ☆
それからすぐに、戦闘が始まりました。

「前方、敵2名!突撃してきているにゃ!」
ネコ山が攻撃を仕掛けると、ネコ川とネコ林もそこの方向に向けて攻撃を仕掛けます。

バババババババ☆

攻撃を受けたのはクロのチームでした。
「ブヒ!」
「きたな!」
ブー太とクロは手頃なブッシュに隠れると、それぞれフルオートで反撃しました。
5人がいっせいにフルオートで攻撃しているのですから、辺りはすさまじい音です。


ババババババババババババババババババババババババババババババババ☆


そしてクロたちの攻撃に圧倒されたのか、ネコ山さんたちの方から発射音が聞こえなくなりました。


「ブー太!押している!やつらが動かぬよう見はれよ!」
「了解ブヒッ!」
断続的にブッシュに向かってトリガーを引き続ける二人。しかし、その方向に既に敵はいませんでした。

「ネコ川!ネコ林!いくにゃ!やつらにキャットストリームアタックをかけるにゃ!」
「了解にゃ!」
「まかせろにゃ!」
なんと黒い3連星は、既に回り込んでいたのです。


ババババババババ☆

ガサガサッ。

「…ばかな?!」
クロは驚きました。しかし、驚くのも無理はありません。前にいるはずの敵が突然横から現れたのです。

「ブー太、何やってる、横から来るぞッ、気をつけろ!」
クロたちはとっさに銃口をネコさんたちに向けます。



「キャットストリームアターーーーーーーーック!」



ババババババババババババババババババババババババババババババババババババ☆

再びフィールドは壮絶な音に包まれました。

「ヒット!」
「ヒットにゃ!」

クロとネコ山がアウトになりました。
さらに、それで終わりではありませんでした。
ネコ山の後ろから、2人の黒猫が左右に分かれ、ブー太に攻撃を仕掛けてきたのです。

バババババババババババ☆

「分裂したブヒッ?!」

バババババババババババ☆

ブー太は、ブッシュの左右から攻撃を受けました。
「やられる!死ぬッ!ブヒッ!」

バシバシバシ☆
ブー太に何発かのBB弾が命中しました。

「ううわー、もうヒットブヒッ!」
ブー太もアウトになってしまいました。


2人の黒猫は、ブー太たちがいたブッシュに隠れました。ふたりともやや息が上がっています。
「ハァハァ…ネコ山がやられたにゃ。まずいにゃ。」
「ハァ…でも2人倒したにゃ。あとの3人もきっとたいしたことないにゃ。こいつらが強いなんて、あのヒョウも勘違いもいいところにゃ。」


バンバンバンバンバンバンバン☆バシバシッ☆


BB弾がネコ川の背中に当たりました。

「え?ヒットにゃ!」

離れていた…というより、離れすぎていたタカーリナが攻撃を仕掛け、ネコ川がアウトになりました。

「おっ、おおおやばいにゃ!」
ネコ林はタカーリナがいるであろう茂みに適当なけん制攻撃をしつつ、別のブッシュに伏せました。

「ふう、危なかったにゃ…。」
ブッシュに伏せたネコ林でしたが、あることに気がつきました。ここからでは前が見えないということに。
さっき攻撃をしてきたハンドガンナー、タカーリナはいつ撃って来るのか?
今の自分にはそれを知る由がないことに気づいたネコ林は、だんだん不安になってきました。
そして彼は、少しだけブッシュから顔を出し、相手の位置を確認しようと思いました。その時、

バンバンバンバンバン☆バシバシバシッ☆
タカーリナの撃ったBB弾が、ネコ林の隠れているブッシュにあたって音をたてました。
ネコ林は確認するのをあきらめました。とにかく撃って対抗しかない。

バババババババババババババババババババババババババ☆
ネコ林は伏せながら発射音の方に向かって攻撃を仕掛けます。

バババババババババババババババババババババババババ☆
「あたれにゃ〜!!どんどん撃ってやるにゃ!」
ネコ林は攻撃を続けます。


ボッ☆ビシッ☆


「え、ヒットにゃあ!」


ハヤトの攻撃で、ネコ林がアウトになりました。ゲーム終了です。














−−−もしかするとさらに続くかもしれない−−−

 感想は「教えて!トラ吉さん!」の掲示板まで


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