なんだか今回もぱん太活躍しませんでしたね・・・ でも、自分は密かに応援してます。ぱん太、頑張れ! 自分もパンダなので。 しかしまぁ、なんかグリ夫凄く可哀想だなぁ・・・ |
ハンドルネーム:キュマノフ Ak以外にも銃を持っていたなんて・・・・ グハッ クソ!このキュマノフが負けるなん・・・・ バタ |
ざわわ♪ざわわ♪ざわわ♪(中略) あの火鉄の雨に撃たれ父はー死んで行いたー♪ (さとうきび畑より抜粋) グリ夫くん、ご愁傷様。 |
ハンドルネーム:少女Qの悲劇! ♪ある〜日♪森の〜中♪クマさ〜んに♪撃たれた〜♪ とても濃〜い〜ブッシュ〜か〜ら〜♪ とつぜん〜撃〜た〜れ〜た〜♪ ♪クマさ〜んの♪ゆ〜ことにゃ♪お嬢さん♪お逃げ〜なさい♪ すたコ〜ラさっさっさ〜の〜さ〜♪ すたコ〜ラさっさっさ〜の〜さ〜♪ ・ ・ ・ 「・・クマノフさんって〜、思ってたのと違って〜、なんかぁ〜…『茶色』ってゆ〜かぁ〜、どっちかってゆ〜とぉ〜『青みがかった…銀!』ってカンずぅぃ〜。」 ―と、そのときの様子を語ってくれた少女Qさん。 一体クマノフ氏とは!! 次回:「!!スクープ!!クマノフは42人いたっ!!!」 |
グリ夫が可哀想だクマーーーーーーーー!! 笑顔で形見(?)を打ち抜く兎・・・。凶悪ですねw |
クマノフさんがこんなにズルい目をしていたとわ…… さすがロ助。 北海道のロ助看板から抜け出してきたようだ。 |
いきなり0.43弾を選んだり、180%スプリングに目をつける辺り、 かなりの悪意を感じます。 パン太君、知っていてやってますね? 天然だとしたら、恐ろしくて付き合いを考えなくてはいけなひかと…… |
顔を狙うとは、うさぴょんの心にも闇が潜んでいたか…… しかし、あれが父さんだとすると、母さんは…… ワカメちゃんカットに、りんごのほっぺに、ちょうちんブルマーか? |
「負けや……わいらの負けや……」
そう力無く言ったのはトラ吉でした。
ゲームが終わり、一人を除いた全員がセフティゾーンに集まっていました。
一人、グリ夫を除いた全員が……
結局、ゲームの結末はトラ吉チームは全滅の上、うさぴょんにフラッグをゲットされて終了となったのです。
「3人も残るとは大したもんや、おまえらがここまでやれるとは思わんかった」
トラ吉はクマノフたちの勝利を誉めました。
「特訓の成果だクマ」
「約束は守る、わいらはこのフィールド去るわ」
「信用していいのかにゃ〜」
ゲームを終えた4人は、いつものようにファミリーレストランにいました。
つい1時間前までの晴天とは違い、窓の外は昼間だというのにどんより暗く、強く雨が降っていました。
時折、雷で空が光、先ほどまでの天気が嘘のようです。
「トラ吉は信用できる奴クマ」
クマノフさんが静かに言いました。
「そうかにゃ〜?あいつら、またあのフィールドに戻ってきたりするんじゃないかにゃ〜。だいたいクマノフさんは、なんで信用できると思うのかにゃ?」
ネコ田さんは疑っているようです。
「サバイバルゲーマーは銃で語り合うものクマ」
クマノフさんの真顔の一言で、ひとときの沈黙が訪れました。
「でも、また一人も倒せなかったよ〜」
パン太は残念そうです。
「クマノフさんだけがおいしい所持っていってるにゃ〜」
「まあ、私が3人倒したのは事実だが。それは私だけの活躍によるものではない」
クマノフは
「相手チームで弾幕を張っているバンパクがゲームの主導権を握るように、陽動や敵の注意を引きつける、また、敵の居場所を味方に知らせることは敵を倒すことと同じぐらい大切なことクマ」
「でも、なんでハンドガンなの〜?」
パン太が疑問を口にしました。先ほどのゲームでクマノフがあえてAK47を使わず、ガスハンドガンのCZ75を使ったのが不思議なようです。
「スライド固定式のガスハンドガンは、サイレンサーを付けることですごく静かな発射音になるクマ。サイレンサーをその銃専用と割り切って、サイレンサーの出口径を限界まで絞ればなおさらクマ」
「発射音が静かなだけ〜?装弾数も飛距離も、連射速度も電動のAK47の方が上だよ〜」
「発射音の大きい電動のAK47では、一人倒した時点で存在がバレてしまうクマ。今回は一人、二人倒しても私の存在に気づかれなかったことが大きな勝因クマ」
「確かに後ろで聞いてた僕らも発射音が聞こえなかったぴょん」
「バンパクの射撃音に紛れて撃ち込んだから、こっちの発射音はほぼ完璧にかき消されたクマ。静かに敵を倒せば倒された敵の他の人間も、今アウトになったプレイヤーが誰に撃たれたか分からないクマ。それは、その後のゲーム展開を大きく左右するクマ」
「確かにそれじゃ無駄死にだにゃ〜」
「でもハンドガンだよ〜」
「火力が全てではないクマ、ハンドガンでも接近すれば充分に当たるクマ。装弾数が少ないのも狙って確実に当てれば問題ないクマ」
「僕もハンドガンで一人倒したぴょん」
「いいなぁ〜」
「よくグリ夫がキャラメルを口にする前に倒したクマ」
「でも食べる直前だったぴょん、キャラメルとりだしてたぴょん。そのキャラメルの箱に当たったぴょん」
「装備品被弾でアウトってやつクマ」
強く降りしきる雨の中。
グリ夫だけは一人、未だフィールドに残っていました。
大きな木の下で力無くしゃがみ込んだまま。
強い雨で地面のあちこちには、すでに小さな池のような水たまりが出来ています。
グリ夫は大きな木の根本にいるため、雨粒はあまり落ちてこないもの、それでも時折大きな雨粒がグリ夫の上に落ちてきます。
グリ夫は、その両手に、何かを大切そうに持っていました。
穴の空いたキャラメルの箱です。
両手と頭で、時折木の隙間から落ちてくる雨粒からキャラメル箱が濡れないように守りながら……
「パパはな、今度、択捉島マラソンを走るんだよ」
「え〜、パパ、本当?」
「うん、マラソンさ、世界の影のランナーたちが集るマラソンさ。世界への正式公開は無いけど、本当にすごい人たちが集まるんだよ」
「パパ、すごーい!」
「はっはっはっ、パパは絶対優勝して見せるぞ」
択捉島マラソンの当日。
マラソン選手達の控え室のさらに奧の部屋に、二人の男がいました。
「そ、そんな、141粒も摂取したら死んでしまいますよ!10粒でも充分な致死量だと言うのに!」
そう言ったのは白衣を着た男でした。彼は医者なのです。
「やらなければならないのだ!今日は息子の10歳の誕生日だ。どうしても息子に、グリ夫に私の勇姿を見せてやりたいのだ!」
強く言いきったその男は、グリ夫の父親。
「し、しかし……」
医者は机の上に置かれた10箱以上のキャラメルを見た。
「責任は私自身にある。頼む、やらせてくれ……私に走らせてくれ……」
あの日。
10歳の誕生日。
ゴールを目前にして、父さんは倒れた。
ざわめく群衆。トップを独走していた父さんが、突然倒れたのだった。
「救急班!救急班!グリ郎選手が倒れたぞっ!」
担架を持って駆けつけていく人たち。
父さんはすぐに病院に運ばれた。
病院のベッドで、父さんと再び会った。
窓から夕日が射し込む病室。
「パパ……」
父さんは、俺の顔を見て、
「グリ夫、ごめんな。優勝……出来なくて……」
「ううん、パパ。ありがとう」
父さんはポケットから何かを取り出し、俺に差し出した。
それはキャラメルの箱だった。
とても軽かった。中身はもう入ってなかったからだ。
「グリ夫……これはパパだよ……この箱に書かれているのは……わかるかい……?」
「パ、パパ……パパ……?」
「グリ夫、ごめんな……」
父さんの目から涙が流れ落ち、瞼が閉じた。
そして、その瞼は二度と開くことは無かった……
強く降りしきる雨の音。
大粒の水滴が、またグリ夫の背中を叩いた。
グリ夫は両手で覆うように持ったキャラメルの箱を見据えていた。
そこに書かれたランナーの絵。
頭部に穴の空いたランナーの絵を。
「あのウサギ……許さない……許さないさ……絶対に……」