何やら森の影から物音が聞こえます。 すると突然、人の声が聞こえてきました 「Over there!!」 どうやらパン太は米兵に追われている様です。しかしパン太はその事に気付きません。どんどん物音が近づいてきます。しかしパン太はまだ気付きません。そして前進しました。 「Hold UP!!」 米兵が叫びました。米兵はパン太のすぐ後ろにいました。しかしパン太はまだ気付きません。さらに前進しました。 「Don`t move!!」 米兵が叫びました。やっとパン太は気付きました。 「クマノフさんなのぉ〜?」 パン太は振り向き、声の聞こえた所に向かった。 その瞬間一発の銃声が空に響いた・・・。 パン太よ。永遠に眠れ。 以上、第3話の結末でした |
ハンドルネーム:キュマノフュ AKだけのかわいそうなお方へ愛と銃弾をこめて・・・ (静寂) 発射!!ハハハハハ ついにクマノフを殺ったぞ! これからの時代は、このキュマノフュだ〜〜! |
土曜日。
「いよいよ明日だにゃ〜」
「今日は弾とガスといった消耗品を買いに行くクマ」
「まだボトル半分あるよ〜」
「備えあれば嬉しいクマ」
「買い物だぴょん」
4人はエアガンショップへとやってきました。
「クマノフさん、弾はこれだよねぇ〜」
と、パン太の手には灰色の弾の入った袋がありました。
「それは0.43gクマ。私達のレギュレーションではフルオートに使える弾は0.2gまでとしているクマ。レギュレーションは対戦相手のトラ吉たちにも伝えて置いたクマ」
「0.2gでもいろんなメーカーの物があるよ〜、どれがいいんだろ〜?」
「どれでも大差はないクマ、とりあえず今使っているのと同じメーカーの物を買うといいクマ」
「今使ってるの、なんだろぉ〜?」
「それなら適当に買うクマ」
「バイオ弾ってのはどうなの〜?強いの〜?」
「強いわけではないクマ、性能的には他の物と特別変わってはないクマ。ただバイオ弾は数年すると腐って自然に還るクマ。だから環境に優しいクマ」
「じゃあ他の弾はずっとそのまま残るの〜?」
「今出回っている弾のほとんどは石灰弾クマ、全くのプラ弾にくらべれば自然に優しいが、バイオ弾ほどではないクマ。環境に配慮するなら多少値段が高くてもバイオ弾を買うといいクマ」
「は〜い」
「うさぴょんが、なんかアキカン買ってるよ〜」
パン太はウサピョンが持っているカンが気になったようです。
「これはアキカンじゃないぴょん、フロンガスだぴょん」
「えぇ、何に使うの〜?吸い込んで声変えるの〜?」
「違うぴょん。ガスガンに使うぴょん。ボクはガスガン使ってるから必要なんだぴょん」
「ガスガンはそれがないと撃てないの〜?」
「そんなことはないぴょん、エアタンクとかグリーンガスがあれば撃てるぴょん。でもフロンガスが一番手軽だぴょん」
「そうなんだ〜、都市ガスのホースつないで撃てないの〜?」
「撃てないクマー!!」
「それに、フィールドにガス栓ないぴょん……」
ネコ田さんはゴーグルを見ていました。
「どうしたクマ?」
「俺のゴーグル、レンズに傷がついてきたにゃ、買い換えようかと思ってるにゃ」
「ゴーグルによってはレンズだけ売ってるのだが、ネコ田のは違うタイプだからゴーグルごと買い換えになるクマ」
「値段安いシューティンググラスタイプにしようかにゃ〜」
「シューティンググラスタイプはお薦めできないクマ、グラスと顔の隙間から弾が入り込んできたり、ゲーム中、跳んだり走ったり転んだりした時にグラスがズレてしまう事もあるクマ」
「じゃあ今と同じゴーグルタイプかにゃ〜。そういえばメッシュタイプはどうだにゃ?メッシュなら傷が付かないにゃ」
「メッシュタイプも安全面では少し劣るクマ、ゲームによっては使用が禁止されてるところもあるクマ」
「なんでにゃ?」
「万が一、弾が割れた時に破片が入り込んでくる場合があるクマ」
「それは危ないにゃ〜、やっぱり普通のがいいのかにゃ〜」
「ねぇねぇクマノフさん〜」
パン太がクマノフさんを呼びました。
「どうしたクマ?」
「スプリングいっぱいあるよ〜、パワー上がるんだって〜」
そこには、電動ガン用のカスタムスプリングがたくさん並んでいました。
「一番強いのはどれだろぉ〜、この180%っていうのつけてみようかな〜」
「ダメだクマ」
「え〜、どうして〜?」
「私達のレギュレーションでは、0.2g弾の即定時の初速が90m/sを越える銃は使用禁止にしているクマ。例外としてボルトアクションだけは0.2gで100m/sまで認めているクマ」
「ダメなの〜?」
「ノーマル電動銃のパワーは85m/s前後が多いクマ。だからスプリングを変えてしまうとレギュレーションにひっかかって使えなくなるクマ」
「なんでレギュレーションなんてあるの〜?カスタム出来ないよ〜」
「それはより楽しく、安全にプレイするためクマ」
「え〜?」
「パワーアップを認めてしまうと、パワーアップしたほうが有利クマ、よってみんなでパワーを上げてしまい、結果として銃の耐久性を縮め、カスタムには金銭的な負担が大きくなり、ゲームの安全面も低下してしまうクマ」
「そうなんだ〜、残念〜」
パン太は本気で残念そうです。
かわいい顔をして、中身はかなり凶悪なパンダの一面が垣間見えました。
こうして、この日の買い物は無事に終了しました。
トラ吉との対決は、いよいよ翌日へと迫っています。
果たして勝負の行方は……