サバゲニッポン昔話
ネコ田さん「もう48話にゃ〜」
うさぴょん「もうすぐ50ぴょん」
ネコ田さん「思えば長いこと続いてるにゃ〜」
うさぴょん「2年ぐらい続いているぴょん」
クマノフ「クマ」
ネコ田さん「クマノフさんのワーホリビザってもう切れてるんじゃないのかにゃ?」
クマノフ「私は不法滞在クマ」
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ハンドルネーム:スーパーマリオRPG7
待ちに待った二ヶ月ぐらいぶりの更新。
いやー、ほとんど毎日チェックしてました。
…それにしても…
>実際『確保』と言える程安全かどうかは疑問ですが。
…やっちゃったよ…痛いよ…痛すぎるよ…。
だからあれほど何度も注意したのに。(<一回しか言ってねえ)
…(考え中)…よし、この大会が終わるまで君はずっと「クマノフの盾」になりなさい。
もしこれを守らなかった場合、君は一生「某彼女のAUG」や「某彼女の電磁弁ライフル」に怯えながら生きていくことになります。
…もしかして「電磁弁」のほうは本物を持ってきたりして。
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ネコ田さん「これから俺が活躍するにゃ〜」
エリー「過去の統計から言ってもありえないわよ」
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ハンドルネーム:月刊ショットガン
猫は中国では珍味の1つで丸焼き
などにすると美味いらしいですよ。
パン太のハンバーガーの次は
ネコ田さんの丸焼きか
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クマノフ「食べてみたいクマ」
エリー「あたしも」
パン太「でもネコ田さんは一つしかないよ〜」
エリー「上下で分ける?それとも左右?」
クマノフ「前後でもいいクマ」
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ハンドルネーム:MP5
ネコ田ってやっぱり食べると美味いんですか〜?
どんな味がするだろう?
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エリー「あんまりおいしくなかったような」
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ハンドルネーム:レイヴン
パン太・・・
なんかアッサリ話に入って来ましたな。
もっと、なんか・・・感動的な物を期待しとったんじゃが・・。
まぁ、所詮はパン太って事か・・・。
ネコ田さんが何やらピンチですが、
確かネコ田さんはニュータイプだったはず。
今こそ、力の発揮時ですぞ!!
頑張って危機を回避して下され。
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パン太「戻ってきたよ〜。でもみんなあんまり歓迎してくれないよ〜」
うさぴょん「僕は歓迎してるつもりぴょん」
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ハンドルネーム:きなこMIX・改
ネコ田さんピンチ!
喰うか喰われるかの壮絶バトルが
予想されますな〜。
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クマノフ「ネコ田が土佐犬を食うことはありえないクマ」
エリー「見てみたいかも」
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ハンドルネーム:ENIAC
久しぶりの更新ですね^^
今回も面白かったです。
AKによく似た銃。
見たことない型ですね。
なんていう名前なんですか?
金色のオーラを放つグリ夫の姿。
貴様・・・まさかサイヤ人かっ!?(意味不明
「今まで四国中のネコを食ってきた。」
食ってきたって・・・殺人(殺猫?)は罪ですよ?
次回も楽しみにしてます^^
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エリー「あのAKに似た銃って何?」
うさぴょん「僕も分からないぴょん」
クマノフ「ネコを食うのは罪クマ?」
うさぴょん「動物は虐待しちゃいけないぴょん」
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ハンドルネーム:本当はエリー萌えなネコ田さん
エリーに言っておくがクマノフと同居は出来ても結婚は出来ないにゃ。
クマノフの入国ビザはアレだしクマーニャは上官の思うままに動くにゃ。
エリーは日本国籍だし日本名も持ってる正真正銘の日本トカゲだからクマノフと一緒になるにはロシア国籍を取るしかない、しかし困難も多々。
エリーがクマノフと一緒になるには方法は1つ、クマーニャと1対1で勝てばょぃにゃ。クマノフにはちょっと不満だろうがこれも宿命にゃ。
まあ、義理だけどガンガレ。
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エリー「あたしは日本国籍じゃなくて生まれも育ちも……」
ネコ田さん「葛飾柴又にゃ?」
エリー「違うわよっ!オーストラリアよ!」
ネコ田さん「それにしても、エリーがクマーニャと勝負しても結果見えてるにゃ〜」
エリー「あたしの勝ちよ」
ネコ田さん「顔の怖さのことかにゃ?」
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ハンドルネーム:kouhei
おお 久々にネコ田主役の予感!!w
更新スピードがあれだったもんで、終わったかと思いましたよ・・・w
そして猫食ってきた人ですか。いっそエリーには一緒にネコ食いツアーで逝って来て貰ってはどうでしょう?w
クマーニャが戻りますしw
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ネコ田さん「そうにゃ。俺が主役にゃ」
エリー「それはない。ありえない」
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ハンドルネーム:ドクター]
あのガムは副作用がある
それは・・・日に日に体がにぶくなる
すぐにカリブ海のみでとれるキャラメルを食べなけれならない
そこには危険なサバゲチームがいる
誰か私たちの代わりにとりにいってくれ!!
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クマノフ「事の真相が気になるクマ」
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ハンドルネーム:92Fが好きっ♪(SPASも好きw)
おお!
新たな新展開ですね?
ここまで引っ張るのであればとことん憑いていきます♪(ぇ
これからも楽しみです♪(笑)
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ネコ田さん「これから俺が活躍するにゃ〜」
パン太「きっとこのまま出番無しだよ〜」
ネコ田さん「にゃ〜……」
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ハンドルネーム:192837
誤字発見『チンドンは、とっさに体を頃がし、』
『トラ吉たちの相手、偉大なる食い倒れのメンバーは』 になってました。
遅くなりましたがいつも楽しく読んでいます。
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ネコ田さん「『偉大なる食い倒れのメンバー』ってなんだにゃ〜?」
うさぴょん「いつの間にか偉大になったぴょん」
エリー「でもこれってどの話の部分?」
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ハンドルネーム:帰ってきたキュマノフ
愛と主人公の座への思いを一発の銃弾にこめて・・・
(静寂)
バーン!!
ふっ、容易いな。所詮、パン太なんてこんなものか。
次はネコ田・・・。
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パン太「酷いよ〜。殺されたよ〜」
ネコ田さん「次は俺が狙われてるにゃ〜」
うさぴょん「誰かボディーガード雇うぴょん」
ネコ田さん「誰を雇うにゃ?」
エリー「1トラ吉、2サンダース、3ドナレド……ってとこでどう?」
ネコ田さん「3はすでに死んでるにゃ〜」
クマノフ「1の実力は認めたくないクマ」
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ハンドルネーム:うさだ
うさぴょんししょうにんじん100000本で、弟子にしてください。
エリーさん、ネコ田1000匹おくっときます
トラ吉さん44オートマグおくっときました
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うさぴょん「届いてないぴょん」
エリー「あたしのとこにも」
クマノフ「きっと送料が不足してたクマ」
トラ吉「わいの所には届いたで〜!」
エリー「それ、使うの?」
トラ吉「いや、部品だけ抜き出して古いのを直すで」
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ハンドルネーム:ネコ田ファンクラブ会員第1号
頑張れぇぇぇぇぇぇ!!!犬ころなんかに負けたら全世界探しても一人しかいないネコ田の会員なんか辞めてやる〜!!!
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クマノフ「せいぜいがんばるクマ」
エリー「クマノフ様、あんまり励ましてるように聞こえないわよ」
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ハンドルネーム:仮
突然ですが俺はネコ田さんのファンです。
読者のメッセージ紹介の時のツッコミがとてもおもしろい所が気に入ってます。
(自称)作者のうさぴょんさんもっとネコ田さんの出番を増やしてやってください。
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ネコ田さん「2連続で俺のファンの登場だにゃ」
うさぴょん「うらやましいぴょん」
エリー「本当に?」
うさぴょん「本当ぴょん」
クマノフ「うさぴょんは純粋クマ」
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ハンドルネーム:Ωドライブ
グリ夫はスーパーサ〇ヤ人になったんだね☆ガンバレ!
あとやっぱり幼少の頃からの極悪パンダも地獄から甦ってヨカッタヨカッタ。
これからの展開が楽しみです。
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ネコ田さん「きっとスーパー大阪人だにゃ」
クマノフ「珍しくパン太の復活を喜んでる人間がいるクマ」
エリー「言われてみれば、他の人の意見は違うわね」
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ハンドルネーム:うさぴょん
18歳。
去年まで素人だったけど、G26とクイックローダーで
1年で猫田さんをゲットした。一度やってみなよ。
初回のみだけど、2発以上の弾を撃てばキャラメルの箱(10円くらい)に当てられる。
隠れて撃って突撃せずにアンブッシュすることもできるし、スライドストップを上に
押し上げてしまえば100パーセントでグリオに勝てる。
金なきゃ八百屋でニンジン買えばいいだけ。腹ごしらえになる。
キャベツとかネギとか色々あるのでマジでお勧め。
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うさぴょん「偽物ぴょん?」
ネコ田さん「テレビショッピングみたいだにゃ〜」
第48話:踊る阿呆
大会本戦トーナメント準決勝。
クマノフたちと「四国同盟」の試合。
敵を一人倒し5対4としたクマノフたち。
敵陣に一人飛び込んだネコ田さんを待ちかまえていたのは、大きな土佐犬でした。
「わしはネコが大好きじゃ。今まで四国中のネコを食ってきた。とっても美味いぞえ」
ネコ田さんの前方から聞こえてくる不気味な低い声。
ネコ田さんは真剣な、そして脅えた表情で前方に向かってMP5を構えたままです。
ネコ田さんの右後方、25メートルほどの位置にクマノフがいます。
この位置はブッシュエリアにさしかかる前で、見通しの良い林エリアです。
「ネコ田が敵と交戦してるクマ?」
発射音を聞いたクマノフは左前方のブッシュに目をやりました。そこにはネコ田さんがいるはずです。
ついでクマノフは左方向を見ました。
先ほどまでネコ田さんがいた木にクマノフの目が止まります。
「移動するクマ……」
クマノフは隠れている木から飛び出しました。
左方向に走りだし、10秒も経たずにネコ田さんがさっきまでいた木の影へと移動しました。
「ここからならネコ田の援護が出来るはずクマ」
と木の影から前方をうかがおうと顔を出すと。
パララララララ☆
右前方からの射撃がクマノフに襲いかかりました。
クマノフは素早く顔を木の影へと隠します。
距離は25メートルほど、ブッシュエリアからの射撃です。
「クマ?あんなところにいたクマ?」
クマノフが右前方を見ました。
敵が走っています。
ブッシュエリアから飛び出したミカンがいました。
ミカンは前方に向かって走る事に集中しているようで、クマノフから一方的に攻撃できるチャンスです。
「もらったクマ」
走る敵に向けてクマノフがAK47を向けようとしました。
距離は20m程あるうえに相手は走っていますが、クマノフの腕ならしとめれる状況です。
しかし、クマノフは構えようとしたAK47を下げました。
そして再び木の影へと隠れます。
パラララララララ☆
先ほどのブッシュから再び発射音がしたためです。
パシシシシシッ☆
クマノフの隠れている木の幹へと着弾します。
クマノフが隠れたのは正解でした。敵の射撃は確実にクマノフを狙っていたのです。
「二人いたクマ?」
敵は二人いたのでしょう。
そして、一人が前方に飛び出したのです。クマノフに撃たせるために。
クマノフに走行中の敵を撃たせようとすることで、もう一人が正確にクマノフを攻撃する作戦だったのです。
走り出してきたミカンは先ほどまでクマノフがいた木の東側に張り付きました。
クマノフから見ると相手の姿が確認できません。
しかし、そのミカンのさらに東側にはパン太がいます。
パン太はミカンに向けてMC51を構えました。
パララララララ☆
「ヒットだよ〜」
攻撃しようとしたパン太に向けて前方ブッシュ内から敵の射撃がありました。
その射撃でパン太がアウトになりました。
「クマ?良くできた連携クマ」
ミカンと、もう一人ブッシュの中にいる敵。
その二人の連携は非常に良く出来ているようです。
ミカンが前方に走り出しおとり役になっています。そして、そのミカンを狙おうとした敵をもう一人、ブッシュの中にいる敵が確実に攻撃しているのです。
「パン太がやられたの!?」
フィールド東側限界近くにいるエリーがフィールド中央を見ます。
エリーから40mほど西側にいるミカン。
エリーはAUGのスコープをミカンの背中に合わせました。
ミカンは西側にバリケードを取っているため、東側からなら背中が丸見えです。
パララララララ☆
エリーのAUGから発射された弾はミカンの背中に向かって飛びます。
しかし、ミカンは攻撃を受けたことに気づきました。
ミカンは南側へ向けて走り出しました。もしエリーの射撃の初弾が命中していればミカンを倒すことが出来たのでしょうが……距離もあるためそれは出来ませんでした。
「走られたクマ?」
ディフェンスにいるのはうさぴょん一人。
ハンドガンだけのうさぴょんではディフェンスには力不足は否めません。
最悪、このままフラッグを取られてしまいます。
クマノフ、エリーは敵を追いかけ、自軍フラッグに戻るように駆け出しました。
走るミカンの背中を追いかける二人。上から見れば三人の位置関係は一片が30メートルの三角形のような状態です。
「追いかけてきたミカン?予想通りミカン!」
ミカンは適当な木を見つけ、その木の影へと滑り込みました。
そして、素早く後方を振り返り、マノフとエリーに向けてトリガーを引きます。
パララララララ☆
クマノフとエリーも手近な木の影に隠れます。
パララララ☆
「クマッ!?」
別の発射音を聞き、クマノフは素早く横に飛びました。
発射音はクマノフの北側、背後から聞こえた物でした。
クマノフが飛び退いた直後、敵弾が木の幹を叩きます。
「背後からクマ?」
クマノフは立ち止まらず西へ向けて走り出しました。
前後からクマノフに対して攻撃が襲いかかってきます。
エリーは後ろ方向、北方向を振り向きました。
そこにはイヨカンの姿。
ブッシュから飛び出し、適当な木をバリケードを取ってクマノフに攻撃を浴びせているのです。
「あたしのクマノフ様に手を出すなんて!」
エリーがイヨカンに銃口を向けます。
パラララララララ☆
パラララララララ☆
エリーの発射音。
それに続いてもう一つの発射音がありました。
南側のミカンからの発射音です。その発射音はクマノフではなくエリーに向けられていました。
エリーがイヨカンに対する攻撃をやめ、ミカンに対してバリケードが有効に働くよう、木の北東側へと移動しました。
パラララララ☆
今度は北側のイヨカンからの射撃。
ミカンからの射撃とは角度が開いているため、目の前のバリケードを両方の敵に対して有効に使うことが出来ません。
「前後からの連係攻撃!?こんなにぴったり合ってるなんて」
エリーは東の方に走りだしました。敵二人の攻撃から逃げ出すために。
これでクマノフはフィールドの西側、エリーは東側。完全に分離されてしまったのです。
「俺達、愛媛名物の柑橘系コンビのチームワークに勝てると思うな」
イヨカンが前方へ走り出しました。
ミカンと合流するつもりでしょう。
「後ろの敵も走った!?」
フィールド東側限界ラインの近くにいるエリー。
フィールド中央付近を敵、イヨカンが走っていくのが見えます。
「ディフェンスがうさぴょんだけじゃ……」
エリーはイヨカンを追いかけて走り出しました。
パララララ☆
すぐに敵から攻撃が飛んできます。
走っているイヨカンではありません。
ミカンからの攻撃です。走っているイヨカンを守るため。
エリーは適当な木の影へと滑り込みます。
木の影にしゃがみこみ、すかさずストックを肩に当て、木の幹の右側から顔と銃口をだしました。
バラララララ☆
発射音はエリーのAUGの物ではありません。
二人の敵、ミカンとイヨカンからの発射音です。
エリーは一発も撃てず、再び木の影へと顔を隠しました。
前方から飛んでくる敵の攻撃が木の幹を次々叩きます。
「もう立て直してるの!?」
敵二人の抜群のチームワークに対し全く手出しが出来ません。
「敵が来てるぴょん……」
うさぴょんがフラッグ周辺の僅かなブッシュへと伏せたまま前方をうかがっています。
うさぴょんの前方、北側35mほどの位置に敵二人、ミカンとイヨカンの背中が見えます。
うさぴょんはその片方の背中にサイトを合わせました。
しかしなかなかトリガーが引けません。
この距離でハズしてしまえば、逆に位置が見つかってしまいます。うさぴょんがいる周辺のブッシュは、そう深いブッシュではないのです。
相手がこちらを振り向き、発射音がした周辺を念入りに探れば、簡単にうさぴょんを発見できてしまうでしょう。
そして、すでにうさぴょん以外の4人が敵に発見されているため、敵はこちらのディフェンスが二人以上いることはないと分かっているのです。
うさぴょんが倒されれば、すぐにフラッグに向けて駆け込んでくるのは容易に予想できます。
パン☆
うさぴょんが放った弾は、ミカンに向かって飛び……
ミカンの頭上を越えました。
パカンッ☆
弾が木の幹に当たりました。
その音にミカンが気づきます。
もし弾が木の幹を直撃しなければ、うさぴょんの攻撃がバレなかったかもしれませんが。
「イヨカン、後ろだ!」
パンパンパン☆
続けざまにうさぴょんの攻撃がミカンを襲います。
しかし、距離があることもあり、弾はミカンに当たりません。
ミカンは立ち上がり、横に走り出しました。うさぴょんから見て右方向へ。
パンパンパン☆
再びうさぴょんの攻撃がミカンを襲います、しかし。
パララララララララ☆
「ヒットぴょん!」
うさぴょんがミカンを狙っている間にイヨカンが振り向き、うさぴょんを攻撃しました。
「うさぴょんがやられた!?」
フラッグに駆け戻ろうとするエリー。
先ほどうさぴょんの攻撃を受け走り出したミカンは立ち止まらず、フラッグに向けて一直線に走り込んでいます。
エリーは駆け出しました。
ミカン以上のスピードで。
ミカンに向かって一直線に。
パラララララララララララララララ☆
走るエリーの側面にイヨカンが攻撃をかけます。
しかしエリーは止まらず、ミカンに向かって駆け込みます。
ミカンの背中までの距離はわずかずつですが縮まっていきます。
しかし、ミカンの目の前にはクマノフチームのフラッグが迫ってきます。
「勝ったミカン!」
ミカンがフラッグ10m程度まで迫った時。
エリーが走のをやめて立ち止まりました。
すかさずAUGを構えてトリガーを引きます。
パララララララララララララララララ☆
「ヒットミカン!」
「ヒット!」
ミカンとエリーの二人がヒットコールをしました。
エリーの放った弾はミカンを捕らえました。
ミカンの手がフラッグに届く間近に。
しかし、エリーもまたイヨカンに撃たれてしまったのです。
パパパパ☆
「ヒットイヨカンッ!」
エリーを倒したばかりのイヨカンもヒットコールを上げました。
やや離れた場所からクマノフが攻撃したのです。
「フラッグは取られてないクマ……?」
クマノフからフラッグまではけっこうな距離があります。
走り込んだミカンのヒットコールは確認できたものの、ミカンがヒットコールをした位置はほぼフラッグと同じ位置。
あたかもフラッグを取った直後に撃たれたようにも見えました。
しかし、ゲームが中断されておらず、継続されていますから、フラッグが取られていないはずです。
「敵はあと2人クマ……」
クマノフがフィールド中央を見ると……
正面から堂々と歩いてくる敵がいました。
いかにもアホそうな男です。
BDUにも大きく「アホ」と書かれているのが、彼がアホであることを証明しているかのようです。
彼もまたクマノフの存在に気づきました。
二人の目が合います。
彼はまっすぐにクマノフへと近づいてきます。
銃も構えずに。いえ、銃も持たずに。
ただ、えへらえへらと笑いながら。
「クマ……?やる気がないクマ?」
クマノフがAKを構えました。
するとアホは奇妙に手足を動かしたのです。
AKのリアサイト、フロントサイト、そして敵の姿が重なります。
クマノフの指がトリガーにかかりました。
しかし……
トリガーが引けません。
いえ、指が動かないのです。
「クマ……?」
指に力を入れても、動きません。
「指が動かないクマ……?」
「くくく……かかったな……」
正面にいるアホが薄気味悪い笑いを浮かべます。
彼は踊っていました。
なんともいえない不思議な踊りです。
「踊る阿呆に見る阿呆♪同じアホなら踊らにゃ損損♪」
アホは歌いながら踊っています。
「ク、クマ……」
クマノフの体も勝手に動きました。
クマノフの意志とは関係なく。
正面にいるアホと同じように動き出し……踊り出したのです。
「体が勝手に動くクマッ」
「踊る阿呆に見る阿呆♪同じアホなら踊らにゃ損損♪」
「踊る阿呆に見る阿呆クマ♪同じアホなら踊らにゃクマクマ♪」
アホは踊りながら少しずつクマノフに近寄っています。
クマノフはAKのトリガーを引けないどころか、踊りのせいでAKがアホに向いていません。
「くくく、これが阿波に3000年前から伝わる伝説の魔踊。死ぬが良い」
「踊る阿呆に……死ぬ阿呆っ!」
アホは素早くホルスターからハンドガンを抜きました。
パンッ☆
「クマッ……!」
アホが踊りをやめたその瞬間、クマノフは横に飛び退きました。
しかし。クマノフの脇腹をBB弾がかすめるようにヒットします。
「クマッ!ヒットクマッ!」
「くくく、この勝負、我々の勝ちだ」
アホはフラッグに向かって歩いて行きました。
その姿を横目に、クマノフはフィールドを去ります。
ピーーーーーーーーーーーー☆
1分もしないうちにホイッスルが鳴り響きました。
−−−そろそろネタ切れかもしれない−−−
あまりにあきれたのでメッセージを送ってみる。