サバゲニッポン昔話


うさぴょん「今回はお便りがいっぱい届いたぴょん」
クマノフ「クマクマ」
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ハンドルネーム:kouhei
ド・・・ドナレドォオォォォォオォ!!!
展開がベタすぎだよぉぉぉぉ!w
でも感動的だった・・・・w
ドナレドマジックの悪魔っておい!w
そして明かされるグリ男の真実!
そして薄くなるクマノフ!!w
ど〜なっちゃうんですかね?w
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ネコ田さん「ベタすぎな展開だにゃ」
うさぴょん「そうぴょん?」
ネコ田さん「そうだにゃ」
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ハンドルネーム:カニの神
ドナレド、キ○ガイピエロだと思ってたけど本当は、、、
パン太の過去か?ミ○ズ入りなんてうわさ流しやがって
ハンバーガーのままでクマノフに食われろ。
グリオの武器 オリジナルカスタム希望
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ネコ田さん「パン太嫌いがまた一人増えたにゃ」
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ハンドルネーム:追跡者
ドナレドは,なぜスローモーションじゃないと何を言っているかも分からないような早口で「ドナレドマジック」と言っているのに、舌をかまないんでしょうか?
どんな特訓をしたらあんな早口が言えるのでしょうか?
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うさぴょん「それも悪魔の力ぴょん」
エリー「早口言葉の悪魔……?」
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ハンドルネーム:匿名希望
つ・い・に・やってくれましたね!!
トラ吉最っ高だぁ―

しかしドナレドもあわれなやつだ。大体ミミズって牛肉の5倍位するのにまさかまさかパン太ごときが悪の根源だったとは
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ネコ田さん「ネズミってタダだとおもったのに、高いのかにゃ?」
うさぴょん「そうらしいぴょん」
ネコ田さん「うさぴょんは知ってたのかにゃ?」
うさぴょん「知らないぴょん」
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ハンドルネーム:マッチ
ドナレドは実際はいいやつだったんですね・・・

いつの日かドナレドが復活することを願っています。
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クマノフ「ドナレドが復活するかどうかは作者のみ知るクマ」
うさぴょん「作者さんも知らないかもしれないぴょん」
エリー「それっていいかげんなんじゃ……}
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ハンドルネーム:P90TRを愛用
コルト.25ポケットを美味しい使い方してますね、
ところで、次回作は安価な銃でいかに戦うかを追求してみてはいかがでしょうか?
エアガンには一万円前後(以下?)で優秀な物がかなりあると聞きます。
初心者が手本にする(憧れる)キャラクター、電動ガンユーザーが新しい楽しみ方を発見できるキャラクターを開発して、サバゲは金がかかるというイメージを変えて下さい!
色々失礼しました。
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エリー「安い銃だけでってのも面白いアイディアね」
うさぴょん「僕もそう思うぴょん」
クマノフ「しかし実行するには貧乏なキャラが必要クマ」
ネコ田さん「それはすでにいるような気がするにゃ」
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ハンドルネーム:スーパーマリオRPG7
>クマーニャ「クマノフ様、割れちゃったらどうするのよ!」
クマーニャ、ついにクマノフを「様」付けですかい?
しかもこんな口調。
・・・ていうかエリーの間違いでわ?

そして落ちてゆくドナレド。しかし結局はハンバーガーの上に着地して助かってしまう可能性大という罠。

以上を踏まえたうえでネコ田よ、もうちょっと目立つ努力をしなさい。
頑張れ、君のMP5が原形を留めないほどのカスタムをするぐらいの気合で、君の体が原形を留めないほど特訓すれば暑苦しさ270%!?
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ネコ田さん「致命的ミスがあるにゃ」
うさぴょん「もうなおしたぴょん」
ネコ田さん「ドナレドって生きてるのかにゃ」
うさぴょん「謎ぴょん」
クマノフ「最後にネコ田に努力せよとのことクマ」
ネコ田さん「充分努力してるにゃっ」
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ハンドルネーム:ドイツ軍曹
やりましたね、トラ吉。
これで次期主人公へのポイントもGET??
でもパン太はずっとハンバーガーでよかった。
ってかもうでてくんな!!
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ネコ田さん「そういえばパン太って元に戻ったのかにゃ」
クマノフ「私が食ったクマ」
エリー「クマノフ様〜!」
クマノフ「冗談クマ」
エリー「良かった」
クマノフ「うさぴょんが食ったクマ」
うさぴょん「僕がぴょん!?」
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ハンドルネーム:Vz61
何だかドナレドの最後が昔のファイナル○ンタジーに似てるかな〜とか^^; 

ドナレド(・∀・)イイ!

グリオが出てきた説明ですが、
・まず、グリオが病院の飯に飽きた
・最強のM4が帰ってこないことを知った
 
そして、ここが最大の原因

・あの看護士さんが辞めた
  
        辞 め た

・・・のか?(何)
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ネコ田さん「あのM4って壊れたのかにゃ?」
クマノフ「そうらしいクマ」
ネコ田さん「もったいないにゃ〜」
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ハンドルネーム:ありたか
今日ミミズバーガー食べるかもしれません・・・
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クマノフ「頑張るクマ」
ネコ田さん「クマノフさんもお金に困った時はいろいろ食べてそうだにゃ〜」
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ハンドルネーム:ドコパモ
ドーラクが元に戻ったと言う事はパン太も戻ったんですか。
もうずっとほったらかしだったから車内で腐っててご臨終かと思ってましたw
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エリー「物語の中では1日しか経過してないから大丈夫よ」
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ハンドルネーム:M
ドナレドーーー
嫌いなキャラ第2位のお前がこんなにいい奴だったなんて
そうか・・分かったあのパンダがいけないんだ
これより反パンダ軍を結成する
皆の者集まれー
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ネコ田さん「ついでに俺のファンクラブも作ってほしいにゃ」
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ハンドルネーム:Zドナレド
グり夫ではなくてグリ朗だったのですか?
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クマノフ「そしたら顔に穴が開いてないといけないクマ」
ネコ田さん「お面かぶってたかもしれないにゃ」
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ハンドルネーム:Tak
って、えええーー!!?元凶はパン太ですかい!?
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クマノフ「クマクマ」
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ハンドルネーム:ポナルド
兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・。
兄貴が死んだらどうするんだ・・・・
俺はもうもう・・・終わりだ・・・。
くっ、トラ吉のやつめ・・・
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クマノフ「こうしてトラ吉の敵がまた一人増えたクマ」
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ハンドルネーム:
そしてドナレドは放ったらかしか
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ネコ田さん「とっても鋭い意見だにゃ〜」
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ハンドルネーム:APS-2
すいません。いままで嫌いなキャラ投票でドナレドに入れていた分、全部パン太にいれていただけませんか?(涙
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エリー「全部クマーニャになら入れてもいいわよ」
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ハンドルネーム:MP5
えっ!ドーラクが、元に戻ったって事は、パン太も元に戻ったって、ことですよね、とゆうことは、ネコ田のチームの誰かが抜けるって事ですよね、
やっぱりエリーですかね〜怖いから。
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エリー「何寝ぼけたこと言ってるのよっ!」
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ハンドルネーム:レイヴン
うぬぅ、感動巨編!!(泣
にしてもパン太ひでぇな。なにも店先で言わんでも・・。
あぁ、でも皆元に戻ってよかった。
ドナレドが消えて、サバニポも暴走街道まっしぐらは逃れられたかな(笑
にしてもトラ吉さんカッコイイな。クマさんは最近全く目立ってないし、
主人公変えた方がyoi(グアァ...
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クマノフ「……目立ってないと言われたクマ」
うさぴょん「ネコ田さんより目立ってるから大丈夫ぴょん」
ネコ田さん「俺だってうさぴょんより……」
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ハンドルネーム:92Fが好きです♪
不思議な悪魔ですね〜。
あれ?でもミミズ事件からは立ち直ったのでは・・・。(まあ、いいか。)
で、ここまで来て引っ張りますか???(爆)
正直、この話の流れだと終わるかなって思ってたんですけどw
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エリー「サバニポは常にネタが無いからいつでも引っ張りまくりよ」
ネコ田さん「それって間違ってないからあんまり言わない方がいいにゃ」
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ハンドルネーム:きなこMIX
ザ☆感動物語。
トラ吉の台詞にキターーーーー!!
とか思ってみたり...。
トラ吉...クマノフ兄貴をこしました...。
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エリー「トラ吉が何よ!あたしのクマノフ様だって負けてないわよ!」
クマノフ「クマクマ」
エリー「クマノフ様、今からトラ吉を刺し殺しに行くわよ!」
クマノフ「ライバルは抹殺クマ」
うさぴょん「すごくダークぴょん……」
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ハンドルネーム:ENIAC
あ〜トラ吉、漢ですねぇ〜
こりゃ次期主役トラ吉で決まりでしょう^^
コルト25の使い方もすげえし^^
しかし・・・ミミズバーガーか・・・
そりゃ傷つくわな・・・・
ピエロ氏のご冥福をお祈りします...
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ネコ田さん「俺が次の主人公になりたいのににゃ……」
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ハンドルネーム:ベン
OH GOOD JOB!
あんまりに面白いんで1日で1話から全部読んじゃいましたYO!

ドナ様最高!ドナ様復活希望!HEY COME ON BABY!

失礼しました〜
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うさぴょん「誉めてくれてありがとうぴょん。これからもがんばるぴょん」
ネコ田さん「といってもあと数話で終わりじゃないのかにゃ〜?」
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ハンドルネーム:熊田さん
グリオって不死身ですか。(*_*)
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クマノフ「試しに誰かが刺し殺してみるクマ」
エリー「クマノフ様〜」
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ハンドルネーム:nicolas
メッコールって何ですか?気になって眠れません、教えてください。
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ネコ田さん「お店にいって聞いてみるといいにゃ」
エリー「『メッコール一つください』って?」
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ハンドルネーム:夜猫
かつての敵、散弾怪銃トラキーチの活躍により
ついに闇の道化師ドナレドを倒したBBレンジャー達!
そして彼が死際に放った最後の魔法で全ての呪いが解け、
サバゲフィールドに再び平和が訪れたのです。

しかしドナレドはこの時気付いていなかったのです。
彼が悪魔と契約を交わす引き金となった魔銃・・・、
その凶悪な力に危険を感じ、ハンバーガーの呪いで
封印した、闇より来たりしパンダ。
その魔銃の封印をも解除したことに・・・・。

 次回!BB戦隊サバレンジャー!!
   第47話『フィールドは赤に染まる』
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うさぴょん「第二部の主人公はサバレンジャーに決定ぴょん」
ネコ田さん「それだと俺達が楽できてよさそうにゃ」
クマノフ「クマクマ」
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ハンドルネーム:スナイピー
第一話はかわいい動物たちの純粋なサバゲの話だったのに、今では、狂ったドナレドとか、ミミズバーガーとか、なんかサバゲからだんだん離れていってますね
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ネコ田さん「もうどうでもいいにゃ」
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ハンドルネーム:ありたか
モリジョーとキッコリョっていたじゃないですか・・・
キッコリョの口調から考えて小学生ぐらいかと・・・
なんでVSR10使っちゃだめでしょ?!w
対象年齢は守らなきゃw
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うさぴょん「この人は気づいてはいけないことに気づいてしまったぴょん」
ネコ田さん「他にも不自然なところいっぱいあると思うけどにゃ〜」
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ハンドルネーム:エリー様ファンクラブ会員ナンバー1 歩歩
我々エリー様ファンクラブは、エリー様を見守っています!今後も、頑張ってください!
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ネコ田さん「どうせ会員は一人しかいないにゃ」
エリー「ネコ田さんは93275番でしょ?だからそれ以上はいるのよ」
ネコ田さん「いつのまに俺まで会員になってるにゃっ!?」
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ハンドルネーム:P90TRを愛用
何か長いことお休みしているみたいですね
面白いんで、がんばって下さい
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うさぴょん「永らくお待たせして次のお話ぴょん」

第47話:ムーニンの力

 『くいだおれ』対『ドナレドマジック』の試合。
 激戦の末、結果はくいだおれの勝利に終わりました。
 しかし、残った一つの謎。
 入院しているグリ夫がなぜこの場に現れたのか……

「ほんでな、なんでグリ夫がここにおんねん?」
「入院してたはずカニー」
 グリ夫は大怪我を負って入院していたはずです。
 しかし、なぜかこの試合の前になって突然やってきました。

 そしてグリ夫の手にはAKによく似た銃。
 AKに似ていますが、棒のようなストックなどAKとは違った箇所があります。

「どこかで見た銃カニー」
「予選の時のあれや〜!怪しいフィンランド人が使ってた奴や〜!」
「ああ、これか?ああ、あのフィンランド人から借りたんだ」
「そうなんや?で、ケガはどないしたんや?」
「ガムで治った」
「ガム?なんでガムや?」
「わからん。ムーニン谷で取れた特製のガムとかなんか言ってた」
「は、はぁ?」


 それは今日の朝のことです。

 病院の一室。
 一人用の部屋の中、ベッドの上にグリ夫が横になっていました。
 グリ夫は意識を取り戻しています。
 しかし、依然、絶対安静の状態です。

「トラ吉……負けてないだろうな」
 グリ夫は窓の外を見上げて言いました。
 窓の外には一本の木。
 その木には葉が一枚だけ残っていました。
「あの葉が落ちるころ、クマノフのチームも負けるんだな」
 グリ夫が理解不能なことを言った時……

 キイイイイ……
 病室のドアが開きました。

「誰だ?」
 振り向いたグリ夫に向かって一人の男が歩いてきました。

 背の高い男。
 北欧系の顔つき。淡い色の髪。
 くちゃくちゃとガムを噛みながら、その男は近づいてきました。
「ずいぶん派手にやられたものやネンな」
 やられた……というよりは自分で勝手にケガをしたのですが……
「おまえは……パーヤネン……」
「お見舞いを持ってきたネン」
 パーヤネンはグリ夫になにやら差し出しました。
 それは一枚のガムでした。
「……これは?」
「ただのキシリトールガムではない。ムーニン谷で作られる伝説のキシリトールガム。どんなケガでも瞬時になおしてしまう魔力を持っているネン」
「……ほ、本当か?」
「知りたかったら試してみるのだネン。それと、こいつも渡しておく。お前の銃は壊れてしまっただろうからな」
 パーヤネンはベッドの横にライフルケースを置きました。
 言ってパーヤネンは踵を返し、病室の出口のほうに歩いていきました。
 廊下にでて、ドアを閉める直前。
「おまえは俺のライバルだ。こんな所でくたばってもらうのは困るネン」
 バタン。
 ドアが閉められました。

「……俺の……俺のライバル……」
 グリ夫はキシリトールガムを包装紙をとり。
 じっと見つめました。
 キシリトールガムに、さっきのパーヤネンの姿が浮かび上がって見えます。
「もう一度戦える……俺が……」
「このまま病気が進行すれば、あと1ヶ月しか生きられないと、医者に宣告されたこの俺が……」
 だんだんグリ夫は妄想が入ってきているようです。
「……やってやるさ……」

 ぱくっ☆

 くっちゃくっちゃ……

 くぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

 頭の中で核融合が起きたような感覚がグリ夫を襲いました。
 全身の血が沸き踊り、体の中で何千匹というバッタが跳ね回るような感覚。
 グリ夫の目の前には死んだ父親、おじいちゃん。ひいおじいちゃん。彼らが揃ってグリ夫を見守っているような幻覚が現れました。

「ぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!!!」
 グリ夫は天井に向かって叫びだしました。
 ここが病院だということも忘れて。
 大声で叫びました。
「ぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!」

 ばたんっ☆
「ど、どうしたんですかっ!?」
 叫び声を聞いて駆けつけてきた医者と看護婦。
 二人が見たものは、ベッドの上で上体を起こし。
 金色のオーラを放つグリ夫の姿。
 グリ夫は輝いていました。
「な、なんだねこれは!?」
 二人は驚きを隠せません。

「うぉおおおおおおおおおおおおおぉっ!!!!!!」



 ずしゅぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーん☆

 グリ夫を包んでいた金色のオーラが飛び散りました。

 グリ夫はベッドから降り……
 立ち上がりました。
 すでに包帯もありません。吹き飛んだのです。
 グリ夫はベッド横に置かれたライフルケースを手に取り、少しだけ開けて見ました。
 中には一丁のアサルトライフル。
 AKに似たその銃は、パーヤネンの愛銃です。
 グリ夫はライフルケースを閉じると、それを持ち歩き出しました。
 医者と看護婦の横を通り過ぎて。
「け、ケガのほうは……?」
 看護婦がおそるおそるたずねました。
「……ガムで治ったのさ」
 グリ夫は短く答え。病室を出ていきました。


「と、そういう事だ」
 グリ夫が説明を終えました。
「な、なんだかわけわからんな〜」
「せやな。せやけど感謝せにゃあかんで。あのフィンランド人に」


「大阪人が勝利したようだな」
 トラ吉たちの勝利を遠くから眺めている二人がいました。
 一人は金色のシャチ。キム・シャチです。
「くいだおれた大阪人がここまでやれるとは意外なものだな」
 キム・シャチが感心気味に言いました。
 その横には緑のモコモコした生き物。
 葉っぱに包まれた様な姿の老人です。
「あのトラは出来る奴じゃよ」
 キム・シャチとは対称的に、緑の葉っぱのかたまりのような生き物は、トラ吉の力を高く評価しているようです。
「あやつの力、わしら以上かもしれんのう」
「だが奴は大阪人。我々のような偉大な名古屋人と比べるのは酷な話だ」
 キム・シャチはあくまで名古屋人の優等性を信じ切っているようです。
「モリジョーよ。次の試合、我々の勝ちだ」
 キム・シャチの言葉。
 それに対してモリジョーの返答はありません。
 勝てると思っているのか、それともそうは思っていないのか……モリジョーのみが知るのでしょう。


 大会本部のテントの前。
 サバ・イバールとクマノフ、うさぴょん、エリー、ネコ田さん、クマーニャ。そしてハンバーガーから元に戻ったばかりのパン太がいました。
「メンバーが元に戻ったのであれば元のメンバーで試合を続けてもらう。それがルールだ」
 サバ・イバールが強く言いました。
 パン太が戻って来たのは喜ぶべき事です。たぶん。
 しかし、それによって人数が6人となり、誰か一人が抜けなければいけないのです。
「にゃ〜。任意で試合に参加しないメンバーを決めることは無理なのかにゃ〜」
「うむ。できん」
 サバ・イバールが即答しました。
「しかたないクマ。元々クマーニャではなくパン太が私たちのチームのメンバークマ」
「そうね」
 同意するエリー。単にクマーニャと一緒にはプレイしたくないのかもしれません。


 モリジョーは一人、試射エリアにいました。愛用のAPS2を持って。
 そのAPS2にはたくさんの布のような物が巻き付けられています。
 バーラップロールと呼ばれる物です。

 モリジョーは静かにしゃがむと静かにボルトを引き、15メートルほど先にある空き缶に狙いを定めました。

 ぼっ☆

 サイレンサーで押さえられた発射音と共に白い弾が飛び出します。

 カンッ☆

 空き缶が高い音を立てました。

 さらにモリジョーは静かにボルトを引き、二発目を撃ちました。

 カンッ☆

 またも命中。

 試射エリアにはもっと遠く……40mほど先にドラムカンが置かれています。
 それもターゲットの一つですが、モリジョーはドラムカンには一発も撃つ事なく試射を終えました。


 いよいよクマノフ達の準決勝の試合が始まろうとしていました。
 対戦相手は「四県同盟」
 土佐犬が一人。
 うどんが一人。
 ミカンが一人。
 イヨカンが一人。
 そして最後は……どこからどうみてもアホそうな男が一人。


 フィールドは南北に長いフィールド。
 北半分はブッシュが濃く、南半分は下草の少ない林です。

 クマノフ達は南側からのスタートになりました。
 南側のフラッグ周辺にクマノフ、パン太、うさぴょん、エリー、ネコ田さんが集まります。
「作戦決めるにゃ〜」
「このフィールドだとディフェンスにも射程がいるクマ」
 フィールド南側にはほとんどブッシュがありません。フラッグ周辺に多少存在する程度です。
「うさぴょんがディフェンスクマ」
「射程の短いうさぴょんをディフェンスにするのかにゃ?」
「このフィールド、フィールド北側のブッシュエリアに入り込むのは簡単ではないクマ。しかしそこで撃ち合うためにも射程がいるクマ。北側エリアに入り込むまでは射程の長い人間で攻めるクマ」
「それって、途中からディフェンスを後退するって事?クマノフ様」
 エリーの問いかけ。
「そうクマ。北側のブッシュエリアへの入り口を確保できたらうさぴょんとディフェンスを交代するクマ」
「北側のブッシュエリアを確保できなかったらどうするにゃ?」
「その場合は全員で防衛に力を注ぐしかないクマ。南半分の見通しのいい林フィールドで全員で敵の侵攻を止めるクマ」
「もしうまくいったら誰とディフェンスを交代するぴょん?」
「誰でもいいクマ」

 ピーーーーーーーーーーーーーーーーー☆

 ゲームが開始しました。
 うさぴょんを残した4人が一斉に北に向かってダッシュをかけます。
 ダッシュと言っても、パン太だけはノロノロと動いていますが……
 左からネコ田さん、クマノフ、パン太、エリー。

 ゲーム開始から1分。
 ネコ田さん、クマノフ、エリーがそれぞれ適当な木をバリケードに止まりました。
 未だパン太は前進を続けています。

 3人の前方。20メートルほどの距離からはブッシュがあります。
 フィールドの北半分への境界線です。

 フィールド北半分動きはありません。
 しかしクマノフ達はいつ反撃が来てもいいよう、それぞれしっかりと太めの木の影に陣取り、顔を半分けだして前方をうかがっています。

「もしかしたらこのまま膠着だにゃ」
 前方を警戒しながら、言うネコ田さんに向かって……

 パララララ☆

 正面から射撃音がありました。

「にゃっ!」
 咄嗟に顔を隠すネコ田さん。その木の幹を何発かの敵弾が叩きました。

「正面にいるにゃ」
 ネコ田さんは右側を向かって叫びました。
 その方向には15メートル先ほどにクマノフ、さらに離れてパン太がいます。エリーはさらにその向こうで、フィールド反対側の近くに小さく見えました。



 クマノフの正面には太めの木、その木の後ろにしゃがんだまま、木の左側から正面よりやや左側をブッシュを監視します。
 ネコ田さんに対して撃ってきた敵がその場所にいるはずです。

 パパパン☆

 クマノフがトリガーを引きました。
 ブッシュの中のやや不自然なかたまりに向かって。

 かちんっ☆

「ヒットだうどんっ!」
 ブッシュ内にあったのはどんぶりです。うどんの入ったどんぶり。

「倒したかにゃ?もういないのかにゃ?」
 ネコ田さんは木の影から飛び出し、前方に駆け出しました。

 すたたたたた。

 がさささ。

 滑り込むようにブッシュ内に入り込みます。

「確保したにゃ!」
 ブッシュエリア入り口付近で、ネコ田さんは伏せたまま叫びました。
 実際『確保』と言える程安全かどうかは疑問ですが。


「美味そうなネコが来たものだな」
 ネコ田さん正面のブッシュから声が聞こえました。
 いかにも大型犬と言わんばかりの低い声。
「にゃ?」
 ネコ田さんの正面のブッシュの向こう。
 距離にして5mちょっとの所にある犬の顔。

 ババババババ☆

 突然の発射音と共に、ネコ田さんの頭上を敵弾が抜けていきます。
「にゃっ!」
 ネコ田さんは地面に張り付くように地面にピッタリ伏せ、MP5を前方に向けました。

 パララララララ☆

 闇雲に放った射撃。
 当然、これで敵を倒せるとは思えません、しかし今は牽制射撃でも必要です。

 正面から敵の射撃がやみました。

「どこにゃ……」

 ネコ田さんは伏せたまま正面にMP5を向けています。
「わしはネコが大好きじゃ。今まで四国中のネコを食ってきた。とっても美味いぞえ」
 正確な場所は分かりません、しかし前方から不気味な低い声が聞こえてきます。






−−−もしかするとさらに続くかもしれない−−−

あまりにあきれたのでメッセージを送ってみる。

なまえ(なまえ公開の許可/不許可も書いてください。無記入だと勝手に公開されちゃいます)
※例:「クマノフ なまえ公開許可」

つくったひとへのメッセージ


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