サバゲニッポン昔話


うさぴょん「お待たせしましたぴょん。サバゲニッポン昔話、第4話ぴょん」
ネコ田さん「ちょっと思ったんだけどにゃ〜」
うさぴょん「どうしたぴょん?」
ネコ田さん「これって、どのへんがどう『昔話』なのかにゃ?」
うさぴょん「それは言わないお約束ぴょん」
ネコ田さん「はにゃ〜」
うさぴょん「ではいつものようにお便り紹介からぴょん」

4人、否、4匹のそれぞれ違った個性が面白いですね。ちなみに私はバンパクが好きですね。

うさぴょん「バンパクファンの人だぴょん」
ネコ田さん「そういえば、なんか今アンケートやってたにゃ?」
パン太「そうなんだ〜」
クマノフ「クマー」
うさぴょん「やってるぴょん、2003/8/17現在の集計は、以下のとおりぴょん


1位 31票 . ... 41.8%
謎の実力派ロシア人ゲーマー、クマノフ

2位 19票 . ... 25.6%
弾幕でゲームの主導権を握る、バンパク

3位 8票 . ... 10.8%
一粒300メートル、駿足ランナー、グリ夫

4位 4票 . ... 5.4%
浪速のショットガンナー、トラ吉

5位 3票 . ... 4.0%
チームのムードメーカー、いつでも笑顔の、うさぴょん

5位 3票 . ... 4.0%
黒い三連星、ネコ山、ネコ川、ネコ林

7位 2票 . ... 2.7%
いつでものほほ〜ん、上野パン太

7位 2票 . ... 2.7%
ちょっとわがまま、ネコ田さん

7位 2票 . ... 2.7%
太鼓銃炸裂、チンドン

ネコ田さん「クマノフさんが圧倒的人気にゃ〜」
クマノフ「クマーーーー!」
パン太「ボク、ネコ田さんと同じ票数だよ〜、納得いかないよ〜」
ネコ田さん「にゃに〜、俺のほうこそ納得いかないにゃ!」
うさぴょん「2位がバンパクだぴょん」
クマノフ「グリ夫が3位、トラ吉一族も人気あるクマ」
ネコ田さん「まあ、これから変化するかもしれないにゃ、俺がトップになるかもしれないにゃ〜。これを読んでるみんな、よろしくにゃ」
うさぴょん「じゃあ次のお便りぴょん」

タイヤ付けてうさぎ跳びはおかしくないか?走るならまだしも、大体腰が越しになってるクマ。

うさぴょん「誤字報告があるぴょん」
クマノフ「作者に頼んで修正してもらったクマ。現在は直っているクマ。報告感謝クマ」
ネコ田さん「なんかこの人ってクマノフさんのしゃべり方が感染してるにゃ〜」
うさぴょん「そのうち顔もクマノフさんになるぴょん」
ネコ田さん「しかしにゃ〜、たしかにうさぴょんが兎跳びしても意味ないにゃ〜」
クマノフ「密かにさぼったクマ」
パン太「ずるい〜」
うさぴょん「……じゃあ次のお便りぴょん」
ネコ田さん「ごまかしてるにゃ〜」

パン太さんは死んだんですか?可愛そうですね。
でも、僕は負けないよ。負けられないよ。それから左翼のクマノフはロシアに帰ってね。
それからそれから、まだまだ言いたい事があるけど頑張ってね。応援してるよ。トラ吉に。ばいばい

ネコ田さん「パン太、殺されてるにゃ〜」
パン太「ひどいよ〜、生きてるよ〜」
ネコ田さん「クマノフさん、ロシアに帰れにゃ〜」
クマノフ「私には帰る場所など無いクマ」
ネコ田さん「借金返す為に家と土地を売り払ったクマ?」
クマノフ「そんなことないクマー」
パン太「この人ってトラ吉さんを応援してるよ〜」
クマノフ「きっとトラ吉の手下クマ」
うさぴょん「じゃあ、そろそろ本編を始めるぴょん」
パン太「は〜い」

第4話:トレーニングバトル

 金曜日。
 4人はいつものフィールドに集まっていました。
「今日は模擬戦だクマ」
「実戦だぴょん」
「ワンフラッグの攻防戦をやるクマ。防御側二人、攻撃側二人クマ」
「なにそれ〜?」
 いつものようにパン太は理解していないようです。
「フラッグを一つだけ置いて攻撃側、防御側に別れるクマ。攻撃側は時間内にフラッグを取ったら勝ち、逆に防御側は守りきったら勝ちクマ」
「一般的には攻撃側の方が大人数でやるが、今回は同人数クマ。よって防御側はゲーム開始時はフラッグから開始クマ」
「それって普通じゃないの〜?」
「攻防戦だと、防御側はゲーム開始の時点でアンブッシュできるルールが多いクマ。ちなみに攻撃側の開始地点も決めるクマ」
「時間はどのぐらいにゃ〜?」
「10分でやるクマ。この人数の攻防戦でなら長いほうクマ」
「チーム分けするクマ。このサイコロで奇数が出たら赤、偶数が出たら黄色クマ。まず赤チームが攻めて、次は攻守逆転クマ」

 サイコロを振った結果、赤チームはクマノフさんとうさぴょん。黄色チームがネコ田さんとパン太になりました。

 フラッグはフィールド北東。
 攻撃側の開始地点はフィールド南西部になりました。

「がんばって守りきるにゃ〜」
 フラッグ地点ではネコ田さんが張り切っています。それとは対照的にパン太は……
「がんばって〜」
 パン太はいつものようにやる気がなさそうです。
「人ごとのように言うんじゃないにゃ。しっかり作戦決めるにゃ」
「え〜、でも相手にはクマノフさもいるよ〜」
「にゃ〜、今日のクマノフさん、AKでもハンドガンでもないにゃ〜。うさぴょんはグロック26にゃ」
「そうなんだ〜」

 ピーーーーーーーーーーーー。

 ゲーム開始の笛がなりました。
 パン太はフラッグから南へ、ネコ田さんは西へと移動を開始しました。
 そして1分もしないうちに、
「あ、いた〜」
 パン太は南西方向40メートルにクマノフさんの姿を発見しました。
 パン太がMC51を構え、クマノフさんへとフルオートで撃ちこみます。
 発射音を聞きくと同時にクマノフさんは前方のブッシュへと移動。パン太の放った弾はクマノフさんの後方へと流れていきました。
 クマノフさんはブッシュに潜り、パン太からは完全に見えなくなってしまいました。
「あ〜、おしかったのに〜」
 そして静寂の時間が流れました。
 1分、2分……
 そして……

 ゥィン、パパパン☆

 パン太の南東方向4メートルの位置から発射音がし、オレンジ色の弾がパン太を捕らえました。

as4_img1.jpg

「あ〜、ヒットだよぉ〜」
 パン太が振り向くと、ブッシュからクマノフさんの顔とミニ電動AK47が見えました。
 パン太は立ち上がると、セフティゾーンへと向かいました。

 それを遠くから見ていたネコ田さんは、
「ミニ電動にやられたかにゃ〜、クマノフさんがうまいのか、パン太がマヌケなのか。両方かにゃ〜。とりあえず南側から来てるのかにゃ〜」
 ネコ田さんは低い姿勢をたもったまま、フラッグ南方方向へと静かに移動を開始しました。放っておけばクマノフさんがそのままフラッグを取ってしまうかもしれないからです。
 1分後、フラッグ南側でアンブッシュをしていたネコ田さんは、東側10メートルほどの位置のブッシュが揺れるのに気づきました。
「来たにゃ〜」
 ネコ田さんはMP5A5を構えながら素早く左を向くと同時にトリガーを引きました。
 ババババババ。

 着弾の一瞬前にブッシュが大きく揺れました。その直後にフルオートで撃ちだされた弾がブッシュに着弾、そしてブッシュを抜けていきます。
 けれど、ヒットコールはありませんでした。
「まずいにゃ〜、ハズしたかにゃ〜」
 そして次の瞬間。

 ガササササササササ。

 クマノフさんがブッシュの中から立ち上がり、南東方向に向かって全力で逃げていきました。
 ネコ田さんは急いで立ち上がると、逃げていくクマノフさんに狙いを定め、トリガーを引きました。

 ババババババ。

 弾はクマノフさんに向かって飛んでいく物の、走っているクマノフさんにはなかなか当たりません。
 ましてやクマノフさんは姿勢を低くして走っているため、ほとんどの弾はブッシュに弾かれてしまいます。

「にゃ〜!動かれてると当たらないにゃ〜!」

 ネコ田さんも前に駆け出しました。
 クマノフさんに向かって走りながら、断続的にフルオート射撃をします。
 ところが、弾は思った以上に上下左右、あらぬ方向へと飛んでいきます。
 走りながら撃っても狙いが定まらないのです。

 クマノフさんはブッシュが濃い場所に向かって飛び込むと、ネコ田さんからは見えなくなってしまいました。
 ネコ田さんはしかたなしに足を止めます。ネコ田さんからクマノフさんが消えたブッシュまでは30メートルほどの距離があります。

「位置が分かってしまえばクマノフさんでも怖くないにゃ〜。どうせミニ電動にゃ〜」

 とネコ田さんが言った次の瞬間。

「タッチだぴょん!」
 とフラッグ方向から声が聞こえました。


as4_img2.jpg



 ゲームは終了し、セフティゾーンへ全員集まりました。
 一発も撃たなかったうさぴょん以外の全員は、使った弾をマガジンに補充しています。
「一人も倒せなかったよ〜」
 パン太が嘆いていました。
「遠くから撃つからクマ」
 クマノフさんが返しました。
「当たるかもしれないから撃っておいたほうが得だと思ったよ〜」
「防御側は居場所を知られていないのがメリットだクマ。撃ってハズして自分の位置を相手に教えてしまうのは良くないクマ」
「そうなんだ〜」
「防御側は撃つなら当てるクマ。敵が必中距離に来るまで待ち伏せて、絶対に当てられると思う状況になってからトリガーを引くクマ」
「そっか〜」
 パン太は口では分かったように言っていますが、いつものように分かっているかどうかは、とても疑問です。
「パン太じゃしかたないにゃ〜、でも俺はしっかり待ち伏せたにゃ〜」
 ネコ田さんが横から口を出しました。
「たしかにネコ田の待ち伏せは悪くなかったが、いざ射撃を開始する時になっての行動が良くなかったクマ」
「どういうことにゃ?」
「待ち伏せから相手を撃つ時は、トリガーを引くまで見つからないことが大事クマ。だがさっきのネコ田は、大きく素早く振り向いたクマ。それに気づいたからすぐに一歩下がって回避したクマ」
「にゃ〜、惜しかったにゃ〜」
「もう一つは防御側はフラッグから大きく引き剥がされてはいけないクマ。相手が一人ならいいが、二人いたらもう一人にフラッグを取られるクマ」
「クマノフさんが逃げた時に追いかけたのがいけなかったのかにゃ?」
「そういうことクマ。私は反対側から回っているうさぴょんからネコ田を離れさせようと、わざと逃げたクマ」
「走っていればそうそう当たらないクマ。それにもし私がアウトになったとしても、その時点でうさぴょんがフラッグ周辺まで行ってれば勝ちクマ」
「計算しつくされてるにゃ〜」
「クマノフさんは賢いぴょん」
「にゃ?でもにゃ」
「どうしたクマ?」
「クマノフさんが俺の待ち伏せに見つかったのも計算のうちなのかにゃ?」
「……ん……?……さて、次のゲームを始めるクマ」



 今度のゲームではうさぴょんとクマノフさんがフラッグを守る番です。
 ピピーーーーーーーーー。
 ゲーム開始の笛が鳴りました。

「離れてると一人ずつやられるにゃ、固まっていくにゃ〜」
「は〜い」
 攻撃側のネコ田さんとパン太の二人は、お互い1メートルも離れない距離を保ちながら前進していきました。

 ……そして。

 パパパパパパパン。
「ヒットにゃ〜」
「ヒットだよぉ〜」
 待ち伏せていたクマノフさんに二人とも撃たれてしまいました。

「固まりすぎるといっぺんに撃たれてしまうクマ」
 全員がセフティゾーンに戻ったところでクマノフさんが言いました。
「にゃ〜、固まっていた方が安全だと思ったにゃ〜」
「あんまり固まりすぎるとフルオートで一網打尽にされてしまうクマ」
「にゃ〜」
「だが離れすぎるのも良くないクマ、誰かがアウトになった時、他のプレイヤーが敵の位置を掴めず、無駄死にになってしまうクマ」
「じゃあ、どうすればいいにゃ?」
「離れすぎず、近づきすぎずクマ。普通は5メートルほどの距離をとって侵攻していくクマ」


−−−もしかするとさらに続くかもしれない−−−

あまりにあきれたのでメッセージを送ってみる。

なまえ

つくったひとへのメッセージ


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