サバゲニッポン昔話


うさぴょん「サバゲニッポン昔話も、いよいよ第三話だぴょん」
ネコ田さん「よく続くにゃ〜」
うさぴょん「まずお便りからだぴょん」
ネコ田さん「こんなところにお便りくれる奴の気が知れないにゃ〜」

撤去されたと思ったら、こんな所にいたんですねぇ、
バンパクったら。
ここまで銃に凝ったからには、
トラ吉には振ると弾が出るバットが良かったかも。
振りまわすとフルオートになる上、
相手の弾も防げて便利♪(卑怯か?)
グリ夫の攻撃には時が止まりました。
さすが、1粒300m!
きっと障害物は全て薙ぎ倒して突き進むのでしょうね。

では、来週を楽しみにしてます(笑)

ネコ田さん「あれって撤去されたのかにゃ〜?」
うさぴょん「確認してないから分からないぴょん」
ネコ田さん「気になるにゃ〜」
クマノフ「クマー!」
ネコ田さん「グリ夫は速いにゃ〜」
クマノフ「薬に頼るには良くないクマ」
ネコ太さん「あれって薬なのかにゃあ〜」

うさぴょん「次を読むにゃ」

最高!!

ネコ田さん「シンプルにゃ〜」
パン太「そうなの〜?」
うさぴょん「でもとっても嬉しいぴょん」

ネコ田さん「次のお便りにゃ〜」

面白かったクマー!

ネコ田さん「感染してるにゃ〜」
クマノフ「クマーーー!」
うさぴょん「放送時間の関係で、全てのお便りは紹介できなかったぴょん」

ネコ田さん「そろそろ本編始めるにゃ〜」
クマノフ「クマーーーーー!」

第3話:勝利のために

「とは言った物の……にゃあ……」
 ネコ田さんが弱気に呟きました。
 その日の夜、4人はファミリーレストランで食事をとっていました。
 パン太がジュースをストローでかき混ぜながら口を開きます。そのジュースはドリンクバーでたくさんの種類を混ぜ合わせ、濃緑色をしていました。
「なんかよく分からないまま負けちゃったよ〜」
「うーん、確かに強いクマ」
「俺なんか一番最初にやられちゃったにゃ〜。撃ちまくってる奴がいたから近づいたんだけどにゃ〜」
「バンパクっていう撃ちまくってた奴はオトリも兼ねてたクマ、それとわざと音を立てることで周囲の移動音を消してたクマ」
「悔しいにゃ〜」
「トラ吉は強いぴょん」
「隠密行動タイプのアタッカークマ。前線を静かに見つからずに移動しながら敵を探しすタイプクマ。トリガーを引いたら一撃必殺クマ。実際に今日も2ショットだけで二人倒してるクマ。命中率100%クマ」
「なるほど〜」
 パン太が濃緑色のジュースを飲みながら分かったような言葉を発しました。本当に分かっているのでしょうか。
「バンパクってのはどんなんだぴょん?たんなるトリガーハッピーじゃないぴょん?」
「トラ吉ほど強くはないにしても、たんなるトリガーハッピーとは違うクマ。オトリ、陽動、牽制をかねて撃ちまくってるクマ。あの射撃は敵を倒すためというよりは、味方を有利にするための射撃クマ」
「あとの二人は、どんなのにゃ?」
「チンドンは、オーソドックスなタイプのプレイヤークマ。そして気になるのは最後の一人、グリ夫クマ」
「速かったよ〜、見えなかったよ〜」
「それはパン太が鈍いからにゃ〜」
「見えないのは言い過ぎとしても、足が速いのは確かクマ。一瞬であのフィールドを駆け抜けたクマ」
「でも敵を倒してはないにゃ」
「サバイバルゲームは敵を倒すだけが活躍ではないクマ。グリ夫は恐るべき敵クマ」
「一週間後、また勝負かにゃ〜、勝てるかにゃ〜?」
「ムリだよぉ〜。あの人たち、強いよぉ〜」
 ぱん太はやる気がなさそうです。
「できるぴょん、あきらめたらダメぴょん」
「クマノフさんはどう思うの〜?」
 クマノフさんは0.73秒ほど考え、答えを出しました。
「やれるクマ。特訓クマ」
「えぇ〜?」
「まだ一週間あるクマ。やれば出来るクマ」
「でも、なんでネコ山たちのためにそこまでするにゃ?俺達には関係ないにゃ」
 でもクマノフさんは言いました。
「ネコ山たちも仲間クマ。関係なく無いクマ。それに……」
「それに?何にゃ?」
「あのトラたちの傍若無人ぶりを放っておけないクマ」
「クマノフさんかっこいいよ〜」
「やるクマ。勝つクマ。きっとできるクマ」
「でもやっぱりムリっぽいよ〜」
「そんな弱い精神じゃ、ロシアでは生きていけないクマ」


 翌日。
 ぱん太たち4人は夕日の照りつける砂浜にいました。
 全員、鉄ゲタを履き、タイヤ付きのロープを腰に結びつけ、兎跳びをしていたのです。
 砂浜に置かれたラジカセからは、ロッキーのテーマソングが流れ続けていました。
 流れる汗が、夕日を受けてキラキラと輝きます。
 その輝きは、とっても美しい物でした。
 努力することは美しいのです。この汗の輝きも、その努力の美しさを表しているのでしょう。

 さらに翌日の火曜日。
「今日はストーキングの練習クマ。見つからずにターゲットを追跡するクマ」
「えぇ、どうするの〜?」
「あの女子高生の後を追跡するクマ。見つかったらダメクマ」
 クマノフさんは道を歩く女子高生を見ながら真顔で言いました。
「えぇ、それってとっても犯罪チックだよぉ〜」
「見つからなければ問題ないクマ」
「とっても楽しそうだぴょん」
「やりたくないにゃ〜」

 その日、パン太とネコ田さんは警官に署まで同行させられました。
「まだまだ甘いクマ」

 水曜日。
「今日は射撃練習クマ」
「射撃は大事だぴょん」
「30メートル先の木にA4版のコピー用紙を張り付けるクマ、これを当てるクマ」
「できるかな〜」
「やるクマ。ハズしたらその場で腕立て伏せ10回クマ」
「死んでしまうにゃ〜」
「ボクは長物持ってないぴょん。30メートルは遠いぴょん」
「うさぴょんは20メートルでいいクマ」
「じゃあ、ボクからやるぴょん」
 うさぴょんは10メートルほど前に歩き、地面に座ってグロック26を構えました。
 そして一発だけ撃ちました。
 弾はA4版の用紙の左下付近に穴を開けました。
「あたったぴょん」
 うさぴょんが笑顔で戻ってきました。
「すごいクマ、当てたクマ。次は誰クマ〜?」
「俺は最後でいいにゃ〜。腕立て伏せしたくないにゃ〜」
「最後でもするんだぴょん」
「じゃあボクがやるよ〜」
 パン太がスタンディング射撃で30メートル先のA4版コピー用紙に狙いを付けます。
 MC51のセレクターをセフティからセミオートへと変え、トリガーを一度引きました。
 弾はターゲット手前5メートルほどから浮き上がりぎみになり、ターゲットの上を通過しました。
「はずれたよ〜。あたんないよ〜」
 それを見ていたクマノフさんがは、何か思ったようです。
「ホップのかけすぎクマ」
「えぇ〜、でもこれが一番遠くまで飛ぶよ〜」
「確かに水平射撃時の最大飛距離なら、ホップ強めのほうが遠くまで飛ぶかもしれないクマ。だが弾が浮き上がりぎみになるぐらいのホップは、命中精度が落ちるクマ」
「えぇ〜。そうなの〜?」
 パン太が驚きの声を上げましたが、表情はいつもとほとんど変わっていません。
「さらに、ブッシュに伏せてる敵を撃ちづらいクマ。だか私はホップを弱めにかけるクマ。そのほうが近距離、中距離では有効クマ」
「遠距離ではどうするにゃ〜?」
 ネコ田さんの質問でした。
「それは斜め上に撃ち上げるクマ。何メートルなら何センチ上を狙うか、あらかじめ頭にいれて置くといいクマ」
「でもホップの強さ調整したら、落差もかわるにゃ〜」
「なるべくホップは弄らないようにするクマ。ころころとホップの強さを変えるのは自殺行為だクマ。本当の所、可変ホップよりも調整の出来ない固定ホップが正確に狙えるクマ」
「なるほど〜」
 パン太は納得したような事を言っていますが、本当に納得してるのかどうかは疑問です。
「というわけで、パン太は腕立て伏せ10回クマ」
「えぇ〜」
「次はネコ田クマ」
「やりたくないにゃ〜」
 後ろでパン太が腕立て伏せをしてる最中、ネコ田さんがMP5A5の狙いを定めました。
 そしてセミオートで一発撃ちます。
 弾は左に曲がり、マトを外れました。
「あたんないにゃ〜、曲がったにゃ〜。銃が悪いにゃ〜」
 クマノフさんは銃を貸して見ろと言い、ネコ田さんのMP5A5でマトに向けて構えました。
 でもなかなか撃ちません。
 10秒ほどして、やっとトリガーを引きました。
 弾はストレートに飛び、30メートル先のマトに穴を開けました。
「当たったクマ」
 クマノフさんは喜ぶでもなく、普段通りの無表情のままでした。
「なんでにゃ〜!?」
「さっきは右から風が吹いてたクマ」
「そんなことなかったにゃ〜」
「ここでは吹いて無かったかもしれないが、30メートル先、ターゲットの所では吹いてたクマ、あそこの草が揺れてたクマ。だから草の揺れが止まるのを待って撃ったクマ」
「にゃ〜、やられたにゃ〜」
 ネコ田さんはパン太と並んで腕立て伏せを始めました。
 先に終わったのは、後から腕立て伏せを始めたはずのネコ田さんでした。

 最後にクマノフさんがAK47で一発、ターゲットに向けて撃ちました。
 弾はターゲットのセンターに命中し、穴を開けました。
「すごいぴょん、ど真ん中ぴょん」
「いくつかポイント押さえれば、このぐらいやれるクマ」
「風とホップ以外にも何かあるぴょん?」
「風とホップと、落差を知ることと、しっかり狙うことクマ」
「撃った後に銃がブレても、ブレた方向とは反対側に弾が曲がってるように見えるから注意クマ。動いている標的を撃つときに弾が曲がって見えるのと同じ錯覚クマ」
「それとバレルクリーニングもやっておくクマ。何ヶ月も掃除しないと弾道が安定しなくなるクマ。もちろんシリコンオイルなんかをバレルやチャンバー内に吹き付けるのもダメだクマ」
「よーーーーーーんーーーーーーーかーーーーーーいーーーーーーーーーーー」
 後ろからパン太の苦しそうな声が聞こえてきました。

 木曜日。
「今日は侵入訓練だクマ」
 4人がは金網の前にいました。
 金網には「KEEP OUT,U.S.MILITARY.BASE」と書かれています。
「行くクマ、ここから入り込んで見つからずに反対側から出るクマ」
「見つかったら死んじゃうぴょん」
「その時はその時クマ」
「クマノフさんって意外と無鉄砲にゃ〜」

 ……そして。
「Hey you!don’t move!don’t move!!!」
「Freeze!!!」
 バババババババン!
 ズガガガガガガガ!

 そして夕方。

「はぁはぁ……ぜぇぜぇ……死にかけたにゃ……」
「そんな弱気な根性ではダメクマ」
「けっこう楽しかったぴょん」
「うさぴょんは楽観過ぎるにゃ〜」
「そのぐらいでちょうどいいクマ」
「パン太はどこ行ったにゃ?」
「きっと途中で、はぐれたぴょん」
「しかたないクマ、探しに戻るクマ」
「また楽しめるぴょん」
「もうイヤにゃ〜!行きたくないにゃ〜!」

 こうして、一日、また一日と、トラ吉たちとの再戦の日は近づいてくるのでした。


−−−もしかするとさらに続くかもしれない−−−

あまりにあきれたのでメッセージを送ってみる。

なまえ

つくったひとへのメッセージ


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