サバゲニッポン昔話・第二部
序章
石造りの部屋。
暗い部屋です。
明かりとなっているのは、部屋の真ん中、テーブルの上に置かれた燭台。
蝋燭の明かりが部屋を薄く照らしていました。
部屋の中には二人の男らしき姿。
「……そうか、奴はどうしても私に力を貸してはくれぬか」
低く、威厳に満ちた声が、固く冷たい壁に響きます。
「はい、それだけではなく……」
もう一人が口を開きました。
「他に何かあるというのか?」
「はい。あやつは挑戦者にその力を貸すとの情報が入っておりまする」
しばしの静寂……
「私に楯突こうというのか」
「この度のあやつの発明、申し上げにくいながら陛下にとって脅威になるかと……」
陛下と呼ばれた男は、豪華な椅子に深く座ったまま。
「うむ。しかたあるまい。奴の自業自得だ」
その言葉に、もう一人の男はやや驚き、
「……と、おっしゃいますと?」
「消すしかあるまい」
「御意につかまつります」
「手段は任せる。どんな手を使っても良い。ただし民衆の目に付かないようにな」
「……はっ!」
命令を受けた男は立ち上がり、足早に部屋を出ていきました。
「馬鹿な奴だ。なぜ私が王であり続けることを拒むか。そのようなことをしなければ長生きできたものを」
−−−もしかするとさらに続くかもしれない−−−
あまりにあきれたのでメッセージを送ってみる。